2023年12月10日(日)
前回のブログ、
Γ(ガンマ)関数の基礎的事項 (2023年12月6日)
の続編で、今回は Γ(ガンマ)関数の定義域である正の数を負の数まで拡張することにある。本文でも述べた
ように、厳密な方法でなく、言わば直観的に考えていこうというものだ。
なお、本ブログは
馬場敬之『ラプラス変換 キャンパスゼミ 改定第3版』(マセマ出版、2018.1115)
から大部分引用させていただいた。この本は、Γ関数を直接扱ったわけでなく、ラプラス変換の導入のため
の予備知識として書かれているものである。とはいえ、うまく整理されているので理解しやすい参考書となっ
ている。
ここで定義域の拡張のために、前回のブログのΓ関数の性質を再度述べておく。
(1) Γ(1)=1
(2) Γ(1/2)=√π
(3) Γ(ζ+1)= ζ Γ(ζ)
(4) Γ (n + 1) = n!
本文に記載されている例Γ(-1/2)について、ていねいに計算すると次のようになる。
Γ(-1/2)=Γ((-1/2)+1)/(-1/2)
=Γ(1/2) /(-1/2) (3)より
=√π /(-1/2) (2)より
= -2√π
なお、負の数nに拡張された定義域は
n-1<ζ<n
であり、
Γ(0) Γ(n)
は定義しないということになる。
ちょっと休息
12月9日(土)・10日(日)は、愛知学習センターで終日面接授業。科目名は
「大学で何を学ぶのか?」
で、講師は名古屋大学准教授の丸山和昭先生である。
後日、受講の様子等をこのブログでも書きたいと思っている。