以下は、2021/1/15に出版された高山正之の最新刊、変見自在 コロナが教えてくれた大悪党、からである。
この本もまた、彼の前著作同様、世界最高の本である。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
日本国民全員は、今すぐに最寄りの書店に購入に向かわなければならない。
世界中の人たちには、私が、可能な限り知らしめる。
本論もまた、彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
今年ダボス会議は習近平に対して何一つ言わず、テレビ会議に世界の主要人物の一人として登場させていた。
これを見た私は、今、世界に在る諸問題の全てはダボス会議を主催している様な連中が作ったものであるとの確信を、愈々、強くした。
グローバルと称してごく少数の人間達が例えば韓国の国家予算以上の富を手にした世界。
本欄は国連や国際社会の出鱈目さを世界に向かって告げ、言及し続けている世界で最初の論文集であるとの自負があるが、高山は本欄の正しさも証明してくれている。
日本ラグビー協会会長でもある、東京オリンピック委員会会長の森氏が、日本IOCの会議で約40分に渡る話をした。
その中で彼は、ラグビーには素人の女性がラグビー協会の理事となって、理事会の時間が長くなった事を説明等を端折って話した。
この事で森氏を女性差別主義者であるかのごとくに責め立てる報道が始まった。当の女性理事は直ぐに私の事を言っていると分かったらしい。テレビ局のインタビューに対して「ラグビーには素人だったから全て一から聞いた。それで会議が長くなった」一報を聞いた瞬間に「私の事だ」と分かりました、と答えていた。
ところがである、辻本清美等の政治屋達が、格好の政局として呆れかえる大騒ぎを始め出した。彼らの息のかかった東京オリンピックにボランティアとして登録していた人たちが、森氏を引きずり降ろす為に、ボランティア辞退運動を開始している始末。
IOC委員らしいカナダの女性は、森氏が出席する朝食会で、とことん追い詰めますよ、等と妙な気勢をテレビカメラのまで上げていた。
これを観ていた私は、カナダ人には気をつけないとなぁ、と思った。
日本にマッカーサー憲法を押しつける際に重要な役目を果たしたノーマンはカナダ人だったからである。
彼の正体はコミンテルンのスパイで、則ち共産主義者だった事、それが白日の下に晒された時、彼が自殺した事は歴然たる事実である。
このカナダ人女性は左翼小児病患者で似非モラリズムと、PCで出来ている人間だろう。
彼女が日本の事な何も知らない無知蒙昧の輩である事も間違いない。
中国や韓国の反日プロパガンダを真に受けている度し難い輩の一人であろう。
日本に女性政治家が少ない原因
20世紀の終わりころに登場した世界経済フォーラムはグローバリズムの落し子の集い風な一面がある。
毎年1月、スイスのダボスで開かれる総会にはメルケルやビル・ゲイツ、習近平に加えて金持ちNGOも沢山顔を並べる。
今年はそんなNGOが担ぐ気候変動少女が凄んで見せる余興もあったが、あとは「大金持ちとシャンパンを飲み明かす」(ボリス・ジョンソン英首相)いつもの形になったようだ。
その昔、米通商代表、ミッキー・カンターが酔って二階から落ちて会議を休んだ事件がそれを象徴している。
このフォーラムはお節介にも各国の次世代指導者を認定もする。
日本からは津田大介が選ばれて顕彰された。
日本人の間では同じ金髪ならカズレーザーの方がよかったという声が大きかった。
白人国家に比べ有色人国家がいかに劣るかを統計化する趣味もあって、直近では国別に女性の社会的地位をランク付けした。
日本女性は153か国中121位。
日帝支配まで名前もなかった韓国女性(108位)よりも低い。
低い理由は「女の政治家の少なさ」という。
しかし日本ではどの政治家もカミさんには頭が上がらない。
天照大神以来の実態を無視したランク付けには首を傾げたが、朝日新聞だけは大騒ぎした。
「男は目立つ女を排撃する。我が朝日も出来る女記者を潰した」と編集委員の福島申二が日曜コラムに反省の弁を書いていた。
なんで朝日の男は女性蔑視をし続けるのか。
その答えに福島はバージニア・ウルフの「男にとって生まれつき人類の半分が自分より劣っていると感じられたら、それは大きな自信になる」を挙げる。
オレたちもそのつもりで女を差別してきたと。
しかしウルフも福島も大きな誤解をしている。
男は「生まれつき」女より偉くはなかったのだ。
人間社会も動物と同じに母系社会だった。
女はいいタネを残すために外敵を倒せ、いい狩りができる強い遺伝子を持つ男を求めた。
並みかそれ以下の男は一生、女に相手にされなかった。
でも欲望は強い。
で、ダメ男どもは宗教というものを考え出した。
そのいい証拠が、どの宗教も夫の偉さと妻の貞節を謳っていることだ。
女が男を選ぶ母系社会を終わらせ、男が女を選び、女は夫のみに貞節を尽くす男社会に変えた。
宗教によって人類は進歩をやめたが、でも並み以下の男にも春は来た。
かくてユダヤ教は女がよそ見をしないようにベールをかぶせ、アブラハムには妻サラのほかに妾ハガルを持つ権利を保証した。
イスラムは女の不倫を死刑とし、ヒンズーは「たとえ夫が酒乱でも女遊びをしても妻は夫を神と思って仕えよ」と命じる。
男たちは初めて「女より優位」を勝ち取れた。
ウルフの言う男優位の世界に変容していった。
ただ神道の世界だけは天照大神以来、女性優位のまま推移してきた。世界経済フォーラムも朝日もそれが分かっていなかった。
では優位な日本女性がなぜ政治家を志さないのか。
それは昨今の政治家が常に偽善と悪意に満ちた野党の罵声に耐えねばならないからだ。
そんなのは亭主に任せて自分は好きに生きる。
首相夫人がいい例ではないか。
ただ一旦志せば上川陽子のようにやれる。
彼女は麻原彰晃も少年殺人犯も躊躇なく処刑した。
並みの男にはできない強さだ。
辻元清美も議員になったが志がやや違った。
彼女は4千万円を超える報酬にも満足せず、秘書給与2千万円を詐取し逮捕された。
それでも志は変えずに返り咲いた。
政治活動は鯛の腐り方を講義したほか何かあったか。
あるいは蓮舫。
中共にも通じてきた家柄なのに、あのウイルスの危なさを日本人に警告もしなかった。
対策を考えるときに去年の桜だけを論じ続けた。
こんな人たちを増やすよりはずっと121位のままの方がいい。
(2020年5月7日/14日号)