文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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世界の平和のためには「中国共産党政権を崩壊させるしかない」

2020年10月23日 16時25分08秒 | 全般
2020-06-28に発信した章である。
以下は2月26日の産経抄からである。
「こんにちは」。
22歳で中国から来日した時、聞き取れた唯一の日本語だった。
それから21年後の平成20年、楊逸さんは芥川賞を受賞する。
中国人として、いや日本語を母語としない作家で初めての受賞とあって大きな話題となった。 
受賞作の『時が滲む朝』は、天安門事件を題材にしている。
民主化運動に身を投じた、楊さんと同世代の若者の夢と挫折を描いたものだ。
「『学生が正しい』とか『政府が正しい』なんて、単純に結論を出せるものではない」。
当時の小紙のインタビユーでは、政治に距離を置く発言だった。 
中国政府に対する批判を控えていた楊さんがついに沈黙を破る。
きっかけは作家の劉暁波氏のノーベル平和賞受賞だった。
天安門事件の際、学生側に立って闘った民主活動家でもある。
中国政府は、当時獄中にあった劉氏の授賞式への出席を認めなかった。 
作家として「表現の自由」の問題は看過できなかった。
楊さんの一家は、文化大革命で辺鄙な農村に下放されている。
月刊文芸春秋で、そんな政治に翻弄された一家の歴史をつづりながら訴えた。
一刻も早くものが言える祖国になってほしい。 
楊さんの新著の広告が昨日の小紙に出ていた。
『わが敵「習近平」』(飛鳥新社)、なんとも大胆なタイトルを付けたものだ。
内容はそれ以上に過激である。
楊さんはさまざまな情報を分析して、武漢で発生した新型コロナウイルスが生物兵器だと考えている。
すでに日本に帰化している楊さんは、かつての祖国に引導を渡す。
世界の平和のためには「中国共産党政権を崩壊させるしかない」 
長所も短所も知り尽くした日本人には、こう問いかける。
そんな中国に経済で依存しない構造改革を推進できるのか、と。
 
 
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