モーツァルト:セレナード第8番ニ長調 K. 286/269a『ノットゥルノ』 (スコア付き)
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト: セレナード第8番ニ長調 K. 286/269a『ノットゥルノ』 (スコア付き) 作曲年代:1776年 指揮:ヨーゼフ・カイルベルト 管弦楽:バンベルク交響楽団
0:00 第1楽章 Andante (ニ長調) 5:06 第2楽章 Allegretto grazioso (ニ長調) 8:02 第3楽章 Menuetto - Trio (ニ長調)
《セレナード第8番ニ長調 K. 286/269a》は、一般的には『ノットゥルノニ長調』として知られている。作曲の経緯は不明で、1776年の年末に作曲されたことしかわかっていない。 楽器編成は弦楽合奏にホルンを加えた管弦楽を4つ伴うという特異なものとなっている。ただし、第2・3・4オーケストラは「エコー」と呼ばれ、第1オーケストラの演奏を輪奏のごとく追いかける役割である。特に印象的なのが、第4楽章のホルンのファンファーレのエコーで、モーツァルトの遊び心を感じさせる。 メヌエットで終結するというのも異例で、第4楽章が欠落していると指摘する学者もいるが、真相は不明である。 なお、この作品のように複数の管弦楽群で編成された作品は、《セレナード第6番ニ長調 K. 239『ノットゥルナ』》のみで、こちらは2つの管弦楽群が交替する構成となっている。