あまくさ人のひとりごち

あまくさ人のひとりごち、つまり独り言です。
撮りだめした写真も併せて載せます。

第178回 どうみても秘密基地へのトンネル   

2009-04-12 08:48:02 | Weblog

あまくさは牛深の、そのまた南に下須島という島がある。
島と言っても、牛深の中心街から天高く伸びている「牛深ハイヤ大橋」を渡っていけば、余裕で島に着く。
そこから西回りのルートをたどり、小森漁港を目指して車を走らせると、右手に変な建造物が見える。
海の中からにゅうっとトンネルが顔を出したかのようなレンガ造りの建造物。
それが、明治時代に操業していた「烏帽子炭坑」跡である。


あまくさの西海岸には、もともといくつかの炭坑があったという。
烏帽子坑はその最も南に位置する炭坑で、幕末から明治にかけては個人事業者による採炭がはじまり、明治から大正期にかけては企業による出炭が本格化して最盛期を迎えた。
折しも日清・日露戦争の時代であり、あまくさの石炭はエネルギー効率が良くて煙の少ない無煙炭として艦船の燃料に重宝された。
しかし、特に烏帽子坑は、作業の全てをほぼ人力に頼ったため、操業はあまり長く続かなかった。
明治30年ごろには閉坑し、朽ち果てたまま現在に至る。
坑口は海の上ににょきっと現れているため、悲しいかな、陸伝いでは行けない。
きっと真っ正面から見ると、とても壮観だろう。


と思っていたら、船で坑口まで上陸した人のHPを見つけたので、下にアドレスを挙げておきます。
http://rk101yn.hp.infoseek.co.jp/usbk_eboshi/usbk001.htm