哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

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赤坂真理『ミューズ』

2006-04-23 | 小説
 今回は、至極簡潔に。
・『ミューズ』は赤坂真理が野間文芸新人賞を受賞した小説。
・母親に内緒でモデルのバイトをやっている女子高生が、歯の整形先で出会った妻子持ちの歯医者に恋をしかける。
・女子高生は、実は母が宗教の教祖みたいなことをしていて、過去の儀式とその失敗の経験から、セックスについて罪悪感をもっている。
・女子高生は、歯医者との恋愛とセックスを通じて、罪悪感を突破しようとするが、失敗してしまう。
・やたらとエロいが、女子高生は最後まで処女である。
・女子高生は「ミューズ」である。
・おもしろくない。
・なぜなら、女子高生は傲慢な被害者であり、そのように生きることをためらっていないからである。
・幸せになりたいなら、自分を大切に扱う一方で、自分をモノのように扱うことも必要である。

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