文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

韓国のルームサロン(密室での酒色サービス提供)形態で運営される中国のカラオケ店では、脱北女性が非常に多く働いている。遼寧省瀋陽市西塔通りにある30軒程のカラオケ店で100人あまりの脱北女性が

2019年08月06日 11時26分48秒 | 全般

以下は前章の続きである。
自国の姿を映す合わせ鏡 
今になって読めば笑止千万な記事だが、1992年には北朝鮮発でこんな陳腐な慰安婦証言報告が日本のメディアでなされていたことも紹介しよう。  
1916年生まれの金大日さんは、両親がいなかった16歳の時に日本人に連れられ、大阪の病院で働いていたところ、刀を持った院長に強姦され、従軍慰安婦として大陸に売られた。「23か24歳のある日、私は50名も相手にしたので、疲れ果てて倒れてしまいました。そしたら兵隊が火のついた煙草を、鼻の穴や子宮に入れたりしたのです。(略)終戦直前に私たち朝鮮人と中国人女性50名くらいを2列に並ばせて『もうこいつらは必要ない』と言い、小隊長が刀で『天皇のために』と首切りをはじめたのです」 
大連の慰安所にいた李福女さんは、ある日兵隊の命令に従わない朝鮮人慰安婦2人が庭木に吊るされる姿を目撃。「奴らは(日本兵)、刀で彼女たちの乳房をえぐり取ったんです。血が吹き出ました。彼女たちが死ぬと、首を切って沸いた湯の中に入れ、その水を私たちに飲めと強要しました」。
そして逃げようとした李さんの尻に赤く焼いた鉄棒を押しつけ、日本軍は慰安婦の食事に毒薬を混ぜて殺したなどと証言している。 
また、トラック諸島に連行された元徴用工・張陳秀さんも日本軍が「栄養失調の朝鮮人を軍刀の試し切りの標的にして死体は冷蔵庫へ」入れたなどと証言(『月刊社会党』伊藤孝司)。 この手の証言は突っ込みどころ満載だ。
女衒や慰安所経営者にとって慰安婦は大事な商売品なので、本当にこんなことを日本軍がやっていたとしたら、経営者が黙っていないだろうし、軍でも軍法会議にかけられ処罰されたはずだ。 
以前、韓国で挺対協と一緒に慰安婦証言調査に携わっていたソウル大学・安秉直教授に慰安婦証言の信憑性について取材したことがある。
北朝鮮のみならず韓国の慰安婦たちからもショッキングな証言が数多く出ていることについて聞いてみた。 
日本兵が刀を抜いて慰安婦を脅し、関係を迫ったり、慰安所の経営者から電気拷問を受けたり、日本兵の求めを拒否して刀で股を剌されたり。飲まず食わずで一日に何十人もの相手をさせられ、衰弱死した慰安婦が山に打ち捨てられたり、死体を犬に食わしたり……。 
これら証言の信憑性について、安氏に尋ねたところ、「あり得ないことを喋っている…(苦笑)。最初に聞き取り調査をした際、日本軍を悪く言う慰安婦は、実は一人としていませんでした。むしろ日本への憧れの気持ちを感じた」
-なぜそういった当初の証言が消され、日本軍を糾弾するかたちで過激な表現に変容していったのでしょうか。
日本軍を悪しざまにけなせばけなすほど挺対協のような活動家が「よく言った!」と慰安婦を褒め、盛り上がるから? すると、安教授は「そういうところもありますね……。実を言えば、私はもう挺対協には近づきたくないのです」と苦笑した。 
安教授を取材して発表した『週刊文春』の記事は、その後、元挺対協の大学教授や『週刊金曜日』から捏造・でっちあげなどと激しく糾弾され、韓国特有の異論を許さない同調圧力で安教授もあちら側に寝返ってしまい、裁判沙汰にまでなってしまったが、高裁で私の記事に捏造がなかったことが証明され、事なきを得た。
言論には言論で応戦するのが普通だが、裁判という非情な手段で攻撃してきたということは、逆に言えば、それだけ安教授の証言が慰安婦問題の核心に迫るタブーに触れていたということだ。 
実際に人間を犬に食わすシーンは冒頭で紹介した安明哲氏も指摘している。
強制収容所で孕まされた女性に父親が誰か監視員が尋問するシーンだ。 
「あの女はどんなに拷問しても相手の名前を言わなくてな。子供を犬に投げつけてやってもまだ吐かない。それで陰部に棒を突っ込んでかき回したら、やっと金萬淳の名前を吐いたんだ。あそこだけはお見事だったぜ。ただ、そこに無理やり棒切れを差し込まれてかき回されたもんだから、そのわめき声たるや、色気もなにもあったもんじゃなかったがね」(『北朝鮮絶望収容所』ペストセラーズ)
ノミの血を吸ってまで 
また、こんな報告もある。「拘留所に入れられた政治犯たちは月に一度、屋外に出て日光浴をする。警備隊本部と拘留所とは背中合わせになっているので、日光浴をする彼らの姿をしばしば見かけた。(略)剃った青白い頭(男女とも)がいくつもいくつも、束の間の日の光の下に並んでいた。金串でひっかかれたのか、顔や喉、手足など、傷ついたところには膿がたまっている。多くの者は疲労困憊と拷問による負傷で歩くこともできず、犬のように四つんばいで這い、着ている服は血と膿だらけで悪臭を放っていた。日光浴をしながら蚤を捕まえる彼らは、爪でつぶした蚤の血を吸っていた。自分の血が惜しいのか、飢えを癒そうというのか、男といわず女といわず、黙々と蚤の血をすすっている彼らの姿はあまりにも哀れであった」(前掲書)。 
ちなみに性奴隷とは関係がないが、あえて私がこの証言を紹介したのは、実際に私も韓国で金寿姙女史から聞いているからだ。
金女史は李垠殿下に嫁いだ梨本宮方子妃殿下と二人三脚で晩年まで韓国の障害児を助ける施設運営に携わっていた。
私は訪韓するたび、金女史にお会いし、方子妃殿下が眠る墓陵や福祉施設などを案内してもらいながら、様々なことを教えていただいたことがある。
金 
「昔の朝鮮はすごく貧しかったので、ノミの血まで吸って生き延びていました」
大高 
「えっ? どうやって吸うのですか?」
金 
「路上生活者は不潔でしょ。衣服の裏にはノミがビッシリついているんです。その衣服を舌でベロンと舐め上げ、口の中をノミー杯にしたら、生き血を吸って残りカスをペッペッと吐き出すのよ」と教えてくれたのだ。 
なので朝鮮半島の想像を絶する証言は、日本人から見れば荒唐無稽なものでしかないが、あらためて彼の国の実情に耳を傾けると、実際にそのような想像を絶する人権侵害が古くから日常的に行われていることがわかる。
中国や朝鮮半島の人たちが日本軍の犯罪をでっちあげる際、彼らの感覚=日本の感覚と錯覚しているところが彼らのプロパガンダの限界でもある。
例えば北朝鮮人権第三の道の事務局長・金煕泰氏は、中国における脱北女性の人身売買被害の実態について「最も多い人身売買の形態は売買婚である。脱北女性と結婚したり同居する中国男性の大部分は、貧困者や年配者、身体障害者や精神障害者、犯罪者などで社会適応に失敗した人々だ。そして中国では長い間人身売買は習慣的に行われ、きわめて自然なことであった。そのため、買われた脱北女性は人間的な待遇を受けられず、殴打や苛酷な行為などの人権侵害が頻繁に発生する。(略)例えば、父と二人の息子の家に売られた脱北女性は、男三人の性のオモチャにされ、子供ができないと不妊女という理由で奴隷生活をしなければならない場合もあった。人身売買婚が起きるのは脱北女性が入って来たからだと、周りの人々から集団暴行される場合もあるなど数多くの問題が発生している。韓国のルームサロン(密室での酒色サービス提供)形態で運営される中国のカラオケ店では、脱北女性が非常に多く働いている。遼寧省瀋陽市西塔通りにある30軒程のカラオケ店で100人あまりの脱北女性が働いており、青島でも数100人の脱北女性が働いている。(略)また、こうした風俗街は主に農村地域に生じている。河北省秦皇島市周辺には約10店の業者が密集している。ある業者は3階建てのビルで、1階は食堂、2階はカラオケ、3階は宿所兼売春場所として営業している。この業者は約100人の脱北女性を働かせ、2007年にはある女性が脱出したのを捕まえ、斧で左腕を切って殺し、2008年には脱出した女性の右足の膝をノコギリで切った。この女性は現在、ゴムの義足を着けて厨房の仕事をしているという」。 
脱出した女性の足を平気で切断するなどといった残虐性は、日本では聞いたためしがない。
この稿続く。


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