《 深い学びはゆさぶりで 》
新学習指導要領は、質の高い学びを実現するために「主体的・対話的で深い学び」という視点に立った授業改善をもとめている。
この「深い学ぶ」をどう考えたらよいのか?
文科省は次のように例示している。
・ 事象の中から自ら問いを見いだし、課題の追究、課題の解決を行う探究の過程に取り組む
・ 精査した情報を基に自分の考えを形成したり、目的や場面、状況等に応じて伝え合ったり、考えを伝え合うことを通して集団としての考えを形成したりしていく
・ 感性を働かせて、思いや考えを基に、豊かに意味や価値を創造していく
・ 精査した情報を基に自分の考えを形成したり、目的や場面、状況等に応じて伝え合ったり、考えを伝え合うことを通して集団としての考えを形成したりしていく
・ 感性を働かせて、思いや考えを基に、豊かに意味や価値を創造していく
「探究の過程」「集団としての考えの形成」「意味や価値を創造」は授業の後半に出てくる学びである。
そこに至る手段の一つが「ゆさぶり」である。
ゆさぶりとは、「AはBだ」という認識が固まりつつある時に、「Cかもしれない」「Cもある」「いや、Cだ」を提示することである。
これにより、既成概念が揺さぶられ、緊迫感が増し、自分事になる。そうして、新たな探究課題が生まれるのである。
・地域の伝統は大切にしなければならない。→ この地域には以前○○という伝統の祭があったが今はない。→ なぜ?
・水田は枯らしてはいけない。 → 名人の水田が涸れている。→ 失敗か?
・牛乳の消費は夏にのび、冬に減る。 → 乳牛は暑さに弱く、夏に搾乳量が減る → どうする?
展開後段の見せ場でもある。