文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

米国基準押しつけてくる…榊原英資。 こういう朝日新聞を芥川は40年超愛読して来たのだシリーズ。

2011年11月02日 10時10分56秒 | 日記
*榊原英資氏は大蔵省の財務官でミスター円と呼ばれていた。日本に「文明のターンテーブル」が廻った頃、アジアを円の通貨圏にしようという、全く正しい事を為そうとしてアメリカに潰された実体験を持つ、通貨や対アメリカという面でも、日本有数の人である。彼が為そうとしたアジアを円の通貨圏にという発想が、どれほど正しかったかは、今になれば尚更だろう。

1965年大蔵省に入り、国際金融局長、財務官を務めた。 99年退官し、慶大教授、早大教授などを経て、2010年4月から青山学院大教授。 70歳。

彼の論説は、TPPに対する芥川の推論が全く正しい事、及び、芥川の「解答」が21世紀最高の「正義」であることを証明している。

こういう朝日新聞を芥川は40年超愛読して来たのだシリーズ…11月2日5面から。


米国基準押しつけてくる    文中黒字化と*は芥川。
 
-榊原さんは大蔵省時代、日米保険協議や円高是正の為替介入など米国と渡り合ってきました。環太平洋経済連携協定(TPP)論議をどう見ていますか。
  
「私は金融や貿易の自由化には賛成の立場だが、TPPには問題があると感じている。TPPは医療、金融、政府調達など幅広い分野をカバーしており、単なる貿易自由化の協定ではない。米国がアメリカンスタンダード(米国基準)を押しつけてきて、日本が守るべき固有の制度が崩れてしまうのではないかと心配している」
 
ー具体的には?
  
米国は基本的に自由診療の国。混合診療などを求められ、日本の公的医療保険制度の一角が崩れる可能性がある。法律で地元の建設業者を優遇することになっている地方の公共事業も、攻撃されるかもしれない。日本の制度を全面的に米国化するのには反対だ
 
-日本政府は、TPP交渉では、公的医療保険の見直しは議題になっていないと説明しています。
  
協議したことのない人が言うことだ。私は日米交渉を長くやってきた。いまは議題でなくても、米国は今後いろいろな要求を出してくるだろう。米国政府の後ろには必ず業界がついている。米通商代表部の人は 『企業のために交渉するのが役人の役割だ』と明言していた
 
ーTPP参加は、日本にメリットが少ないと。
  
すでに東アジアは相当経済統合し、日本はサプライチェーン(部品供給などのネットワーク)の恩恵を十分受けている。日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)の域内貿易比率は60%に上る東アジアの経済統合から取り残されまいと、米国と豪州が進めようとしているのがTPP。だが、中国は入らないし、自由貿易協定(FTA)で先行する韓国も日本より先に入ることはないだろう。そんな状況で、日本が慌てて飛び乗る必要があるのか」 *中国は入ろうにも入れる訳が無い…共産党の一党独裁国家である間は。

-野田佳彦首相は、交渉参加に前のめりです。
  
「民主党政権になって日米関係が若干悪くなったから、よくしたいと乗ってしまった。日米は同盟関係だから、いい関係を維持するのは大事だが、そのことと米国の言うことは何でも聞くというのは話が違う。TPPに乗らないから日本は敵だとか、米国はそんな単純な国ではない」

*全く彼の言う通り。米国は言う事は言うが全く阿呆ではない。日本の大新聞の論説員達やマスメディアとは違うのである。彼等は子供、アメリカは大人なのである。
    
(聞き手・福田直之)
 
今月12、13日、米ハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を前に、国論を二分するTPPへの交渉参加問題。識者や政治家、現場の人たちに賛否を聞いた。

最新の画像もっと見る