僕は一体、何の為に、こんな事を書いてるのだろう?
梅田を埋め尽くす無数の人の90%は一生働いて年収500万円の人たちなのです。
年収1,000万円以上が約束された道を必然のようにして離れ、不動産売買仲介業を選択し、5,500件以上の仲介実績を上げ、様々な形で170億円超の納税も果たしたが、この時に出会った1万世帯以上の人の99%は中小企業従事者で平均年収は500万円だった。
今回、僕が闘っている人達は、下妻を除いては、資質、能力としてのエリートであるとは言い難いが、その年収、生活に於いては、明白にエリート層に属するのです。
北ヤードに於いての、2年前の、事業開始1年半「待った」を第1期分取得者…全責任はオリックスに在ると言って間違いは無いはずです…が要請し、衆知の事実である、財政難に喘ぐ大阪市の市長が「はい。分りました」と言ったと言う記事を読んだ時の事は前述した通りです。
あの頃、いつも思っていた事は、エリートの年収は、この残りの90%の人たちの存在に依っているのだと…どんな富豪の財であっても、それは同じことなのだと。
梅田の地下街に溢れる人の顔には終業後に依るものだけではない屈託のなさが有るのです。一生働いて年収500万円の人は、市や府や国の行く末を考える必要は全くないのです。年収500万円と引き換えに、平均4人家族の幸福を選択するのですから。
日々が人生の岐路である事は知識人の宿命として甘受し…(高橋和己)
エリートの役割や使命とは峻厳なものであって、芸人の様にお茶らけたり、ジャリタレを置いて、はしゃいだりするような事は、もっての他なのである。
何故?エリートの間違いは、国を誤らせるからだ。
TVが無かった頃の教育者に、10代の学徒…全て、この国の中枢を担わなければならない若者たちである…に
「新聞、雑誌の類は読むべからず」と言った人がいた。
学問の道を究めるには時間が無い…少年老い易く学成り難し…。
今のTVを観ていると、最近、しきりに、この先生の事を思い出すのだ…
正に、今の時代のTVは、彼が日本を担う重責を負った学徒たちから最も遠ざけたいものだろうな、と。
TVのニュースキャスター達よ、最近、しきりに貴方たちは、首相に代表される政治家の採点を、
発言がブレる等と言う言い方で為し、命を取ってしまう様な攻撃を為すが、
君たちの発言、意見が、どんなに、この20年、ブレているか気付いているのか?
レッテル貼りを生業としている様なマスコミが、バブルとのみ名づけ、その崩壊を救い難いほどの物にした時、分析は得意だが予測に弱く、霞が関で一生の大半を終えるのだから当然だが、経済現場での、日々の、現実の皮膚感覚は持ち合わせない、官僚による、遅すぎた上に急進的過ぎた総量規制と、それがもたらした崩壊を決定的にしてしまった貴方達の「何のために血税を投入しなければならないか」の大合唱で、最低10兆円は必要だった時に、8,500億円の投入にとどめた、あの時と国鉄の赤字30兆円では違う税金であるかの様に無視…はしゃぎ倒して視聴率が取れる話なら、忽ち貴方達の正義感はなくなるのか?
この20年前とは比べ物に成らないほどの巨額の損失…しかも、それは欧米に跨って…を生み出した、この間の金融大乱の時、ゴールドマンサックスCEO~財務長官だったポールソンは「今回の事は、もっと早くに分っていたのではないか?今、そうするのは大金融機関救済の為じゃないのか?」とマイクを突き付けてきた記者に、こう言ったのです「君に一つだけ言っておこう。君の筋道の立て方は、この問題を解決するのに、何の役にも立たない」と。
米国だけでも瞬時に170兆円超、英国や欧州各国の税金投入分を合計したら天文学的な数字でしょう。
貴方方が間違った正義感を振り回した結果が「日本の失われた20年」を作ったのです。
一人ひとりの個人が主人公で、王様で、天皇陛下で、大統領である国と、何者かに属した精神に於ける呑百姓の国の間には、天と地ほどの違いが在るのです。
真の知性で成り立つ国と、おためごかしの、はしゃぎ野郎達で、精神年齢13歳で成り立つ国との違いなのです。
年収1,000万円以上が確約されて、おまけに周囲には何故か山ほどの美女を侍らせて、放送局社員でありながら、芸人まがいの事で売り出したり、「感動をありがとう」なぞという戦後もっとも愚劣な言葉を生み出したり、こんな、いまだに精神年齢13歳で在る事に気付きもしない、はしゃぎ野郎達に依って、一生働いて年収500万円を甘受し、その引き換えに屈託のなさを得ている90%の人々が苦しめられる事が許せないのです。
90%の人が国を誤らせる事は決してありません…彼等は、その様な事を考えなくても良い安穏で一生を終えるのですから。
90%が為す労働とは無縁の者、批評や批判、肉体労働の反対に位置する者は、その職業に従事している間中、誰よりも思索を深め続け、真の自由と深い知性を指し示さなければならないのです。それは学問の道を究める生涯と一緒なのです。頻繁に自分が関係する書物を読み、検証し、考え、日々、自分を磨き続けなければならぬのです。それはペンや口で飯を食む者が為さねばならぬ事です。その作業を為さず、お茶らけている様な輩は、コメンテーターなどと名乗ってはいけない。国の命運がかかっている政治を語ってはいけないのです。
貴方達が自分の阿呆さを省みず、他の5社に遅れを取ってはいけない、今日のニュースの間を埋めなければならないと、寸秒の暇もなく、四六時中追いかけ回すから、この国の政治家は殆ど本も読めなくなっているのではないか?沈思黙考すらなく、票目当てにTVなんぞに出て細切れで尻切れトンボの話なんぞは得意になって…こんな者が、本当の大人の世界、ぎりぎりの妥協の図り合いの様な、世界を相手の政治家に成れる訳は無いのです。
つまり、貴方達こそが、この国の政治家を駄目にしているのです。貴方方の様な愚か者のご機嫌取りが上手、そんな事だけが取り柄の様な政治屋が誤りを犯さぬ訳がない。
貴方方の有り様が、そんなものだから「郵政民営化、YESかNOか」等と言う、幼稚園児のレトリックを、たしなめた局や新聞が1社もなく、中小企業の会社で在る訳がない、国の代表を世襲させようかなどと言う、言語同断な在り方を批判する事も無く、その息子が親父に似て、センテンスが短い、おさまりが良い、顔も悪くない、そんなレベルの事で、既に期待の星であるかのような扱い方をして、前述の、悪顔と貴方方が規定した小沢一郎は、
休日の釣りに向かった小笠原まで、犯罪人の様に追いかけ回す。
そのような振る舞いの結果としての、この20年なのです。
第1期の事については、今は、割愛するとして、第二期分の区画にサッカー場を造る等と言う馬鹿な事に何の批判も為さなかった貴方方は、1兆円近い税金負担にYESと言ったのですよ。小沢一郎の世田谷の土地代、4億円、或いは貴方達が風聞で疑っている何かが有ったっとしても、今回の税金負担の額には遥かに及ばないし、貴方たちは1兆円近い税金泥棒に加担したのです。そんな貴方方に小沢一郎に対して、自分は何もかも正しい裁きの決裁者のような顔をして、非難したりする資格は、これっぽちも無い事に気付くべきなのです。
私たちの国で、ジャーナリズムのクオリティを持っているのは朝日だけだと言っても過言ではないけれど、だからこそ過ちは大きなものになるのです。
18年前に、8,500億円の税金投入に抑え込んで「清貧の思想」等と言い出した朝日よ。
創業者や上場企業社長の家の写真を取って掲載する様な愚劣な事はするな。
他人の家など大きかろうが小さかろうが、どうでも良いではないか?
自分の心の家が広ければ良いだけの事じゃないか。それこそが、かつて貴方が言った
清貧の思想の真髄だと僕は思う。思索者は、ジャーナリストは他人の家などどうでもいいはずじゃないか。
家なんぞは知識の大海、自由な心が溢れた世界から見れば屁の様なものじゃないか。
愚かな民放TVや、10分で読み終わる雑誌なんぞの様な事をして、どうする。
エリートの役割とは、そんな阿呆なことではないぞ。市や国や役人が道を誤ったり税金を己の為に使ったりしている、しかも今、現に梅田で阿呆な事をしている、国に、市に、私たちに、取り返しのつかない莫大な損失を与えようとしている3者が居る様な時に、何も言わず。
瞬時に一文無しに成るリスク、命のリスクを取りながら、尚、多額の税金を納めて死んで行く、民間企業の経営者の儚い家の写真を撮っている場合ではないだろう。