文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

エリートの役割は峻厳なもの。

2010年07月21日 23時32分13秒 | エリートの使命
終業後、所用で地下鉄に乗り阪神百貨店へ。前述したように日本最大級のターミナル商業地である梅田は、何時ものように大変な人だった。皆、終業の開放感のせいであろう屈託のない顔をして歩いている。

僕は一体、何の為に、こんな事を書いてるのだろう?

梅田を埋め尽くす無数の人の90%は一生働いて年収500万円の人たちなのです。

年収1,000万円以上が約束された道を必然のようにして離れ、不動産売買仲介業を選択し、5,500件以上の仲介実績を上げ、様々な形で170億円超の納税も果たしたが、この時に出会った1万世帯以上の人の99%は中小企業従事者で平均年収は500万円だった。

今回、僕が闘っている人達は、下妻を除いては、資質、能力としてのエリートであるとは言い難いが、その年収、生活に於いては、明白にエリート層に属するのです。

北ヤードに於いての、2年前の、事業開始1年半「待った」を第1期分取得者…全責任はオリックスに在ると言って間違いは無いはずです…が要請し、衆知の事実である、財政難に喘ぐ大阪市の市長が「はい。分りました」と言ったと言う記事を読んだ時の事は前述した通りです。

あの頃、いつも思っていた事は、エリートの年収は、この残りの90%の人たちの存在に依っているのだと…どんな富豪の財であっても、それは同じことなのだと。

梅田の地下街に溢れる人の顔には終業後に依るものだけではない屈託のなさが有るのです。一生働いて年収500万円の人は、市や府や国の行く末を考える必要は全くないのです。年収500万円と引き換えに、平均4人家族の幸福を選択するのですから。

日々が人生の岐路である事は知識人の宿命として甘受し…(高橋和己)
エリートの役割や使命とは峻厳なものであって、芸人の様にお茶らけたり、ジャリタレを置いて、はしゃいだりするような事は、もっての他なのである。

何故?エリートの間違いは、国を誤らせるからだ。

TVが無かった頃の教育者に、10代の学徒…全て、この国の中枢を担わなければならない若者たちである…に
「新聞、雑誌の類は読むべからず」と言った人がいた。
学問の道を究めるには時間が無い…少年老い易く学成り難し…。
今のTVを観ていると、最近、しきりに、この先生の事を思い出すのだ…
正に、今の時代のTVは、彼が日本を担う重責を負った学徒たちから最も遠ざけたいものだろうな、と。

TVのニュースキャスター達よ、最近、しきりに貴方たちは、首相に代表される政治家の採点を、
発言がブレる等と言う言い方で為し、命を取ってしまう様な攻撃を為すが、
君たちの発言、意見が、どんなに、この20年、ブレているか気付いているのか?

レッテル貼りを生業としている様なマスコミが、バブルとのみ名づけ、その崩壊を救い難いほどの物にした時、分析は得意だが予測に弱く、霞が関で一生の大半を終えるのだから当然だが、経済現場での、日々の、現実の皮膚感覚は持ち合わせない、官僚による、遅すぎた上に急進的過ぎた総量規制と、それがもたらした崩壊を決定的にしてしまった貴方達の「何のために血税を投入しなければならないか」の大合唱で、最低10兆円は必要だった時に、8,500億円の投入にとどめた、あの時と国鉄の赤字30兆円では違う税金であるかの様に無視…はしゃぎ倒して視聴率が取れる話なら、忽ち貴方達の正義感はなくなるのか?

この20年前とは比べ物に成らないほどの巨額の損失…しかも、それは欧米に跨って…を生み出した、この間の金融大乱の時、ゴールドマンサックスCEO~財務長官だったポールソンは「今回の事は、もっと早くに分っていたのではないか?今、そうするのは大金融機関救済の為じゃないのか?」とマイクを突き付けてきた記者に、こう言ったのです「君に一つだけ言っておこう。君の筋道の立て方は、この問題を解決するのに、何の役にも立たない」と。

米国だけでも瞬時に170兆円超、英国や欧州各国の税金投入分を合計したら天文学的な数字でしょう。

貴方方が間違った正義感を振り回した結果が「日本の失われた20年」を作ったのです。

一人ひとりの個人が主人公で、王様で、天皇陛下で、大統領である国と、何者かに属した精神に於ける呑百姓の国の間には、天と地ほどの違いが在るのです。

真の知性で成り立つ国と、おためごかしの、はしゃぎ野郎達で、精神年齢13歳で成り立つ国との違いなのです。

年収1,000万円以上が確約されて、おまけに周囲には何故か山ほどの美女を侍らせて、放送局社員でありながら、芸人まがいの事で売り出したり、「感動をありがとう」なぞという戦後もっとも愚劣な言葉を生み出したり、こんな、いまだに精神年齢13歳で在る事に気付きもしない、はしゃぎ野郎達に依って、一生働いて年収500万円を甘受し、その引き換えに屈託のなさを得ている90%の人々が苦しめられる事が許せないのです。

90%の人が国を誤らせる事は決してありません…彼等は、その様な事を考えなくても良い安穏で一生を終えるのですから。

90%が為す労働とは無縁の者、批評や批判、肉体労働の反対に位置する者は、その職業に従事している間中、誰よりも思索を深め続け、真の自由と深い知性を指し示さなければならないのです。それは学問の道を究める生涯と一緒なのです。頻繁に自分が関係する書物を読み、検証し、考え、日々、自分を磨き続けなければならぬのです。それはペンや口で飯を食む者が為さねばならぬ事です。その作業を為さず、お茶らけている様な輩は、コメンテーターなどと名乗ってはいけない。国の命運がかかっている政治を語ってはいけないのです。

貴方達が自分の阿呆さを省みず、他の5社に遅れを取ってはいけない、今日のニュースの間を埋めなければならないと、寸秒の暇もなく、四六時中追いかけ回すから、この国の政治家は殆ど本も読めなくなっているのではないか?沈思黙考すらなく、票目当てにTVなんぞに出て細切れで尻切れトンボの話なんぞは得意になって…こんな者が、本当の大人の世界、ぎりぎりの妥協の図り合いの様な、世界を相手の政治家に成れる訳は無いのです。

つまり、貴方達こそが、この国の政治家を駄目にしているのです。貴方方の様な愚か者のご機嫌取りが上手、そんな事だけが取り柄の様な政治屋が誤りを犯さぬ訳がない。

貴方方の有り様が、そんなものだから「郵政民営化、YESかNOか」等と言う、幼稚園児のレトリックを、たしなめた局や新聞が1社もなく、中小企業の会社で在る訳がない、国の代表を世襲させようかなどと言う、言語同断な在り方を批判する事も無く、その息子が親父に似て、センテンスが短い、おさまりが良い、顔も悪くない、そんなレベルの事で、既に期待の星であるかのような扱い方をして、前述の、悪顔と貴方方が規定した小沢一郎は、
休日の釣りに向かった小笠原まで、犯罪人の様に追いかけ回す。

そのような振る舞いの結果としての、この20年なのです。
第1期の事については、今は、割愛するとして、第二期分の区画にサッカー場を造る等と言う馬鹿な事に何の批判も為さなかった貴方方は、1兆円近い税金負担にYESと言ったのですよ。小沢一郎の世田谷の土地代、4億円、或いは貴方達が風聞で疑っている何かが有ったっとしても、今回の税金負担の額には遥かに及ばないし、貴方たちは1兆円近い税金泥棒に加担したのです。そんな貴方方に小沢一郎に対して、自分は何もかも正しい裁きの決裁者のような顔をして、非難したりする資格は、これっぽちも無い事に気付くべきなのです。

私たちの国で、ジャーナリズムのクオリティを持っているのは朝日だけだと言っても過言ではないけれど、だからこそ過ちは大きなものになるのです。

18年前に、8,500億円の税金投入に抑え込んで「清貧の思想」等と言い出した朝日よ。
創業者や上場企業社長の家の写真を取って掲載する様な愚劣な事はするな。
他人の家など大きかろうが小さかろうが、どうでも良いではないか?

自分の心の家が広ければ良いだけの事じゃないか。それこそが、かつて貴方が言った
清貧の思想の真髄だと僕は思う。思索者は、ジャーナリストは他人の家などどうでもいいはずじゃないか。
家なんぞは知識の大海、自由な心が溢れた世界から見れば屁の様なものじゃないか。

愚かな民放TVや、10分で読み終わる雑誌なんぞの様な事をして、どうする。
エリートの役割とは、そんな阿呆なことではないぞ。市や国や役人が道を誤ったり税金を己の為に使ったりしている、しかも今、現に梅田で阿呆な事をしている、国に、市に、私たちに、取り返しのつかない莫大な損失を与えようとしている3者が居る様な時に、何も言わず。

瞬時に一文無しに成るリスク、命のリスクを取りながら、尚、多額の税金を納めて死んで行く、民間企業の経営者の儚い家の写真を撮っている場合ではないだろう。


マスコミをガラガラポンして、くじ引きで6大地方に強制分散すべき時は、とうに来ているはずです。

2010年07月21日 11時27分19秒 | マスコミ論
前述した若い知人が電話を掛けて来て「あの後に、日本の企業の管理職以上の人間の英語力が全然駄目、それを指摘していたのですが…」

ならば、尚の事、その大学教授は大馬鹿野郎「あなたは知らないだろうが、私たちの年代の英語教育は読解力と英作文であってヒアリングは殆どゼロに等しかっただけの事。世界史や地理、或いは読むべし古今東西の書物を読んでいる教養…本当は、これこそが、世界と相渡る時に、最も重要な物…に於いて、サムソンの社員に劣る様な人間は1人も居ない。この間も言った様に、事有る毎の円高、異常なほどのウォン安、これを繰り返している内に、取り返しのつかない差、製品価格力=競争力に大きな差が付いただけの事なのです」

前述したような私たちの国のマスコミの有り様が、政治家たち、その代表=私たちの国の代表を、徒に、常に内向きにさせ、繰り返される円高=この60年、日本を支えてきた優秀な大企業の競争力を著しく奪う事=に対して、全くの無策。資本主義の根幹である株式市場は頭の中にも無かった程に。

勉強し続ける、事象を探求し続ける事が仕事のはずのジャーナリズムが、そうではなく、
人のアラを探す様な事、異常なほどに、政局や、人事抗争…しまいには彼らによって仕立てられたと言っても過言ではないでしょう…25年以上のコップの中の騒動劇の連続…組織には、言わば社長が居て社員が居るのは当たり前なのに、社長が居るのは許せない等と言う様な、訳のわからない事を常に言い、視聴率を、或いは自ら話題づくりをして来た、とんでもない内向きの大馬鹿国をやっている間に…。

諸外国は…特に、諸外国との交易の拡大以外に活路が無い、隣国韓国は、着々と世界のハブ空港や、ハブ港湾の整備に取りかかっていたのです。中国、シンガポールに於いても、同様に。

子供たちや孫たちの為に借金を残して良いのか、等と言う、おためごかしの常とう文句、挙げ句には子供たちの夢を叶えるためにも、銀座4丁目にサッカー場を造ってワールドカップを日本に招致したい等と言う低能の極に到達し…ワールドカップを日本に招致する事が、自分の人生の夢だなぞという子供が本当に居るなら、僕はお目にかかりたい…そんな阿呆な子供が居る訳が無いのは言うまでもない事。

良い若い者をスポイルした事だけには大きな貢献を為した、周りの全てを犠牲にしてでも、自分の欲望を果たしたい日本サッカー協会で、天皇然とした、あの男と、一緒に踊っている大馬鹿者たちぐらいのものでしょう。
そんな事が人生の夢だ等と言う、戯けた事を言うのは。

この20数年の彼らの愚かしさの結果として、7人に1人が貧困者の国と成って、そのシワ寄せが、実は子供たちに行っている事…高校すらも卒業できない程の貧困、ましてや大学進学なぞ、とても無理、そういう結果としての、日本中至る都市でのキャバクラの繁盛。

こういう現実、子供たちを痛めつけ、女はキャバクラで学費や生活費を稼ぎ、男はオタクになって狭い世界で辛うじて知的繋がりにすがりつく。生活は季節工や派遣社員として辛うじて糊口をしのぐ。このような人間が1,000万人以上となった事には知らん振り。

このマスコミをガラガラポンして、くじ引きで6大地方に強制分散すべき時は、とうに来ているはずです。


「財界の爺殺し」ということについて。

2010年07月19日 20時00分26秒 | 財界の爺殺し
トルストイが「戦争と平和」の中で書いていたこと。
「相手の長所をみようとする人間と、相手の欠点をみようとする人間」人間は、この二つに分かれるのだ、と。

僕は或る時期に気が付いた事があるのです。男と女は別な生き物、つまり女は女と言う特殊な生き物で男とは全く別な存在と、女を規定して生きている男が、実は、とても多い事に。これは本当に驚きだった。何故なら僕はこれまで、ずーっと同じ人間としてしか見て来なかったから。きっと、男と女の関係についても二種類の人間が居るのです。

大半の結婚生活は働く男と家事をする女と言う関係で成り立っているはず。
言わば、飯炊き女&ハウスキーパーと、稼いでくる男。それが家庭だと。
男が、仕事が終わって家に帰ると美味しいご飯が待っている。それだけで家庭は成り立っていると言っても過言ではないはず。

一方、世の中には、サルトルとボーヴォワール、ジョン・レノンとヨーコ・オノの様な関係がある。
僕はずーっと、こちらを志向して来た人間ですが。

飯炊き女と働く男の関係には、同じ深さ、或いは鋭敏な知性の共有は必要ではないでしょうが、人間の本当の幸せは知性の喜びにしかないのだと僕は確信している。人間=知性であると思っていない人、頭が筋肉である人、教条主義的な人、権威主義的な人、因習に捕われた人等は、はなから、別世界の人ですが。知性有る女性が、このような別世界の男に嫁いだ場合、大変な苦しみを味わう事になるのは無論。

日本は世界有数の不倫大国であることは読者諸兄が周知の事。何故そうなの?知性=人間だからです。稼ぐ男が、或る日、何処かで、自分の知性に=心の琴線に触れる女性に出会う。それが大銀行の頭取に至るまで登場する不倫大国、或いは不倫天国ジャパンを作っている真相。

たしかアポリネールだと思うが「僕は持ちたい、本の間をとびまわる猫と、それなしには、
どの季節も過ごせない親友と」

さて、表題の財界の爺殺しは、同時に、前述した下妻に退場勧告をする文章でもあります。
エリートと言うのは極端に言えば人口の1%。社会の中枢とも呼ばれる層です。
此処に、絶えず、すり寄る人たちがいるのですね。経済界、スポーツ界には特に。
この1%は戦友の様な堅い絆で結ばれているのです。下妻の同級生や先輩を通して、
頭も体も筋肉マンが現れる。筋肉マンと言うのは、外見は健康そのもの、明朗快活、単純で複雑思考型では有りませんから、初対面で相手に不快感を与える事は先ずない。

要件の中に「国民を元気にしたい」「国民を元気にするために是非…をお願いしたい」等が有れば、この爺様たちは…堅い絆の人間からの紹介ですから、たちどころに「分った」と成るのです。が、物事には常に一律相半する側面が有りますから、今回の様な阿呆な事も起きてしまうのです。

関経連の会長に成って間もない2年前の1月に、下妻が、今回の北ヤード第二期分について、北ヤード第二期をニューヨークのセントラルパークの様な公園にしたらどうか、と、言いだした時も、僕は闘ったのです。この時に、どちらが主唱者なのかは分らないほどに同じ事を言いだした同友会の女性幹事がいました。ネットで調べても詳しい事は分らない…同友会の幹事をしているような人間でありながら…関西発大企業出身者で社員数6名の小さな会社の経営者であると言う様な漠然とした事しか分らない。

暫くして、この女性の出身企業の上層部の人間と会う機会が有った時、単刀直入に聞いて見たのです「創業者の娘ですか?」「違います」「それでは…」「言える事は爺殺しですわ…」なるほど、第一期、二期の最終アウトライン決定に近づいて居た17回目位の会議でパネラーとして登場していた表情が浮かんだ僕は即座に了解しました。

突然ですが、長嶋、王、イチロー、松井。このクラスの人間は、この1%にすり寄る事は決してしません。
己の協会なり何なりの私利私欲のためにすり寄るのは言うまでも無く二流がする事です。
真の一流は無数の相手が勝手に来るもの。

この二流が己の欲望を果たした結果が世の中の為に成った事が無いのは皆さんが知っての通りです。

さて下妻さん、貴方は、立て続けに二度も許し難い傲慢を発揮しました。もう退場すべきです。

貴方の大先輩である日向方斉は自由競争を重んじて政府と闘いもしたはず。その後輩である貴方が、多数の先人達が、あれだけの時間と苦労を重ねて漕ぎ着けた都市計画を、貴方の周囲(元々人口の1%です)のオリックスの宮内なのか誰なのかは知りませんが、どんな事情が有ったにせよ、落札決定してから容積率1,200%を1,600%に、したりした挙句、事業開始を1年半待ってくれとやった人間が、貴方にもたらしたのであろう「今の大阪は、とてもじゃないが、テナントを付けられない…」等の、今だけしか見えない愚か者の発言に、功成り名を遂げた名誉職の爺様らしく「確かに…」となったのであろうと僕は容易に推測します。

それならば、どうしたら良いか、進出企業、入居企業へ税制的インセンティブを取れば良い、
大阪の大凋落を挽回するには、それしかない事にも気付かず。
いや、そんな事を言わずとも、第一期の、5年後位に第二期は入札。とした決定通りに、
世界にオープンにした、公明正大な自由競争としての入札をすれば良いだけの事のはず。

貴方が貴方の人脈の情実等で…国民の血税を最も多く回収しなければならないのに…反する事を二度もした、と言うだけで貴方は、もう退場、引退すべきなのです。あなたの様な高齢になって晩節を汚す必要は有りません。ましてや三途の川原で、苦しみの中で、経済的絶望の中で道を失わされた者たちから足を引っ張られる様な事は、もう為さるべきではありません。地蔵盆の季節に合わせて言うのですが。

貴方は、もう十分に役目を果たした人です。関西でも有数の優秀な企業である住友金属工業の経営をキャリアとしての役目を全うして立派になさって来た。

私ですら晴耕雨読の年齢に差し掛かっているのに(私はいまだ老後の人生設計が完成していないから働いているのですが)貴方はとうに、その年齢も過ぎている。
貴方が強烈な個性とリーダーシップを発揮して、所属先では天皇としてふるまって来たのであろう事は、貴方の表情に書いてある。けれども今回の事では立て続けに二度も貴方は大変な過ちを犯した。

貴方がその事に気づかず、今回の様な事を本当にしてしまったら、本来は1%の中に居ただけで、天国には行けないと言うのがキリストの教え…所謂、狭き門。

地蔵菩薩の由来から言えば、貴方は、三途の川原で、例えば、私の様な人間に足をつかまれる事になりますよ。関西経済の20年に渡る大凋落の為に、命を失ったり、進むべき道を閉ざされたりした…貴方達以外の99%は、この20年間、苦しみの連続だったのですから。

統治者が為すべき事は、古来から単純な事…治国済民平天下。
日本一、二のダイヤモンドにガラクタを持ってくるなんぞを考えるようではおしまいです。
貴方が、北ヤードで長い時間を掛けた多数の人たち、大阪大学の学長を筆頭にした多数の関西の叡智や、国の叡智よりも、俺は遥かに頭が良くて、関西では俺が一番正しい決定が下せるのだと言うほどに傲慢なのであれば、もう救いようのない話です。

北ヤードにサッカー場を造る等と言う話は、書いてる当方が嫌に成るほど、愚かしくて馬鹿げた事。

2022年のワールドカップが、日本に来る事が100%ない事は、
競争相手が韓国であり米国であることを考えれば直ぐに分る事。

こんな馬鹿げた事の為に使われているヘリコプター代等が税金で賄われているのなら言語同断。

問題は、こんな馬鹿げた事が…僕は前述したNHKTVを6月末に観るまで、こんな所まで日本サッカー協会と平松が進めていたなんて全く知らなかったし、第一期分の落札企業の社員でも「それはないでしょう」と全く実現性を考えていなかった…大阪市民に問われる事も無く進められていること。これほど大きな税金負担が関係している話に、日本のマスコミが何らの批判の声も上げていない事。


優遇措置は進出企業に与えるべきもの。2年前に書いた文章です。

2010年07月19日 02時53分51秒 | 優遇税制は誰に
大阪再生の最後の土地について大阪市が税制上のメリットを出す事に反対する者は居ません。反対する者がいたとしても党利党略で動く人たちだけでしょう。皆、大阪再生を牽引する物は北ヤードしかない、と知り抜いているからです。

構造変化に見舞われた米国の大都市の全てが、街の再生を計り新たな都市計画を立てた際に、新たに住宅を取得して移住してくる人びとや、進出企業に税制上のメリットを与えた様に、役所が出来る事は税制上のメリットを与える。この一点だけです。大阪市が指導力発揮を、と朝日新聞は、9/23書きましたが、これこそ彼等の陥穽なのです。今の大阪市役所に指導力を発揮できる本当のエリートは、多分、一人も居ませんし、役所が指導力を発揮する必要なぞないのです(これについては後述します)

役所がすべき事は民間に尽くす事なのです。彼等の給料から私たちの給料が出てくる事はなく、その逆だけが真実なのですから。

日経に、北ヤード2期、同友会「緑地に」との小さい記事が載りました。
僕は今回の件で、日本は、この様にして間違い犯して行くんだな、と言う事を目の当たりにしている思いです。北ヤードとは誰の土地ですか?国鉄清算事業団の土地ではありませんか?

国鉄の分割・民営化においては、大企業の清算によく見られる「債権の(一部)放棄」や「利払いの停止」が行なわれず、その一方で「事業の継続による収入」がないばかりか、清算事業に関わる人件費の拠出や資産売却の不調も相まって、ほとんどの売却可能資産を処分し、またJR各社(特に本州3社)に追加の債務負担をさせたにも拘らず、約30兆円もの長期債務が返済できないまま(むしろ利払いなどにより増加してしまった)、1998年10月22日に日本国有鉄道清算事業団法の廃止と共に解散した。

解散後、固定資産やJR株式などの処分資産は鉄道公団が継承した。その一方、債務については「日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律」によって国の一般会計に組み入れられ、国自体の借金となった(「税金」の形で国民が負うことになる)。
以上、ウキペディアから。

平成2年以降、貴方たちはマスコミを筆頭にして国民の血税云々とやったでは有りませんか?国鉄の件は血税ではないのですか?今は違うのですか?
第二期は、諸外国全てに門戸を開放して競争入札を成し、最高値で落札した政府系ファンドなり世界的な大企業に売却し、血税の負担を1円でも減らす。
そのために役所は容積率の緩和等を速やかに成して土地の価値を上げ、出来るだけ天文学的な価格で売却できる様に貢献する、と言う役所として事務的に出来る事をやる。
考えるべき事は、それだけで良いのです。加えれば連合は2社ぐらいまでしか認めない。
基本的には一社に依る落札、を条件として付ける。(その理由は後述します)

数千億円のお金を一社で動かしたならば、一刻も早く事業開始する事は有っても、1年半も着工を延期する事は有り得ない…巨額の金利に追いかけられるからです。

第一期の延期は、12社連合とは大儲けしている大企業群で、一社当たりの負担が少なく
1年半の延期に依る金利負担が屁でもないから、ぬけぬけとこの様な破廉恥行為を成しているだけなのです。

さて、第二期の本題ですが、この場所で最良の知恵と結果を出せるのは、数千億円の巨額で落札した企業だけなのです。巨額の投資を回収する為には、最大限の魅力、最大限の集客を図らねば成らぬからです。落札者は、それこそ、ありとあらゆる知恵を振り絞って、最良の答えを出すのです。数千億円を投下してパチンコ屋や飲み屋にする馬鹿は居ません。

自分たちの血税で有る事の認識を何故か今回は失念しているマスコミを筆頭にした人たちや、20年以上に渡って見る影も無くなった大阪経済の大凋落にも関わらず、生活の安定が一度も損なわれた事の無かった財界人の方達から第二期について最良の答えが出る訳が無い事に、どうして気が付かないのですか。

貴方達も言い続けてきた規制緩和。
その実行は、諸外国に門戸を開放した第二期の最高価格競争入札で見事に成されます。

緑の森に…これほどの、おためごかしはないと言う事に、まだ、気づきませんか?
マスコミに一番大きな罪が有る「日本の失われた20年」大阪市役所、裁判所の目の前には
中之島公園と言う日本中どこに出しても恥ずかしくない立派な公園が有ります。

此処に下流以下への転落を余儀なくされた人達が多数住みついた10数年、何らの対策も市役所が成す事はなくYMCA等のボランティアが寒空の下に行っていた、お粥等の炊き出しに列を作っていた人たちを小生は幾度となく目にしました。

第二期を公園にして、どうするというのですか?貴方がたに此処に住みつくしかない人たちを排除できる自信がお有りなのですか?或いは中之島公園の様に夜とも成ればアベックが隠微に己の快楽を貪る、この様な事を防ぐ手立てが有って仰っておられるのですか?
あの場所は中之島公園以上に大変な場所に成りますよ。
夜5時で鍵をかけますか?
誰もよじ登れない様な高い塀で覆いますか?

大阪市民(貴方達、約束された生活の中に安住している人達を除いては)は誰ひとり、
緑云々なぞとは考えていません。市内の公園は大阪城公園、中之島公園、靭公園で十分ですし、ただ、ただ、活気を取り戻してくれ、大阪経済を復興させてくれ、と願い、職場が1社でも増え、給料が1円でも上がる事を、ひたすら望んでいるのだと言う事が分かりませんか?

僕の同級生に等しい関西財界の方たちの、己は温々した場所からの、これぞ、机上の空論、否、高みの見物的な御意見に小生は深甚なる絶望を与えられましたが、
これ以上黙っている訳には行きませんので今回は一歩も引かず闘う覚悟です。

物心ついてから、ずっと朝日を愛読して来ましたが「朝日新聞って、こんな新聞なんだ」と思いました。駅前に公園を作っただけで世界に何事か発信出来ると本気でお考えでいらっしゃる朝日と貴殿の幼稚さには呆れて声も出ません。気を取り直して指摘すれば、それなら遥かに広く、多数の野鳥や生物の存在が確認されたばかりの大阪城公園を世界に発信する方が、まだしもです。見事な大阪城が有るのですから。

第二期分を緑の森にして最大の利益を得るのは今回の第1期分の事業者で有る事は言うまでも無い事。

品川の跡地を再開発する時に東京は皆様方の様に大騒ぎしたでしょうか?単純に容積率の緩和等を成し土地の価値を高め諸外国にもオープンに入札を成し最高価格で落札者を決定し、落札者は多額の投下資本に見合うビルを建築した。
その結果、世界有数のビジネス都市である東京のキャパシティは更に増えただけではなしに、世界的な大都会であるかどうかの重要な物差しである世界的な高級ホテルの数も更に増えたのです。諸外国からの投資先としてのパイが更に大きく増えた訳です。

20年以上に渡って大凋落した大阪経済=関西経済の復興は、大阪発の世界的大企業の本社機能を、もう一度、大阪に呼び戻す(インターネットの時代に東京に居なければ成らない理由はないはずです…米国は世界的な大企業の本社が各地に点在しているでは有りませんか)世界的な各分野の一流企業を大阪に誘致する、北ヤードのオフィスビルこそ打ってつけなのです。

産業構造の変化等で経済停滞に陥った都市や、活性化を図らなければ存続不可能な州や地方都市が打つべき手は、たった一つです。税制の優遇措置を講じて企業の進出を促す。ただ、それだけが最も有効な手段である事は世界中の都市・地方が実証しているでは有りませんか?

大阪市役所担当者は講じていますと返答して来ましたが、僕は、その内容は知っていましたので遮って言ったのです。「開発事業者に対する優遇ではないのだ。彼等は極言すれば只同然、丸儲けの価格で取得出来たのだから、これ以上、何の優遇措置を与える必要がある?
それに北ヤードを取得できる者は優遇措置など無くても取得する。優遇措置の与え方、出し方が間違っているのです。テナントとして進出してくる企業に与える、その観点が抜けていたから今回の様なお粗末な事が起きたのです」

大阪市役所が、これから成すべき残された唯一の施策とは進出企業に対する税金の優遇措置を取り、大阪発・世界的な大企業の本社機能を大阪に呼び戻す事、世界中の各界の一流企業の北ヤードへの進出を促す事の2点に尽きているのです。

その他の事は凋落し二流都市と成った地域・都市特有の、おためごかしの理屈付けであって、それは致命傷に成るのだと言う事を肝に銘じて下さい。

そもそも20年以上の時間をかけて決定し事業窓口者であるUR都市整備機構から1,2期共に立派な事業パンフレットも配布されているのに今年1月の朝日一面に依る下妻氏の発言を皮きりに突如として第二期を緑の森に等と言い出したのは一体何故なのでしょうか?

貴方がたの様な庭付きの結構な一戸建てに住み特権的な福祉施設にも恵まれている方がたが、緑、緑と仰る事が私たちには奇異で仕方が無いのです。私たちは活気に溢れた経済、その事によって全ての者に働き口が見つかり1円でも給料が上がる事だけを願っているのだと言う事が、何度、言っても分からないほど、満ち足りた傲慢さの中に有るのであれば、
これほどの度し難さは無いと断じるしか有りません。

最後に、
上海市長は上海を世界の一大金融センターにするとの強い意志の元に、
世界的な金融機関を誘致するために、幹部社員の所得税を20%超軽減するだけではなしに、
高級住宅を格安の賃料で提供もしたのです。そうした施策の結果、世界中から金融機関が進出し、たしかHSBCは5,000人と言う本国以外では最大の人員規模で進出したはずです。


下妻が2年前に、突然、第二期分を公園にしたらどうか、と言った時に、届けた文章

2010年07月19日 01時57分16秒 | 真実、公園、階級
大阪から東京に入った時、一定数の人間は「大阪には東京に比して緑が少ない」と言う。当然だろう。東京駅に降り立つ。目の前に広大な緑が見える…然し、其処は誰も入れぬ所であり、この国とAmericaの本質的な違いを指し示している事には気付きもせず。

下妻氏は関経連の会長に就任するなり、北ヤード第二期をニューヨークのセントラルパークの様な公園にしたらどうか、と、仰った。

30兆円の赤字を「国民の税金負担」として残した国鉄清算事業団の土地である事を知ってかしらずか。言うまでもなく、この垂涎の土地は数千億円で売れる。
それで、助けを必要として居る人達を、どれほど救えることか。

東京は見渡す限りの平野ですが、大阪は、北は箕面、東は生駒、西は六甲。
緑の山脈に囲まれた狭い平野なのです。ですから人口密度日本一なのです。

箕面国定公園までは梅田から車で15分です。
六甲や有馬温泉までは45分。生駒は(奈良は一番人口が少ない)少し不便ですが、それでも混雑して1時間です。
梅田から車で10分の千里ニュータウンは緑の街です。

京都!までも車で45分。電車なら30~50分(JR、阪急、京阪)
乗り継ぎが必要な嵐山まででも50分です。
昨年秋、京都を再々発見した僕は、毎週末に絶品としか言いようの無い紅葉、
世界一の町の風情に浸る為に、嵐山、清水寺を一人で歩き回ったものです。
銀閣寺から阪急四条駅まで1時間歩き続ける等と言う、ちょっと呆れるパワー・ウォーキングをしたりして…勿論、京都の町並みと、IPOD中の当代最高の音楽と言う道連れが有っての事でしたが。

此処に、私達の国の名士と呼ばれる人たちの陥穽が有ります。
そして、名士に意見を聞く事が民主主義と本気で思い続けてきた、
朝日を筆頭とする我が国のマスコミの陥穽も。

何故、そんな事になるかは(皆、優秀なエリートのはずじゃないか?温厚にして教養も有る紳士たちじゃないか)僕がHPに、突然の様にして書いた、一行に尽きています。

先週末、この文章を書いた後、東京と大阪の公園について正確な数字を把握しようと思い、日曜日にネットを検索。実に貴重な物を発見しました。

大正12年に大阪朝日新聞に掲載された記事です。同封しましたが以下に抜粋します。
(黒字は小生です)
都市の公園と市民の活用 東京と大阪との比較と優劣
いろいろの設備と手入れの出来不出来 公園研究家大林氏の統計的研究
一口にいうと東京は市内公園で優れ、大阪は郊外公園で優れている東京には上野、浅草、芝、日比谷など設備がととのい利用もされる市内公園があるが、市外公園としては僅かに井之頭と飛鳥山の公園があるばかりだ、そこへ行くと大阪の郊外には箕面、住吉、大浜、浜寺、阪堺平野線股ヶ池の諸公園や宝塚、生駒遊園など郊外公園は頗る豊かであるしかし市内公園は頗る貧弱である

比較的閑散で学問の都市である東京に比べて産業都市である大阪が却って貧弱な市内公園を持っていることは心細い、というのは郊外公園は公園を必要とする階級例えば労働者や貧民に対して余り役立たない、暇の少ない労働者などには手近な市内公園が痛切に入用である

この文章は欧州を真似た日本が、その階級社会まで真似たことを教えてもくれます。

第二期分を緑の森に、と言う発想は、この執筆者の思考の有り様と殆ど同じ物で、環境ブームに乗っかって緑云々と言っているだけに過ぎないと僕は断じます。9/26日の日経新聞、同友会「緑地に」との記事中に有る、「働く人のやる気向上につながる…」は、正に、その事を証明しています。皆様方の発想は、80年前の日本と何ら変わらないのだと言う事を如実に証明していると小生は思いますが如何でしょうか?

朝日を代表とする我が国のマスコミの本質的な欠陥も同様に。取り組んだ問題に対して、とことん思索と検証を極めた意見を著名入りで発表するのがジャーナリストであり、ジャーナリズムであるべきなのに、何かと言うと識者とか称する者の意見を聞こうとする。
自分が極めた意見を先ずは発表し世論を喚起する。それに対しての賛否に対して謝辞、反論を述べるのがジャーナリズムであると僕は思う。大体、突然、聞かれて正鵠を射る事が言える訳が有りません。思いつきにしか過ぎない事は言えても。そんな事が未だに分からないとは。何と言うお粗末なジャーナリズムでしょうか?

彼等は、名士に依る名士の為の新聞作りをして来たに等しく、その事が60数年前に無辜の市民を史上最悪の戦争に駆り立てた事にも繋がっているのです。
今回の第二期分を緑の森に、についてですが、20年も大凋落に喘いでいるとは言え、一生働いて年収500万円であるとは言え、今は週休2日の時代ですし殆ど全ての世帯が車の1台は持っています。否、20歳の若者だって車の1台は、或いは運転免許は持っていますし、レンタカーは何処にでも有ります。

昨日、弊社を訪れた、ごく普通のOLさんと話をしていました。「休みに、緑が、自然が欲しくなったら京都等の郊外に出ます…」

井上陽水の名曲に「長い坂の絵のフレーム」と言う素晴らしい物が有ります。
その中に♪満ち足りた人々の思い上がりを眺めてる♪という歌詞が有りますが、
満ち足りた人々は無意識であれ意識的であれ奢り高ぶるのです。

ネットで検索した時に並んでいた見出しに「大阪は○○だろう、東京と比較なんかしないでくれよ」と言う2ちゃんねる的、言辞が1ページ目に有ったのには驚きましたが、さも有りなん、と思うのです。満ち足りた東京の「本音」自民党の本音にも近いのではないでしょうか。
かつては、政変の折々に自民党のインサイドに精通した記事を流石、朝日は等と愚かにも思い面白いと思ったものですが。平成2年以降は、深い罪人として眺めていました。

今回は眺めている訳にはいかないのです。
何故?私は、この様な事が有り得る事など予想もせず、誰もが向かった東京は一顧だにせず、北ヤードが大阪を再生する事を100%確信して大阪に大きな投資も成したからです。つまり大阪を人生の舞台に選んだように、確信を持って人生の最後も大阪を選択したのです(小生の眼鏡に適う物件は1件しかない状況でしたが)

今回の事は、この国の本質的な病がもたらした2度目の災難です。貴方達には想像も出来無い、絶望と憂鬱に捕われましたが、2度もやられてたまるか、との思い。これは闘い。絶対に負けられない。自分の人生を2度も本当は罪人であるエゴイスト達に無にされてたまるか、との思いで復活しました。TV朝日の常套文句「絶対に負けられない戦いが有る」そのものです。


日本で超の付く一等地は銀座と梅田、この二つ。

2010年07月19日 01時15分55秒 | 日本の超一等地
言うまでも無い事ですが、日本に、超の付く一等地は銀座と梅田、この二つしかないのです。大分前、日本中がどん底だった時に、国鉄清算事業団が、この北ヤード地区で最初に売却した鉄道管理局跡地を、三越を競り落として購入し開業したヨドバシカメラ梅田店は、同社店舗中で日本一の売上を上げているのです。此処に同店が開業してから、秋葉原に並ぶ日本最大の家電街であった日本橋は一気に寂れました…当時、弊社が南海難波駅南口に所有していた駐車場付きのビルは、その大きな収入源だった大手電気店からの駐車場収入が一気にガタ落ちした。それほどに、梅田の地力は凄いものなのです。

地下鉄梅田駅の一日乗降客数は日本最大級、阪急梅田駅は私鉄では日本有数の一日乗降客数、阪神梅田駅も勿論ターミナル駅、その上に阪急、阪神両百貨店が在り、ターミナルに等しいJR大阪駅の上には大丸…今、南側駅上に建築中のビルに大増床、北側駅上に建築中のビルには伊勢丹・三越が入り、その上のオフィス棟には伊藤忠商事大阪本社が創業の地である本町から移転決定。言うまでも無くターミナル商業地としては日本一でしょうし、集客力の面から見たら、銀座よりも上でしょう。

この様な場所に、半値八掛けを社是とする、或る面では日本一の高利貸し、オリックスが、この日本一のダイヤモンドと言ってよい場所にもたらした騒動に乗じるようにして、突然出て来た日本サッカー協会なるものは、一体、何様のつもりで、これほどの傍若無人な振る舞いをしているのでしょうか?

Jリーグが出来てから20年近くが経って、日本のGDPが1円でも増えた所か減っている事、30歳になっても定職もなく、ましてや結婚なぞおぼつかない、そんな年収200万円以下の若者が1,000万人以上にも成っている事に、日本国民は気が付くべきだと思う。

僕が率いていた不動産会社が、このままのペースで行くと10年後には店頭登録する所まで行くか、という状況で、30数名の社員が居た頃、僕は何時も言っていたものでした。周囲はマンション群。南海監督だった故・鶴岡監督が言った「グラウンドには銭が転がっている、それをつかむ為に人一倍練習しろ」を引用しながら「よその会社は多い所でも週1、貴方が週3回この金城湯池にポスティングするだけで年収は人の2倍、3倍に成るぞ、若いうちは体力勝負、普通の能力でも、人一倍頑張れば、年収1,000万円が約束されたエリートよりも年収は高くなるぞ」事実、弊社社員の給料は大商社の若手社員よりも高かったのです。

僕が前述の文章で「良い若いものが、あんな所に群れ集い…」と書いたのは、そういう意味なのです。そもそもサッカーは、階級社会であり、肉屋の息子は永久に肉屋の息子である欧州の、労働者階級の不満のはけ口という側面が在り、労働者階級を超越する二つの手段…もう一つは世界的なロックバンドに成る事…の一つ。南米に於いては貧困の極みであるスラム街を脱出する唯一の手段でもあったのです。だから反則のやり方や倒れ方…ずる賢さも大事等と言うスポーツなのです。

20数年前、日本に文明のターンテーブルが廻った時、NHKで、顔を隠す形で、事情通が日本の強さの秘密を語っていた事が有りました…昼休みに3時間休む国と、飯を食う間も惜しんで働く国民では大きな差が付くのは当然なのだと。

米国や日本の様な国には欧州は一国では絶対に勝てない、それほどの差がついたのです。
だから何度も戦争を繰り返した歴史を持ち(アルザス地方の領土問題も存在)犬猿の仲であった独仏が手を結び、EC誕生となったほどに、日本は強かったのです。その日本を支えたのは、終身雇用制度の中で勤勉に働き、将来に安心感のある、一億総中流社会だったのです。

僕は、サッカー協会は、この日本の特質を壊し、日本を欧州の階級社会の様な絶望的な労働者階級、或いは南米のスラム街に等しいと言っても過言ではない、定職も無く年収200万円万円以下が1,000万人以上等と言う、悲惨な社会をコピーする事には大いに力が有ったと思う。サッカー協会なんぞは、一将功成って万骨枯るの典型ではないでしょうか?
これをチヤホヤするマスコミ(特にTV)が、所謂、汗と血と涙を流して、日夜、生産活動に励んでいる労働者の対極に居て、ロクに深めた事も無い知識の中で、瞬間芸のコメントや、イベント好きのはしゃぎ野郎と化して、あの気持ちの悪い言葉「感動をありがとう」なんぞを生み出し、日本国民を、愈々、低能にする事には大いに貢献が有ったと僕は思う。彼らが美人コンテストまがいに別嬪を脇に置き、結構毛だらけで楽して年収1,000万円以上を稼いでいる時に、あのサポーターと称する若者たちは、一体、どれだけの年収を稼いでいるのでしょうか?

日本のマスコミの根本的で重大な欠陥については後述しますが、
平松の様な元・毎日放送のアナウンサー(と言っても、そう言えば、そんなの居たかな、というレベルの)だった様な人間が大阪市の様な実質的には日本第二の大都会の市長に成って、今回の様な、史上最悪、最低の悪行…こんな阿呆な事をしている暇に、北ヤードを経済特区に申請し、大阪発の大企業を梅田に呼び戻す事をしてるべきなのですから。

銀座4丁目をサッカー場で塞ぐ事が(私たちに与える税金上の損失が将来も考えたら一兆円超に成る事は前述した通り)「大阪が生まれ変われる大きなチャンス」(7月17日、朝日夕刊)だ等と言う、史上最低と言ってよい低能な人間が市長になったりする事を防ぐためには、今の選挙の有り様を変えなければならないと思う…このままでは国が没落するのみ。

立候補者全てに論文を書かせ、大阪や国に、どれだけの貢献を成してきて、どこに問題があって、その解決策を開示させ、その地方最高の叡智たちが結集して判断して選抜する様な事にしないと、今回の様な事は防げないと僕は思う。

僕は数年前から警句的に言って来たのです「あなたの一票が国を駄目にする」と。
一票を投じて役目完了などと思うから駄目に成る、民主主義とは不断の注視、不断の提言の連続なのだと。

今のマスコミが民主主義の代弁者等と言うのなら、まっぴら御免と言う事については次回に。日本のマスコミが何故駄目なのかを、具体的に、きちんと、誰にでも分る形で提示します。奥深い所で60年前と何も変わっていない、と言う恐ろしい事実に、僕は、最近気が付いてぞっとしているのですが。


北ヤードと平松、下妻、鬼武。

2010年07月17日 20時53分23秒 | 反民主主義論
平松を通して透けて見えるのは、この国のマスコミの有り様…一つの、マスコミ、特にTV論が直ぐに出来る。
イベント好きではしゃぐ事だけで成り立っている様な、正に精神年齢13歳。
一人ひとりの個人が主人公で、王様で、天皇陛下で、大統領で、国家主席である事が
アメリカの強さの真髄で、一人ひとりの知性の凄さに敬意を表するアメリカを学ばずに、商業主義に堕してしまう事の多いTV等の有り様を学んだ悲劇。

それでも彼の国に失礼にあたらないように言えば、スポーツ番組等の中継には、その道を極めリタイアした人物を充てるのが当たり前の欧米。
何の関係も無いジャリタレや関係の無い別なスポーツの人間をあてたりするのは日本だけの事。

北ヤード事業と言うのは僕の様に関西を選んで40年も大阪をビジネスの舞台にした様な人間でなくとも、例えば、ウキペディアで経緯を読んだだけでも、どれだけ多くの人が、国、大阪市、吹田市等に跨って、様々な問題を解決しながら、関西の叡智を集めて、あのアウトライン、一期、二期の、戦後最も素晴らしい都市計画の一つに漕ぎ着けたかが分るはず。

既に書いたように、この土地は、私たち国民が30兆円もの血税をいまだに負担している土地で、東京の汐留等に勝るとも劣らぬ高額で売却出来、最も多く、私たちの負担を軽減できる土地なのに、彼は、一兆円近い負担軽減どころか、売却回収ゼロにした上に、1,000億円近い建設費の負担を国にお願いする等と言っているのですよ。この男を担いだ民主党の事業仕訳なぞは、この件を放置するなら、たわけの仕事。

財政破綻寸前の大阪市に、恒久的に、莫大な固定資産税をもたらしてもくれる土地を、永久にパーにしてしまい、大阪市に取り返しのつかない大損失を与えようとしているのです。

僕はこの男の頭の中は本当に空っぽなのだと思う…これほどの馬鹿にはお目にかかった事が無いと言いましょう。エコスタジアム等と名付けたら何事か共感を得られると思っている愚劣さも、いかにもTVアナウンサー出身に相応しい。上下、一兆円どころではない税金損害を平気で与えようとしているような人間と一緒に成ってはしゃぐTVが、小沢一郎が世田谷に200坪前後の土地を購入した四億円が大金で許せない等と言う。彼らの頭の構造は一体、どうなっているのか?瞬間芸に過ぎないコメントをするだけのキャスターに何億円もの年収を払いながら、四億円は大金だとのたまう。

ネット上で、彼の顔がどれほどの間抜け面かと、大阪生まれで今は地方に住むと言う人間がこきおろしていましたが、僕は、今は、口が過ぎるとは全く思わない。

下妻

問題は、この男。元々は僕の先輩に当たる訳だが、小沢一郎を悪代官顔と形容して執拗に責めるマスコミだが、僕は、この男の方が、もっと悪代官顔だと思う。
そもそも僕がブログの形で世に出して行こうと決意したのも、関経連の会長という有名人である彼と、無名人である僕という人生の結果だろうから…弊社社員に意見書を渡し、彼に届けてくれと関経連に行かせましたが、読まれる事も、返事が返ってくる事もないだろうし(当然ながら現実に何も有りません)この国のマスコミに紙面への記載を依頼しても同じ事だと痛感したからなのですから。

僕は、この男に知力で負けるなぞとは、これっぽちも思わないどころか、絶対に負ける訳が無い。ただ、神様は、原初的な記憶である家族の段階から、試練を与え、僕を、彼の様なエリートコースを邁進し、最後にも名誉職で名士の仲間入り、と言うインサイダーが歩む道の正反対を歩ませただけで。その理由は、いずれリタイアし書き出す生活に入った時に。

今回の事が逆説的に世間に教える事は、有名だから、名士だからといって真実を語る訳でもなく、真実を追求する人生でも無いのだと言うことです。

思えば2年前の1月に、突如として、第二期分は公園にしたらどうだ等と言いだしたのも彼だった。注:中段の北ヤード事業とは…参照。下世話に言えば、この男は一体何様のつもりなのだろうか?しかも彼は関西財界を代弁している訳ではないのだ。

6月末にTVで事の次第を知って唖然とした時、最後にまさかと思いながら同友会に電話を入れたのですが…2年前は同友会の女性幹事を筆頭に、彼の突然の意見に同調していたのです…「いえ、私たちは反対しています…」僕は心底救われたと思った…大阪は死んではいない、捨てたもんじゃない、まだまだ大丈夫だ、と。

後日、弊社社員が関西の大企業社長や会長達の大半が、こんな馬鹿げた話に反対しているコメントがネット上に掲載されていると知らしめてもくれました。

鬼武

この、頭が筋肉で出来ているのであろう人間の事については、紙面を割く必要もない。
ただ形容すれば、絶えず走り回り体の鍛え方は尋常では無く精力的なのであろうサッカーを代表して、突然、大阪市民を強姦しようとしているに等しいと僕は感じる。それほどに許し難い事なのだという事が、彼には全く分っていないのだろうと言う意味で、頭も筋肉なのだろうと形容するしかない。


円がリスク回避先に成り、事有るごとに円高になる事については

2010年07月17日 14時05分31秒 | 円高、リスク回避

円がリスク回避先に成り、事有るごとに円高になる事については「文明のターンテーブル」に書いた通りですが、
この時に日本株には猛烈な空売りが掛けられ、株価は一体何なんだと言うぐらいに下がる訳です。
日本の株式市場は下がるのに2日、元に戻るのに1年等と言う、とんでもない市場なのです。
この間に東証の70%を占める外資勢がどれだけ莫大な利益を上げるかは自明のことでしょう。
20代の洟垂れ小僧が年収5,000万円を稼ぐ裏に、30歳に成っても定職もなく年収200万円以下の若者が、この20年の間に1,000万人を超えた。
常に空売りを掛け続けられていた結果として日本の株価は四半世紀前の水準に未だに戻っていないという信じ難い事実が在るのです。
株式市場を蔑視し続けて来た日本の官民の愚かさの結果です。
この間、欧州の資金を日本株に投資しているファンドの英国人マネージャーは「日本株はabsolutely return(絶対的に利益が確保できる)なのだ」と言及していました。
そのやり口は先物に空売りを掛け現物株を買うと言う単純な物ですが。
バフェットは日本株に対する投資は日経先物への空売りのみだと。
常に空売りを掛けられているから日本株は上がる訳がないのです。
世界一の日本の個人資産1,500兆円は今や目減りして1,000兆円だと言う者もいますが、もし、そうだとしたらこの25年間、日本の莫大な国富は、そのようにしてかすめ取られたのです。為替で振って儲け、翌日空売りで更に設ける。莫大な利益でしょう。
だから誰にも遠慮は要らない、と言うのです。
米国からすれば自分達が超大国にした日本が何時まで経っても自国に屹立する経済的覇権国家として世界をリードして行こうとしないのだから、自国から生まれた富は自国に戻してしまえ、だったのでしょうが。
米国と並ぶ政治的、経済的に最も安定した国、日本で絶対的に莫大な利益を得て、そうではないリスキーな新興国で安心して大きなリスクを取って更に稼ぐ。
つまり日本株でヘッジを掛けている訳です。
カモにされ、踏み台にされ続けた25年間なのです。
その証拠に70%を占める外資が主人公である市場は、数カ月もかけて、やっと上がってきたかと思うと、直ぐに過熱云々と言いだしますが、短期間で地獄の底に真っ逆さまに下げる事に対しては過冷とは決して言わないのです。
昨年、或る分野のトップ名門企業が、倒産するのかと言うぐらい下落を続けた事が有りました。
それから程なくして東証から空売り情報が公示されたのですが、僕は、それを見て呆れました。
或る外資トップ企業がその企業の総発行株式数の3.5%もの空売りを掛けていたのです。
ざっと計算しても、この外資は、この一銘柄だけで数ヵ月の間に40億円超は稼いだでしょう。
20代の洟垂れ小僧に年収5,000万円を出すなんぞは屁の河童な訳です。
強欲や悪行は人の心の隙をついて為されるものです。
日本の官民、日本の中枢…僕の同級生や先輩の事ですが…が、己の保身や、それゆえの視野狭窄に陥り、日本人の伝統の様にして、資本主義国でありながら、その根幹である株を蔑視して来た結果が、日本の失われた20年でもあります。
そして、その結果として7人に1人が貧困者等と言う悲惨な今が在るのです。