《 事実をほめ、事実を注意する 》
ほめるときには、何がよいのかを具体的に指摘する。
同様に、注意するときにも、何が悪いのかを指摘し、人を批判してはいけない。
さらに、悪い状態を指摘するより、他の子のよい状態を指摘してほめれば全体が直る場合もある。
そこで直った状態をほめればよい。
注意されて育つより、ほめられて育った方が子どもは幸せである。
ほめる事実がないときは?
たとえば、誰も手を挙げていないときでもほめることができる。
「いいぞ!手は挙がってないけど真剣に考えている子がいます。そういう子は伸びます」
「よく考えているなあ。何人かは手を挙げるか迷うところまできています。」
ここで、一人でも挙げたら、
「立派ですね。勇気を出して恥ずかしがる自分に勝ったね!」
この発想である。
ほめるとは、励ましであり、エネルギーの注入なのである。