ベルリオーズ：序曲『ベンヴェヌート・チェッリーニ』 作品23 H 76b （スコア付き）
エクトル：ベルリオーズ： 序曲『ベンヴェヌート・チェッリーニ』 作品23 H 76b （スコア付き） 作曲年代：1836年～1838年 指揮：シャルル・デュトワ 管弦楽：モントリオール交響楽団 《歌劇『ベンヴェヌート・チェッリーニ』作品23 H 76》は、エクトル・ベルリオーズが作曲した最初のオペラである。イタリアのルネサンス期を代表する彫刻家ベンヴェヌート・チェッリーニを主人公とする創作劇で、1838年9月10日にパリのオペラ座で初演された。当時の聴衆の嗜好に合っていなかったこともあり、初演は失敗ししばらく上演されなかった。1852年にフランツ・リストの指揮によって上演された際に再び脚光を浴び、ベルリオーズは改訂も施したが、結局大ヒットには至らなかった。今日でもオペラが技巧的であることなどからオペラ全体の上演例は少ない。一方、序曲は初演当時から単独で演奏されることもあったようで、今日でもしばしば演奏会で取り上げられる。また、フランツ・リストは1852年に序曲の主題を《『ベンヴェヌート・チェッリーニ』から祝福と誓い S. 396》としてピアノ独奏用に編曲している。