文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

それを審査するために原子力規制委を新設したが、実態は再稼働させないための菅直人の直轄組織だった。

2024年08月09日 12時06分27秒 | 全般
以下は、昨日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
本論文も、ノーベル文学賞或いは平和賞に値するのは、彼の他にはいない事を証明している。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。
特に日本国民には、一字一句すべてが必読である。
よって、本欄は、彼の一節をできるだけ多くの国民に知らしめるために、それぞれをタイトルとして繰り返し発信する。
故梅棹忠夫は不世出の学者だった。
彼は、「独創とは、繰り返すことである」とも、論破した。
彼の天才に、今を生きる私の天才が呼応したことは言うまでもない。

アマチュアとしては世界有数の写真家であると自称する私は、2週間ほど前から、昨日が撮影日和と考えていた。
行先は別な遠方の場所を予定していたのが、大気の不安定さが続いていた事もあって、日帰り圏内に変更した。
7/30に初めて訪問して、その美しさに驚いた福山城に代表される福山である。
鞆の浦等を撮影に行きたいとは以前から思っていた。
それぞれの章には、昨日、私が撮影した写真を添えて、高山正之の珠玉の論文への感謝を表明します。

活断層の嘘
マッカーサーが日本を去る日、朝日新聞は「民主主義への明るい道を教えてくれた」と社説で感謝の言葉を伝えた。
実際は民主主義から一番遠い検閲と報道規制と公職追放という非道をやった独裁者だった。 
目的は白人国家を脅かした日本をカルタゴみたいに滅ぼすことだった。 
零戦を生んだ航空工学も仁科博士のサイクロトロンも徹底破壊した。 
製鉄や重化学工業など重厚長大産業は解体して支那に運びだし、日本は鍋釜が作れるだけの農業国にするはずだった。 
しかしエドウィン・ポーレイ賠償調査団長が持ち出し先の満洲を視察したら支那人とロシア人が水道の蛇口まで持ち去って昔の荒野に戻っていた。 
かくて日本の非工業化が足踏みしている間に朝鮮戦争が起きて、日本は何とか生き残れた。 
支那朝鮮もたまにはいいことをした。 
そのマッカーサーにあやかって二度目の日本解体を試みたのがあの「悪夢の民主党政権」だった。 
滅びの政策は「コンクリートから人へ」。
都市開発などいらない。
工業より農業を目指せ。
エコロジーが大事で、エネルギーは電気が灯ればいい。
そこに3.11の東電福島事故があった。
菅直人は日本のエネルギーの3割を担う原発を即座に止めた。 
簡単に再稼働させない工夫もした。 
それはマッカーサーの東京裁判と同じ。
日本を悪者にするために禁じ手の事後立法で「平和に対する罪」をつくり、「侵略国家日本」を捏造した。 
菅直人のやった「事後立法」は「活断層」だった。
原発は「原発施設の下に5万年前まで活動した断層がないこと」が設置許可基準だった。
それがいつしか「13万年前まで」に改められ、菅直人がさらに、少しでも不明があれば「40万年前までの疎明も必要とする」に変えた。 
それを審査するために原子力規制委を新設したが、実態は再稼働させないための菅直人の直轄組織だった。 
勝手に基準を変更された原発側は困った。
ボーリング調査ができればいいが、北海道・泊原発みたいに岬の先、周りは深い海では調べようもない。
端から再稼働不能の原発もでてきた。 
だいたい5万年がダメで13万年ならいいのか。
規制の意味も不明だが、ただ規制委に東大地震研の島崎邦彦ら地震屋が入ったせいだとは言われる。 
彼ら地震屋は「東電福島事故は津波ではなく地震のせいだ」と言い張る。 
その延長で「原発の下に活断層があればアウト」説を主張。
反原発の朝日の支持を得て主流を占めてきたという。 
東大地震研を中心とする地震屋は力もあって予算を何百億も取っている。 
ただ予算額の割には実績は実にお粗末で、2万人が死んだ東日本大震災の予知もできなかった。
続く熊本地震も予知はおろか前震と本震の区別できずに250人も死なせた。 
活断層研究も同じ。
立川断層の調査で東大地震研の佐藤比呂志が「白く長い活断層」を発見、大騒ぎになつたが、実は埋まったコンクリート電柱だった。 
こんな連中の「5万年前ではダメ」の主張にどれほどの信頼性があるのか。 
先日、規制委の審査チームが地震屋の基準に照らすと「原電敦賀2号機下には活断層の存在を否定しきれない」とし廃炉を宣告した。 
1兆円をかけてつくった原子炉を事後立法の基準で廃炉にするなんて道理が通らない。
その廃炉理由も当てにならない地震屋の当て推量だけだ。 
東大名誉教授で地震学者のロバート・ゲラーはこう語っている。 
「日本の地震研究は予知ができるという伝説にしがみついている。自然が起こすものは予知できない」 
「今、うんぬんされる活断層も意味がない。5万年前は危なくて40万年前なら動かないというのも嘘。40万年前の断層だって明日動くかもしれない」 
確か寺田寅彦もそんなこと言っていた。


2024/8/8 in Fukuyama

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