タブ付きのニッケル水素電池、1600mAhで1個160円。
大容量の電池は充電中の破裂事故があったので販売中止だそうです。
それでも純正のニッカド電池より容量は大きいです。
これを直列に半田付けして電池ボックスに収納します。
リード線はあり合わせのスピーカーケーブル。後でちゃんとしたものに交換する予定なので、元々ついていたコネクタをとりあえず利用しました。
さて、これを本体に入れて充電開始・・・と思ったら何やら基板のリレーがカタカタと不審な動き。
あわてて電源を切ってバッテリーの電圧を計ると、未充電ながら約10Vの電圧が出ています。
次に基板側のコネクタを外し電池につないで計ってみると、こちらは5.5Vしか来ていません。
電池と基板を結ぶリード線が腐食しているようです。
試みにミノ虫クリップのリード線でバラック配線すると正常に充電が始まっているようです。
70年代のアンプに比べると部品点数は驚くほど少なく、音量調節の可変抵抗器も小さなものです。回路が単純なら、その方がS/N比は良いのかもしれません。
基板側の小さなコネクタは、探してみるとパソコンのファンなどに使われているもののようです。那覇では単品が見つからないので、次回帰省の際に秋葉原で探すとして、自動車のパーツとして売られていた端子を使ってみました。
これのメスの端子を使い、リード線を接続してとりあえず修理完了。
ところで、このリード線をたとえばPCOCCなんかに替えると音は変わるのでしょうか。
電池と基板の間に接点が2ヶ所あるので、大して変わらないかもしれませんが、試してみたい気がします。
バッテリーを本体へ納めるとChargeの赤いLEDが点り、充電開始となりました。
フル充電まで約2日かかりましたが、赤ランプが消え、電源を入れるとバッテリーオペレーションで作動しはじめました。
1997年発売で、当時の定価が65,000円。ペアとなるSE-A1000MK2が75,000円で、合わせて14万円ですから、セパレートアンプにしてはとても安いものです。
音の方は、無色透明という感じ。フライングモールのパワーアンプと似たような感じで、相性は悪くないと思います。チェンバロなど、この上なく涼しげな音で鳴ってくれます。
Lo-DのHCA-9000と比べると、やはり重心は軽いように感じました。本体重量8.4kgと3.3kgの差でしょうかね。
アナログ入力もMMならまあまあ聴けますが、MCはもう一つ物足りない音でした。(ハイゲインイコライザなのかな?)アナログが廃れていた時期での製品ですから、これは仕方ないでしょうね。本格的に聴くならばフォノアンプが別に欲しいところですが、今のところそこまでする気もありません。
しばらく使ってみて、今のところ大きな不満は感じません。
電池がどのくらい持つのか不安だったのですが、バッテリーオペレーションで日曜日の日中聴き続けてもまだ持ちますので、こちらの方も実用上問題なし。
バッテリーが爆発するような様子もないようなので、これで良しとします。
ちなみに、落札価格7,540円。送料・部品代を含めても9,000円ちょっとのコストでこの音なら、充分満足しておつりが来るくらいです。
書き込みありがとうございます。
電池は8本直列接続で1.2V×8=9.6Vが出るように接続します。
現在帰省中のため、後日そのあたりの写真をアップいたしますのでお待ちください。