逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

アメリカ「帝国の終焉」

2023年09月29日 | 軍事、外交

「諸国民の戦い」(独: Völkerschlacht, 仏: bataille des Nations, 英: Battle of the Nations)

200年前のライプツィヒの戦い( 1813年10月16日 - 10月19日)は、ナポレオン戦争における最大規模の戦闘(「関ヶ原の戦い」のような天下分け目の戦い)

ナポレオン一世麾下のフランス帝国軍ポーランド公国ナポリ王国ライン同盟など総勢19万でドイツ東部ライプツィヒ(当時はザクセン王国領)に集結。対してロシア帝国プロイセン・オーストリア帝国スウェーデンなど反仏連合軍38万人が激突した(フランス軍死傷者3万8000で、反フランス連合軍死傷者5万4000より少ないが圧倒的な兵力差で補給路を断たれて孤立しナポレオンは大敗北する)

覇権国家ナポレオン・ボナパルト(フランス帝国)は前年のロシア遠征(1812年)の失敗での権威失墜を回復することを目的にした「ライプツィヒの戦い」(諸国民の戦い)に敗北、翌1814年には反フランス連合軍によってパリ陥落ナポレオンは退位してコルシカ島に幽閉されるが脱出、再起を図るが1815年イギリス軍とのワーテルローの戦いで敗北が確定した(★注、圧倒的な戦力差のワーテルローは豊臣家滅亡の「大阪落城」と同じで、いくら真田幸村やナポレオンが頑張っても「負け戦」は動かせない。ライプツィヒの「諸国民の戦い」の勝敗が歴史の動きを決定した)

諸国民戦争記念碑(ドイツ・ライプツィヒ)

1813年にライプツィヒで起きた諸国民戦争の勝利を記念し、1913年に戦後100年を迎え建てられたヨーロッパ最大の記念碑の一つ。諸国民戦争でロシア帝国、プロセインやオーストリア連合国にナポレオンが敗北、既存の世界秩序が崩壊してドイツやイタリアも国家統一「国民国家」に動き出す(1861年以前にはイタリアという国家は存在せず単なる地域名。ドイツも同じで地域名。国家としては1871年ドイツ帝国成立からの1世紀半程度の若い歴史)

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5 コメント

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Unknown (ロハスな人)
2023-09-29 13:55:18
コロナ詐欺のワクチンで大儲けした悪名高いビル・ゲイツ氏ですが、今度は食糧危機詐欺(世界中が良心的に本気で対策を打てば食糧危機は起きないのは様々なデータから明らかです)でボロ儲けを企み(宗純さんおっしゃるように)、日本政府はコロナ詐欺に引き続き、『全力で協力するつもり満々』です。

自民党政権の『アメリカ離れ』は周りと比べて“周回遅れ”なのは本当になんとかする必要がありますね。

https://www.jacom.or.jp/column/2023/09/230928-69653.php
☆【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】種を守るのは安全保障の要
2023年9月28日 JA.com

◎野菜の自給率は8割というが、その種は9割が海外の圃場で種採りしたものだ。コロナ禍でも大騒ぎになったが、種が入らなくなれば野菜も8%しか自給できない。たとえ自家採種してもF1(一代雑種)だから、採取した種から同じ作物は作れない。だから、地域の在来種、固定種を守り、地域で循環できる仕組みを作っておかなければいけないとの認識が高まっている。

海外から食料や生産資材の輸入が滞りつつある今、飼料に加えて、種と肥料も考慮して、直近の農水省データから実質的自給率を試算すると、2022年の日本の食料自給率(カロリーベース)は37.6%だが、これに肥料の輸入が止まって収量が半分になることを想定すると22%まで落ちる。同じく、種が止まると想定すると9.2%だ。

この試算は、コメの種も海外企業に握られてしまうという最悪の想定ではある。だが、それはもう進んでいる。モンサント・バイエルなどの世界のグローバル種子農薬企業が、世界中の種を自分のものにし、そこから買わなければ生産できないようにしようとしたが、世界中の農家、市民の猛反発を受けて苦しくなった。苦しくなると「何でもいうことを聞く日本でもうけよう」となる。

そこで、まず種子法廃止でコメ・麦・大豆の公共の種事業をやめさせ、その種は企業に譲渡せよ、かつ、自家採種されると次から売れなくなるからと自家採種を制限せよ、と種苗法改定まで行われた。「シャインマスカットの苗が中国・韓国にとられたから、日本の種を守れ」が口実だったことは明白だ。実質自給率9%に向かってはいけない。種の自給は生命線である。
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NYT まるでロシア側報道?! (ルンバよりは賢い積り)
2023-09-29 22:43:26
NYT の記事。題名と一部分を Google翻訳で
*元記事には地図などもあります。確かにほとんど変化なしですね。分析も、ここの記事を読んでいる人にはおなじみの内容。
ここを見てない人は「何これ!? ロシアの新聞の記事?!?!」
---- 引用ここから ----
「今年ウクライナの前線はほとんど動いていない」
「ウクライナで誰が勢力を伸ばしているのか? 今年は誰もいない」
ジョシュ・ホルダー 2023 年 9 月 28 日
>> 9か月にわたる血なまぐさい戦闘にもかかわらず、年初以降、領土の所有者が入れ替わったのは500平方マイル未満である。膠着状態が長引けば、西側諸国のウクライナへの支持が弱まる可能性がある。
>> この年は両国とも高い野望を持ってスタートした。ロシアは東部ドンバス地域の占領を望んでいた一方、ウクライナは南部への攻撃でロシア軍を分断することを目指していた。
どちらの攻撃も計画どおりにはいきませんでした。数カ月にわたる激しい戦闘と多数の死傷者を経ても、最前線はほとんど変わっていない。
>> ニューヨーク・タイムズ紙が戦争研究研究所のデータを分析したところによると、8月に領土が移ったのは戦争中の他の月よりも少なかった。ウクライナが南部でわずかな利益を上げた一方、ロシアは主に北東部で全体的にわずかに多くの土地を獲得した。
前線のあらゆる地域で激しい戦いが続いており、昨年9月にキエフがハリコフで成し遂げた急速な突破の再現はなかった。このとき、ウクライナの奇襲反撃でロシアの守備は崩壊した。
>> ウクライナの反撃は、南部の広大な野原を越えて前進するのに苦労している。同国は、広大な地雷原と、何百マイルにもわたる要塞(塹壕、対戦車壕、コンクリート製の障害物)に直面している。これらの要塞は、ロシアが昨冬、ウクライナ軍車両の速度を低下させ、より攻撃されやすい位置に追い込むために建設したものである。
双方の利益を合計すると、ロシアがウクライナで支配する領土は年初に比べて200平方マイル近く増えたことになる。
>> 1月1日以来、ウクライナは143平方マイルを獲得しました
>> ロシアが獲得: 331 平方マイル 純利益: 188 平方マイル
  規模としては、ニューヨーク市よりも小さいです
  ウクライナの首都 キエフより も小さい。
>> キングス・カレッジ・ロンドンの戦争研究の博士研究員マリーナ・ミロン氏によると、ロシア軍は急速な利益を求めるよりも、すでに支配している領土を維持することに満足しているようだという。「前に進まなくても何も失うわけではありません」と彼女は言う。
戦場ではロシア軍の兵力はウクライナ軍のほぼ3対1を上回り、より多くの人口を補充することでロシアは防衛の長期化が自国の利益にかなうと考える可能性がある。
「ウクライナにおける全体的な戦略は、ロシア人がウクライナ人をこれらの防御に逆らわせ、できるだけ多くの人を殺し、できるだけ多くの西側の装備を破壊することだ」と彼女は付け加えた。
>> 「ロシアは西側諸国が背を向けるまで待とうとしている」とミロン博士は語った。
https://www.nytimes.com/interactive/2023/09/28/world/europe/russia-ukraine-war-map-front-line.html
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高偏差値「知的エリート」エスタブリッシュメント連中が形勢不利と見て総退却 (宗純)
2023-09-30 13:31:47
現実を頭から無視した高偏差値「知的エリート」の色々な意味不明の噓八百、ナラティブの「ティッピング・ポイント」を超え市民の怒りが爆発寸前。
市民生活を考慮して、あの最過激派だったビル・ゲイツが気候変動問題で唐突にUターンしたらしいし、
毎日新聞「スナク英首相、気候対策に後ろ向き 背景に「早ければ来春」の総選(9月26日)
によれば、元英国首相ボリス・ジョンソン辞任の補欠選挙で本来なら圧倒的に不利な保守党が勝利しているが、その原因は労働党の過激な気候変動対策が、有権者の怒りを買ったから。
スナク首相もビル・ゲイツの気候変動Uターンを真似て総選挙での敗北を回避したいらしいのです。LGBT騒動でもスナク首相は方針転換を行った模様。左翼リベラルのイデオロギー気候変動でもLGBTでも同じで実際に行ったら一般市民が大迷惑する。残念ながら今の日本共産党(志位和夫)ですが今の方針のままでは間違いなく選挙で敗北します。左翼護憲派には勝ち目がゼロ

特に悪いのがウクライナで、そもそも最初から即時停戦しかないのですよ。現実問題としても、今までの例では必ず「即時停戦」だったが、今回知的エリートのナラティブだけが変なのです。

歴史問題に詳しい毎日新聞編集委員の伊藤智永も、とうとう態度を鮮明にした

ビルゲイツやスナクの唐突なUターンを見て今までの曖昧路線を放棄して、自分も勝ち馬に乗る心算なのでしょう。
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知らない人が読むと今までと同じだが、・・・知っているものが読むとアッと驚く大転換 (宗純)
2023-09-30 14:18:20
三たびウクライナ停戦論=伊藤智永

オピニオン土記
毎日新聞 2023/9/30 東京朝刊 有料記事 1013文字
 <do-ki>

 分かりやすい軍事解説で引っ張りだこの小泉悠・東京大学先端科学技術研究センター講師が、月刊誌「世界」10月号に「ウクライナ戦争をめぐる『が』について」という文章を寄稿している。

 この戦争に関する多くの論考が「ロシアの侵略は許されないが」を枕ことばに、ウクライナ国家の成り立ちや歴史の複雑さを強調しすぎるのはおかしい。「が」を取って、「侵略は絶対的に悪い」という大前提で議論せよとの指摘である。「安全保障屋」を自称し、複雑さへの知的誠実さより、単純と批判されても戦争の抑止を優先する方が重要だという。(★注、ここまでなら一応持ち上げている風にも読めるが、これはマクラ)

 でも、その安全保障論で戦争は防げなかった。止められもしない。
語られることは戦況の後付けが多く、「安全保障って何」との疑問が拭えない。開戦以来、脚光を浴びている防衛省シンクタンクの防衛研究所幹部たちにも、同じ飽きたらなさを覚える。(★注、と今までのリベラルメディアの論調から180度正反対のコペルニクス的転換なのですから驚いた)

「土記」の続きを文字起こしすると

この欄や他の記事で、「ゼレンスキー氏は英雄化」「ウクライナ即時停戦論」を何度が書いた。普段の何倍もの抗議が届く。
大半が、「ロシア=悪、ウクライナ=善」の二元論に立つ糾弾である。残念ながら、得るものは乏しい。

何が、なぜ、どう起きたのか。
事実と人間の複雑さに粘り強く向き合わないと、止められる時が来ても、上手くいかないだろう。

7月に松里公孝著「ウクライナ動乱―ソ連解体から露ウ戦争まで」が出た。複雑さと正面から格闘し、この戦争の来歴と行方を解き明かそうとした本である。

親書で500ページ超。あとがきに「非常識な分量」とあるが、無理もない。この戦争を米露の地政学的対立と見做さず、ソ連解体(1991年)の社会大変動がずっと続いていて、その最悪な一例と位置付ける。旧ソ連圏からの分離紛争を抱える「国家」群(未承認を含む)をすべて参照するから、目配りは広大だ。

著者はロシア帝国史や旧ソ連圏現代政治が専門の東大大学院法学政治学研究科教授。肩書はお堅い印象だが、ウクライナで動乱が有れば現地に飛び、砲弾や狙撃の危険をかいくぐり、政治家や活動家にインタビューしてきたジャーナリスト顔負けの行動力は、本の暑さを苦にさせない。

プーチン大統領の野望とは何だったのか。
ゼレンスキー大統領とは何者か。ウクライナの内情から考え抜いた著者の結論は苦い。

両国の関係は切れない。紛争解決、恒久平和が戦争を誘発する。
一時しのぎの停戦を、ほころびを繕いながら何十年でも持たせるしかない、と。
(専門編集委員)

伊藤智永のコラム「土記」の最後の結論部分は苦いが、これは「お前たちは間違っている」(今までが間違っていた)とのオルタナティブな左翼護憲派「逝きし世の面影」ブログ
2022年05月23日 | 共産党」
野蛮な米軍と「左翼嫌い」のプーチンと
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/94ffad8a3032b8f4e4fc268292426afe
記事とほぼ同じ内容です。間違いなく毎日新聞がコペルニクス的な転換を行ったのですよ。もう戻れないでしょう
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『ウクライナ支援を縮小』する形でつなぎ予算が通りました。 (ロハスな人)
2023-10-02 10:55:39
 アメリカがデフォルト危機を“ぎりぎり先送り”(根本解決には程遠い)にしましたが、その際に『ウクライナ支援を縮小』する形でつなぎ予算が通りました。
(※ウクライナ戦争は終結させる…という意思表示でしょうか?)

 約4400兆円の膨大な借金を抱えており、しかも“グローバルサウス諸国や中東諸国のドル離れ”が進んでいるため、普通に考えれば、『アメリカの破産は回避不能』でしょう。

 “アメリカの破産”がグレートリセットの引き金になる?という推測も…。

https://news.yahoo.co.jp/articles/69c97e44a1797130a0f7f182e0d3b438005069a4
☆米議会、苦渋の自国優先 ウクライナ支援、岐路に
10/2(月) 時事通信

 ◇揺らぐ支援継続
 一方この日、上院では「打倒ロシア」の団結に変化の兆しがあった。米メディアによると、外交タカ派でウクライナ支援の方針を曲げない共和党トップのマコネル院内総務に、同党執行部から反発が相次いだ。こうした声を受け、共和党はウクライナ支援を盛り込んだ上院独自のつなぎ予算案の審議継続を断念した。

 今回はあくまで11月半ばまでのつなぎ予算にすぎず、2024会計年度の本予算を巡る攻防はこれから本格化する。議会は来週以降、別途ウクライナ支援に関して協議するとみられるが、国民の「支援疲れ」を感じ取るマッカーシー氏は「米国を最優先する」と支援への態度を保留した。「自国第一」と「民主主義の盟主」との岐路で、バイデン大統領や民主党の手綱さばきが問われることになる。 
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