ドヴォルザーク:交響曲第2番変ロ長調 作品4 B 12 (スコア付き)
アントニン・ドヴォルザーク: 交響曲第2番変ロ長調 作品4 B 12 (スコア付き) 作曲年代:1865年8月1日~10月9日 指揮:イシュトヴァン・ケルテス 管弦楽:ロンドン交響楽団
00:00 第1楽章 Allegro con moto (変ロ長調) 16:32 第2楽章 Poco adagio (ト短調) 30:41 第3楽章 Scherzo: Allegro con brio (変ロ長調-イ長調) 43:17 第4楽章 Finale: Allegro con fuoco (変ロ長調)
《交響曲第2番変ロ長調 作品4 B 12》は《交響曲第1番ハ短調 作品3 B 9 「ズロニツェの鐘」》が完成してからわずか4か月後に作曲が開始されました。したがって、第1番と第2番には、ドヴォルザーク初期の挑戦的な音楽形式で多くの共通点があります。第1楽章では7つの主題が登場し、それまでの古典的な交響曲の慣例を逸しています。また、この交響曲が作曲された当時、ドヴォルザークはワーグナーに最も傾倒していた時期と考えられ、明確な切れ目のないメロディーを多く取り入れている部分からも、そのことが感じ取れます。 1865年10月に完成しましたが、初演のめどはつかず、長らく友人のモルジック・アンガーがスコアを保管していました。22年後の1887年にドヴォルザークはアンガーからスコアを返却してもらい改訂し、1888年3月11日にプラハでアドルフ・チェフ指揮の国民劇場管弦楽団によって初演されました。出版は1959年で、その際第2番であった《交響曲第7番ニ短調 作品70 B 141》に代わって第2番となりました。 ドヴォルザークは1879年の《影絵 作品8 B 98》にこの交響曲のメロディーのいくつかを用いています。