逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

「美味しんぼ」修正し出版(秘密保護法で安倍晋三が圧勝)

2014年12月11日 | 放射能と情報操作

『12月10日、特定秘密保護法が施行された記念日に、原発風評被害バッシングの勝利宣言

何が秘密であるかが秘密の、特定秘密保護法(なんちゃって、擬似戒厳令)の『威力』は凄まじい。
半年ほど前の不思議の国『日本』では、主人公が鼻血を出す場面などが『放射能風評被害を煽る』と日本政府やすべてのマスコミから激しくバッシングされ、長年掲載されていた
週刊ビッグコミックスピリッツが漫画『美味しんぼ』(雁屋哲・作、花咲アキラ・画)の連載を中止する騒ぎにまで発展した。
ところが、12月10日、
小学館は週刊ビッグコミックスピリッツの内容を修正し、原発訪問と鼻血の直接の因果関係を否定する表現などに変えた単行本第111巻『福島の真実(2)』を出版する。
同じ12月10日、鼻血バッシング以来半年間も休止していた個人ブログ『雁屋 哲の 今日もまた』を再開して、
12月10日 おしらぜ
「美味しんぼ」第111巻「福島の真実篇 2」が刊行されます。色々と問題になった件も掲載されています。お読み下されば、有り難いと思います。
例の 「鼻血問題」に対する私の意見は、本にして来年の一月に発行します。まずは単行本第110巻と111巻をお読み頂いてから、ご意見を賜りたいと存じます。
一部分だけ読んで、あれこれ言うのは反則でしょう。   雁屋 哲』
との短い文章を発表しているが、『美味しんぼ』の作者である雁屋氏の隠しきれない『悔しさ』『口惜しさ』(後悔)が文面からもにじみ出ている。
12月10日の『おしらせ』では、内容が修正された『漫画『美味しんぼ』
は第111巻『福島の真実編2』発刊の報告だけではない。
この日のブログ『雁屋 哲の 今日もまた』の『お知らせ』では来年1月に『反論本』を発行する考えを明らかにしているのです。

『元外務省国際情報局長の孫崎享がツイッターで呟く』 @yuimonkoji 

安倍首相と金正恩との比較,三世、美食家、太目。健康不安、学歴特筆無し、近隣国との関係ー悪い、宗主国首脳との関係ーオバマ・習と悪い、報道、NHKと国営テレビが礼賛。読売新聞と労働新聞が礼賛。嘘、詭弁平気     無料URL1時間、14:50 - 2014年12月9日

怖い怖い。10日朝日「衆議院選テレビ放送激減。”公平”要請で慎重。
21日から27日にかけNHK/民放5社の選挙関連は計26時間16分、前回は74時間14分、05年は90時間、09年が50時間。
激減は民間ワイドショー。」朝日は「視聴者に関心を引く新しい話題無い」と説明紹介介。?
15:22 - 2014年12月9日

 『冷温停止宣言(2011年12月16日)から3年目の日本』原発事故時の被曝限度、250ミリシーベルトに引き上げ

特定秘密保護法が施行された特別の日である12月10日、原子力規制委員会は、原発事故の発生時に現場で緊急対応する作業員の放射線への被曝限度を、250ミリシーベルトを軸に引き上げる方向で検討に入った。(フクシマ以前は20ミリシーベルトだった被曝限度が、原発がメルトダウンした途端5倍の100ミリシーベルトに引き上げられている)
規制委の定例会合で、田中俊一委員長が『福島第1原発事故の時には250ミリシーベルトに一度決めた経緯がある。このあたりをベースに検討したらどうか』と提案。ほかの委員からも異論は出なかった。
今の日本の規則では原発事故の発生時でも作業員は緊急事態事故が発生してからあわてて引き上げを検討していては混乱が起こるため、田中委員長が7月に限度の引き上げ検討を表明していた。
規制委では、『現行の100ミリシーベルトのままでは大規模な事故が起こった場合に十分な対応ができなくなる可能性があるためだ。厚生労働省などとの協議や放射線審議会への諮問を経て正式に決め、関係規則を改正する。』と説明している。

原子力規制委員会(田中委員長)では最悪、フクシマでの4年ぶりの大爆発を密かに心配していて、次の爆発時の対応策を大急いで造っているのであろうか。(半年以上もドライアイスや氷を大量に投入しても凍らない凍土壁の不思議の原因である原子炉の地下に落ち込んだ膨大な量の核燃料が再臨界して爆発する危険が迫っている可能性が有る)
それとも、現状の100ミリシーベルト被曝上限のままでは福島第一原発事故の原発作業員が、最早集められないほどに人材が逼迫しているのだろうか。(野田義彦の3年前の終息宣言が正しいならメルトダウン事故で緊急避難的に5倍に引き上げられた100ミリシーベルトの上限値を、平時の20ミリシーベルトに下げるのが筋である)
目前に迫る原発の再爆発対策か。、それとも原発作業員の圧倒的な不足の解消(人員の確保)目的なのか。
何れであるかはまったく不明だが、到底正気の判断だとは思えない最悪の愚劣なニュースである。
(実は今でも雇用主は放射能被害での賠償を恐れて20ミリシーベルトを上限にして『雇い止め』を行っているのが現状なのである、原子力規制委員会が
250ミリシーベルトに被曝限界の上限を上げれば今以上に原発作業員が集まらなくなり、間違いなく『逆効果』になる)

 『准戒厳令下(言論封鎖)の日本で頑張る素晴らしい毎日新聞編集部』

我が日本国内のメディアでは初めてノーベル平和賞受賞者であるパキスタンの『マララが胡散臭い』との内容の記事を配信しているのが12月10日の毎日新聞である。(授賞式当日の祝福のヨイショ記事と同量の、パキスタン国内での『欧米世界のインチキ臭いプロパガンダである』との芳しくないマララの真実の記事を書いている)

最も秀逸だったのは社会面の26面に小さく載った『美味しんぼ 修正出版』(サブタイトルが『原発事故と鼻血 直接の関係を否定』)である。
マララのノーベル平和賞のヨイショ記事は6面でパキスタン国内の風評記事は見開きで7面と並べて書いているのですが、同じ手法で、この『美味しんぼ修正』記事の隣りの見出しが、何と、『緊急時被曝上限250ミリシーベルト軸に検討』『原子力規制委員会』だったのである。
(インターネット上では文字の大きさが同じで、『見出し』の活字の大きさが不明であるが、紙の新聞では一目瞭然。同じニュースでも何欄の第何面目に掲載されているかとか、紙面のどの位置に掲載されているかで新聞社の態度が分かる)
小心な腰抜け毎日新聞は恐る恐るでは有るが何とかして真実の断片を読者に知らそうと苦労しているらしいのである。
(ニュースの重要度で活字の大小が決まるが、秘密保護法の施行後の准戒厳令下の日本では、本当に大きな影響が有る重大ニュースほど逆に『見出し』が小さい)

『12月12日の共産党機関紙赤旗記事』

日経や毎日など商業紙に1日遅れて赤旗も、12月12日付け記事で『250ミリシーベルトに拡大検討』『原発緊急事態の被曝限度』(規制委)との見出しで小さく社会面で報じているのですが、内容が商業紙とは微妙に違っていた。
そもそも、この規制委の『被曝限度引き上げ』の目的とは何か。
2011年3月11日に起きた様な、未曾有の原子力発電所の
レベル7の『メルトダウン事故』時の対策ですよ。
世界基準では、原発には5重の多重防護が施されている。
ところが、わが日本国には過酷事故が『起きるまで』の3重までの防護しか無い。
レベル7の事故後の対応が『何も無い』ことは、3年9ヶ月前に証明されている。ところが、これは現在もまったく『同じ』なのですから恐ろしい。
被災民の保護とか救助、原発事故の収束作業などの、メルトダウン事故発生後の4番目と5番目の原発防護対策が、最初から丸ごとすっぽりと欠落しているのです。
3・11までの日本では『過酷事故は起きない』(安全安心、心配ない)との理屈で『事故が起きるまで』の3重しか多重防護が無かったのである。

この『
規制 原発緊急事態の被曝限度250ミリシーベルトに拡大検討』記事は分量的には日経が一番多いが、内容的には赤旗が一番優れている。(ただし、数分の一の小さなベタ記事扱い)
他紙とは違い赤旗が優れている点は、『更田豊志委員は「上限の数字については申し上げないが、ばたばたと変えないのが大事。ばたばたと変えると、事前の教育や訓練、準備が無いのに(従事する作業員に)意思決定を迫ることになる」と指摘しました。
規制委は今後、作業員への事前教育や意思確認の方法、適用の条件などについて具体的にな制度設計を進め、』と、何とも具体的に書いている。
原子力規制委(田中委員長)ですが、間違いなく凍らない凍土壁のフクシマの再爆発を心配していて、大慌てで『緊急時の対策』を立てようとしているのである。 


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4 コメント

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戦時中と変わらない思った通りの検閲出版 (鳩と共生)
2014-12-11 17:32:06
私は以前から 「美味しんぼ」は何巻か読んだ事があったので 福島の状況が気になって 110巻を古本屋で買って最近 読んだのですが その単行本の最後に111巻の発売予定日が2014年の5月となっていましたが 鼻血表現騒動により発売が延期して 約7ヶ月遅れで今回発売する様です。

この延期期間中に都合の悪い内容を修正して発売してくるだろうと嫌な予感がしていまいしたが 残念な事に的中してしまいました。

鼻血と被爆の直接的な因果関係があった事を認めた様な対応です。

すでに東北・関東圏(私も)の人々や環境・動植物・食料はかなり被爆していると何かで見ましたが 被爆限度(安全基準)の引き上げも 投票日前での衆議院選挙 自民・公明党 単独過半数獲得予想報道もそうですが 日本はもう国として自浄作用が働かず終わっていると思います。
返信する
全員が、薄々知っている (宗純)
2014-12-12 15:12:40
鳩と共生さん、コメント有難う御座います。

この『逝きし世の面影』では、原発周辺の一番放射能汚染が酷い13市町村の小児甲状腺がんの数字が原発事故の発生した平成23年(2011年)度であり、
福島県検討委の『3年で一巡したが、全県で同じ比率だった』とのインチキ発表から、
政府やマスコミ総がかりの『組織的な隠蔽工作である』と主張しているのですが、
益々この悪質な隠蔽工作がエスカレートしているようです。
ただ、どれ程素晴らしい隠蔽工作を行っていても、今のように隠し続けることは無理なのです。
これ自虐史観などの、過ぎ去った『過去の話』では無くて、
『これから起きる話』ですよ。
放射能は直ぐに健康に影響しない。
原発事故の放射能被害が本格化するのは『これから』なのです。
それならネットウョのように自虐史観だと、口先だけで『無かったことにする』ことは絶対に無理。
今の日本ですが、これは寝小便した幼稚園児が濡れた布団を隠すのに似ていてい、ほんの少しだけ、発覚を遅らすことが出来る程度の、なんとも些細な話なのです。
誤魔化せるのは、極々短時間だけ。
政府がマスコミを総動員しても、絶対に隠しきれ無いのですよ。
隠せば、余計に被害が大きくなるだけなのです。
ところが、何とも不思議な話だが、低脳の安倍晋三は無理やり隠している。
しかも、安倍以上に、もっと不思議なのは、高偏差値の日本共産党(志位委員長)までが、アホの安倍に協力して、目の前の誰にでもわかる放射能被害を隠しているのですから、到底合理的な説明が付かないのです。
この、難問中の超難問の答えですが、実は日本は丸ごとセオゥル号だったとの身も蓋もないとんでもない答えしか出てこない。
日本人の全員が、薄々知っているのだが、余りに恐ろしいので、目の前の現実を認めることが出来無いのです。
返信する
2005年1月の『反論本』出ました (現田石)
2015-02-05 22:31:52
現田石です。
いまや鼻血ではまったくインパクトがないと思いつつ、ここに
ひっそりとコメントを書きます。
『反論本』が出たそうです。Amazonに『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』というタイトルの本が載っています。
Amazonカスタマーレビュー(非推薦)を6ほど紹介して、逝きし日本の面影を僅かではあるが残せればと思う。

1、福島で鼻血の増加は報告されていない
投稿者 HidetaFukushima 投稿日 2015/1/30福島県内で鼻血の増加は報告されていない。
2.問題提起のためなら出鱈目が許されるわけではない
投稿者 昆布茶 投稿日 2015/2/5福島県民から見れば、大嘘と出鱈目で「避難する勇気を」などと言われても、鼻で笑うしかないのですよ。
3.疑わしいと思ったモノは
投稿者 ayanamigaga3rd 投稿日 2015/1/31身銭を切って『買うことはない』と思います
4.言論の自由は批判を受ける義務と一体
投稿者 放射脳デマ屋に食い物にされる福島県民 投稿日 2015/1/31福島で放射線を原因とするような鼻血は一切確認されておりません。
5.炎上商売には加担できない
投稿者 こんにちわ 投稿日 2015/2/2釈明を有料の刊行物で行う、なんてそんじょそこらの破廉恥でもこんなことはしない
6.残念の一言
投稿者 spica☆ 投稿日 2015/2/1作者はなぜそこまでして鼻血にこだわるのか全くわかりません。

なおこの本の発売日は2015/2/1であるが、カスタマーレビュー1、3、4が2/1以前に書かれているところからみると、発売日が待てなくてなんとかして中身を先に読んだ人が日本国にたくさんいるのでしょう。
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評価1(最低)のAmazonカスタマーレビュー (宗純)
2015-02-07 15:00:19
現田石さん、コメント有難う御座います。

発売日を待たずに、最低点(!)の読書感想を送る連中ですが、書いていることは明らかに捨て判コメント。
全てがコピペであり、一行も読んでいないことが見え見え。
まだ世界の物笑いの日本独自の鼻血バッシングが続いているのですから不気味ですね。

今日のNHKですが、
今晩23時にNHK教育テレビのETV特集で「住民帰還 ~福島・楢葉町 模索の日々~」が放送されます。
怖いもの見たさで、視聴するべきか、
それとも題名を見ただけでも腹がたつので、精神衛生上無視するべきか、ハムレットの如く迷っています。
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