第2310回 峯岸みなみがごめんなさいで坊主になった

ＡＫＢの峯岸みなみが坊主頭になって謝罪した。

今ではもう削除されたけれども、その気になれば「謝罪会見」そのものはＹｏｕＴｕｂｅで閲覧可能だ。

「恋愛禁止」のＡＫＢなのに、お泊まりデートをしちまったからだという。
それで謝罪の意味を込めて、あくまでも自分の意志で坊主になったのだという。
でもＡＫＢに残りたいのだという。
研修生に降格になってでも残りたいのだという。

ワタクシ別にＡＫＢの熱烈なファンでも何でもないので、
「残れば？」としか言いようがないけれども。
峯岸みなみがＡＫＢに残るかどうかということについては。

でも、「謝罪会見」にはなんだか釈然としないものを感じる。

だいいち、女の子の責任の取り方として
「坊主頭になる」というのはアリなのか。

ワタクシの知る限り、女の子が責任取って
坊主になるなんて話は聞いたことがない。
だいいち、世間もそこまで女の子には要求しないだろ普通。

率直に言うと、峯岸みなみの覚悟のほどはまるで感じない代わりに、
何だかモーレツに引いてしまった。
引いてしまったので、彼女の謝罪の言葉や涙に全然何も感じることができなかった。
てか、気味の悪ささえ感じた。

たとえて言うならば、あれだな。
テロリストか何かに身柄を拘束されて、
丸坊主にさせられて、
ビデオカメラの前で何かを言わされている動画を
見せられているような。

すなわち、「謝罪会見」には
「させられている」感がものすごく強いのだ。

つまり、演出臭がとっても強く感じられるのだ。

だいいち、メンバーにも事務所にも何の相談もせずに
あくまでも自分の判断で丸坊主にしたということだが、
本当にそうなのかな。
もしそうだとしたら、恐ろしい。
峯岸みなみはＡＫＢを破壊する覚悟でやったんじゃなかろうかと思う。
さっきテロのことを書いたが、
これ以上ない自爆テロだ。

ＡＫＢにとっては、これ以上のイメージダウンはないだろう。
取り立ててファンでないワタクシも引いたぐらいだから、
ファンとしてはどうだろう。

もちろんこれは、峯岸みなみが自主的に坊主になり、
自主的に「謝罪会見」を開いたということを前提としている。
だけどそれは不可能だろう。
だいいち、ワタクシが秋元康だったら、絶対にこんな「謝罪会見」はさせない。

ワタクシが秋元康だったら、謝罪会見に必ず同席する。
そして、彼女が丸坊主になった経緯を説明し、
なおかつワタクシの気持ちを述べて、
なぜ恋愛禁止にしているのかというポリシーを述べた上で、
次に峯岸みなみに自分の気持ちを言わせる。
そしてワタクシが、彼女が坊主になってしまったことを悲しんだうえで、
彼女に対する応援をファンにお願いする。
いかにも昭和的かもしれないが、このぐらいの配慮はあってしかるべきだ。

そこから考えると、この「謝罪会見」は戦略上は大きな失敗だった、と思う。
これが事務所の「演出」であったとすればだが。
何度も繰り返すけれども、
ワタクシが秋元康だったら、こんな「謝罪会見」はさせない（または、しない）。