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再発信!朝日は山上徹也の犯行が成功するようお膳立てしていたとしか思えない。

2024年01月12日 08時53分06秒 | 全般

朝日は山上徹也の犯行が成功するようお膳立てしていたとしか思えない。  
2024年01月09日 

以下は2023/12/15に出版された高山正之の最新刊「変見自在 安倍晋三を葬ったのは誰か」からである。
本書は、週刊新潮の名物コラムを製本化したシリーズの最新刊だが、原文を推敲して一層読みやすくなっている。
私は、この1冊だけでも、彼こそがノーベル文学賞に値する作家であると断言する。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。

朝日がお膳立てした「安倍の葬式」
一昔半も前、「変見自在」シリーズの1冊の出版記念会を市ヶ谷でやった。 
仕切りは宮崎正弘。気が付いたら趣意書には発起人の総代表風に「安倍晋三」の名があしらわれていた。 
いくらなんでも飛ばし過ぎと言ったら「あいうえお順にしたらそうなった」という無責任な返事だった。 
それもあってか「ここをぶっ飛ばせば日本の保守論壇は全滅だわな」(政治評論家三宅久之)というほど多くの参集をいただいた。
そんな中、ホントに安倍元首相が登場した。
「変見自在」の愛読者と語り、こちらは素直に恐縮したものだ。 
安倍さんは当時、朝日新聞の執拗な嫌がらせで体調を崩し、第一次内閣をやめたばかりだった。 
常軌を逸した安倍攻撃を三宅久之が主筆の若宮啓文に糺したら「社是だから」(小川榮太郎『約東の日一安倍晋三試論』)と答えた。 
「安倍の葬式はウチで出す」という有名な件がその台詞に続く。 
両者の確執は古く、長い。 
安倍さんは日本の宰相としては異形だった。
ちびでも禿でもデブでもなかった。 
長身でスマートで英語もこなし、何より東大出でも官僚出でもなかった。 
並みの宰相なら官僚界のしがらみや学閥絡みで籠絡もできた。
言うことを聞かなければ紙面で脅しもかけられた。 
しかしそれが安倍さんには通用しなかった。 
おまけに両者の政治信条が全く逆だった。
朝日が美土路昌一以来、中国に媚び、北朝鮮にへつらって日本を貶めてきた。
安倍さんはその対極にあった。 
朝日が北朝鮮を「朝鮮民主主義人民共和国」と畏まって表記していたとき安倍宣房副長官は金正日に日本人拉致を認めさせた。 
朝日が田中均と組んで拉致被害者を北に送り帰そうとしたのも安倍さんが阻正した。 
一度は社是で安倍内閣を潰すのに成功した朝日が再び本気で「安倍の葬式」を出す気になったのは2012年、第二次安倍内閣の発足前の日本記者クラブ主催の党首討論会だった。 
主催者を代表して質問に立った星浩が慰安婦問題をどう処理する気かと横柄に糺した。
答えは「慰安婦問題は星さん、あなたの朝日新聞が吉田清治という詐欺師の話を事実みたいに広めたからでしょう」だった。 
全国生中継で朝日がいかに歪んだ性状と虚言癖の持ち主かをズバリ指摘した。 
星浩は絶句し、朝日は安倍晋三の反撃に激怒したが、日本を貶める嘘を30年続けた事実は覆い隠しようもなかった。 
社長の木村伊量はクビを差し出し、朝日の部数は面白いほど落ち込んで、記者にはもうタクシーチケットも出なくなった。 
その仇を今の論説主幹根本清樹が託された。 
根本は考えた。
例えば「安倍首相が森友学園に頼まれて国有地を8割引きにした」と報じたら嘘になる。
そんな事実はないからだ。 
しかし「首相か昭恵さんが財務省に忖度させたかも」と疑惑がある風に書けば虚偽報道にはならない。
これなら報道を装って何でも書ける。 
それで根本はモリカケ疑惑を書き立てさせた。 
せっかく衆参両院で3分の2を取りながら国会審議は疑惑報道で潰され、改憲は一歩も進まなかった。 
自衛隊を明記する加憲まで後退しても、新たな疑惑とかで空転したまま。
結局、山口二郎の「安倍を叩き斬ってやる」の罵声に追われて安倍さんは再度の引退に追い込まれた。 
それでも根本は手を緩めなかった。
気脈を通じた活動家が元首相を追いかけ、街頭演説を妨害すれば喜んで活字化した。 
活動家が警官に規制されたら、それを訴えさせて札幌地裁から「演説妨害は立派な表現の自由」という馬鹿な判決も引き出した。 
根本はそれを社説で「安倍元首相の街頭演説で警官は聴衆を規制するな」と警察を脅し、演説妨害をあおった。 
紙面で元首相を不実の人のように書き、山口二郎に「安倍を叩き斬る」と喧伝させ、警備陣には街頭演説の聴衆を規制させないよう牽制する。 
朝日は山上徹也の犯行が成功するようお膳立てしていたとしか思えない。 
根本は自分で謀った通りの展開をどんな感慨で見ていたのだろう。                              

(2022年7月21日号)

 

2024/1/9 in Kyoto

 

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