文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

島を全く知らない人物の言説が、世界に「軍艦島は地獄島」という印象を植え付け、「定説」をつくったことは由々しきことです。ただ、日本政府にも責任はあります。

2020年07月23日 16時35分47秒 | 全般

以下は前章の続きである。
日本政府の紳士ヅラ 
私が「朝日の報道はおかしい」と矢野氏に説明しているとき、そばにくっついていた朝日の記者(その時は朝日の記者だと知りませんでしたが)は、黙って聞いているだけでした。 
結局、矢野氏と二時間近く議論しましたが、私か疑問を投げかけてもお茶を濁すだけで平行線。
私には、矢野氏が何か隠しているように見えました。 
来館された矢野氏とお話をして、もう一つ驚いたことがあります。
矢野氏は、世界遺産に登録されてから初めて軍艦島に行ったそうです。
ドイツで大演説している時点では、軍艦島に一度も足を踏み入れたことがなかったということがわかりました。
元島民の中村陽一さんは矢野氏と対面し、「あんたがやったんか、俺、涙が出ちゃうよ」と感情を抑えることができませんでした。
島を全く知らない人物の言説が、世界に「軍艦島は地獄島」という印象を植え付け、「定説」をつくったことは由々しきことです。 
ただ、日本政府にも責任はあります。
2015年のユネスコ世界遺産委員会では、会場を取り囲むようにして、韓国の市民団体が、登録反対のパネル展示や「盗まれた国、拉致された人々」「良心の呵責に耐えられるか」と英語で書かれたパンフを配っていました。 
在ドイツの日本大使館員もそれを目にしていると思いますが、抗議したという話は聞きません。 
言い方が悪いですが、日本政府は紳士ヅラし過ぎていると思います。なにか韓国が間違ったことを発信したら、すぐに抗議すべきです。
そうでなければ、韓国側のえげつないプロパガンダには対抗できません。 
私は、ユネスコ世界遺産委員会から帰国したあと、なんとか韓国のプロパガンダに対抗しなくてはと、海外のPR会社に片っ端からあたりました。
しかし、PR会社の人は皆、口を揃えてこう言うのです。 
「韓国とやり合うのは大変だよ。アジア太平洋地区の国際的なPR会社のトップは、ほとんど韓国系で占められているからね。それに、韓国政府が歴史問題にかけるカネはかなり大きい」
この稿続く。


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