文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

自分たちの民族絶対性を主張して、どこかの民族を徹底的に貶めて自分たちのプライドを保つ

2021年09月21日 11時10分19秒 | 全般

以下は日本国民全員のみならず世界中の人達が必読の書である下記の本からである。
文中強調は私。
P182
石 
そう、大院君の時代に、あちこちで外国を排除する石碑まで建てた。
これが私から見れば李氏朝鮮からいまの韓国に受け継がれた、自分たちの民族絶対性を主張して、どこかの民族を徹底的に貶めて自分たちのプライドを保つ方法です。
たまたまいまの日本は、韓国にとっての夷狄であり野蛮民族になっているのです。
李 
要するに、韓国の人たちは自分たちの価値観で世界を考える。
石さんが仰るように中華帝国があり、中華帝国の統治が及ぶ中原という地域があって、その外縁に中国に朝貢する国があって、その外にいる民族は全部野蛮民族、夷狄なんですね。
韓国は中国に朝貢できる身分、野蛮民族から逃れて「小中華」になった。「中華ではないけれども、小さな中華だ」と言って、小中華の歌まである。日本という国は、中国や韓国の価値観や、頭で描く世界では野蛮民族に属していて、自分たち韓国人は文明圈に属しているという考えが昔からあった。 ところが、日本が韓国の支配階層が崇拝してやまない宗主国の清を破ったので、最初は本当に戸惑う。何か間違いが起こっていると。
日本に対する屈折した優越感と、中国に対しては昔からの事大主義の名残りが残っていたから。
その世界観からいまだに抜け出せていない感じがします。
石 
しかも韓国はおそらく中国に対しては事大主義で、頭を下げる。
その代わりどこかの民族を上から目線で馬鹿にする。
こうやってバランスを取るんです。
李 
基本的な構造はそんなものですよね。
近代の韓国の知識人には、どこかで日本を野蛮民族のように描写している論文や本がたくさんある。
しかも彼らなりに日本を軽蔑する風潮があるのは、自分たちは力で何かをする日本の武士道のように野蛮なことをせず、きちんとした文化、知識を持って国を統治していると考えているからです。
だから根底では、近代になって韓国が日本の植民地にされたのは、韓国が腐敗して力が弱くなりどうしようもない落ちこぼれになったからではなく、日本という国が力しか知らない国だからやられたと考えているのです。
石 
そうそう。
李 
韓国人にしてみれば、自分たちは文化や知識を大事にする国なのに、野蛮人にやられたという恨みはあります。そういう屈折した感情がある。
いまだに文在寅大統領が「日本の植民地統治は不法だ」と主張する背景には、当時の大韓帝国は日本の植民地になることに署名はしたけれど、力に威嚇されて署名したという意味が込められています。
武士道では力に押されたとか関係なく、署名した時点で負けですけどね。
でも韓国ではそうは思わない。ぐずぐずしている。
根本的に価値観が違うんです。
日本は力はあるけど道徳的には下
李 
長い歴史の中で、韓国ではよく言えば文官が武官よりもずっと上に立っていて、文官が統治する国だったという伝統もあるかもしれませんね。
石 
実は力に負けて、力の正当性を認めない。むしろ、より高いところから力を蔑視する。それはまさに朱子学です。
李 
南宋がそうだったんですね。
石 
そう。南宋が後の朝鮮と同じ立場です。南宋は異民族(女真族など)に国を半分奪われて、皇帝さえ連行されて力に負けた。
だからこそ理想理念、思想の世界で相手より上に立ち、「おまえたちは力以外、何もないじゃないか」と言って白分たちのプライドを保つというのは、まさに朱子学です。
朝鮮はやはり朱子学が必要なんですよ。統治者の心の中では朱子学によって朝鮮が救われるんです。
李 
それをもって道徳的には自分たちが上で、日本は力はあるけど道徳的には下だと。
その精神構造はいまだに続いているんですよね。
石 
道徳的に上に立つからこそ、逆に相手が道徳上の存在としか認めない。だから心の中で徹底的に蔑視するのです。
そもそも相手が同じ道徳レペルじゃないから、相手との約束を守る意味もない。
同じ世界の人間ではないと判断します。野蛮人と約束を守るはずがな    いと。
だから安倍晋三前首相と約束したことも、あとで反故にしようがどうでもいいと思っている。相手(日本人)はどうせ野蛮人だからと。 
李 
だから、根底には相手が野蛮で理にかなわない存在であることを確認すれば安心できるというのがあるからこそ、絶えず「謝罪しろ」とたぶん言っているんですよ。
「謝罪しろ」というのは仲よくするためではなく、相手が本当に悪い人間だということを確認するためかもしれない。    
石 
実は最近、そういう精神構造を、中国がアメリカに対しても同じように持っています。    
中国は自ら認めているようにアメリカに経済力も軍事力も技術力もまだ負けている。
しかし、最後に中国人は「あいつら(アメリカ人)はやっぱり文化がない野蛮人だ」と考える。    
李 
アメリカ九は野蛮だと。    
石 
最近、中国が「アメリカ九は野蛮である」と決めつけたすごい証拠が出たんですよ。    
2021年3月19日、アメリカのアラスカで行われた米中外交トップの会談です。    
李 
ありましたね。
石 
中国から外交担当トップの楊潔鏡共産党政治局員と王毅国務委員兼外相が行きました。
場所はアメリカですから、中国人からすれば自分たちはお客さんでしょう。しかし、アメリカ側は食事を出してくれなかった。
それで晩飯も昼飯もホテルで自分たちだけで食べた。楊はインスタント麺を食べた。
同時に中国側は「侮辱であった」と大いに宣伝する。
「アメリカ人は文明社会の最低限の礼儀を知らない。だから野蛮人だ」と。 その後、中国が胸を張って何をやったかというと、次の週にロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が中国に來たら、圧毅はわざと盛大な一席を設けて歓待したんです。
わざわざ宴会の写真を載せて、「われわれこそ文明国家で、お客をもてなす礼儀を持っている」と見せつけた。
そこでアメリカに勝ったつもりです。
李 
これね、本当に笑い話に聞こえるかもしれませんが、中国の一般の人たちにはこの論理が通るんですよ。
石 
通ります。おそらく北朝鮮でも韓国でも同じように通る。
李 
しかし、よくよく考えたら、激しいバトルを繰り広げるのに、中国の官僚がアメリカの接待を受けたら国益のために戦えないでしょう。
だから持参した飯を食べて臨まないと、公正な話し合いができない、という発想は全くない。
2002年、北朝鮮に拉致されていた日本人を取り戻すため、当時の小泉純一郎首相が平壌に乗り込んだとき、おにぎりを持っていきました。
最高指導者の金正日はちょっと相手の戦意を削ぐためというか、虚勢をはって盛大な宴会を用意したのに、小泉首相は断った。
中国がアメリカと話し合うのであれば、そうしなければならないでしょう。石 
南宋に話を戻すと、南宋もかわいそうな立場ですけど、朝鮮を一番駄目にしたのは、私から見れば朱子学。
加えてもう一つは精神的勝利法です。実力では負けたのに精神的にはあいつらに勝ったと。
その根拠は、われわれは文化的な高みにあるという信念です。この精神構造はすごいよ。
李 
だから、魯迅の小説『阿Q正伝』では、中国人の悪い習慣、悪い精神構造が阿Qという人間にそのまま表れます。
彼こそ精神的勝利法で、自分のほっぺを叩いて「手は自分のもので、打たれるのは相手だ」と言う場面があるんですよ。
石 
だから、あちこちで慰安婦の像を建てるのは、本来であれば自分たちの頬を叩くようなものでしょう。
しかし、叩かれているのは日本だと思っているから、彼らはこれで満足なんです。
李 
そうそう。
石 
あの像を建てたことで恥を知るのは日本人だと思っている。
実際は自分たちのおばあさんたちを侮辱したのに、痛くなったのは日本ですから。
李 
まさに精神的勝利。なんでそういう精神構造になったかというと、中国文化を日本と違う形式で受け入れたからですね。
石 
日本は中国文化の真髄を受け継いだのに対し、朝鮮は中国文化の一番悪いところをもらったのですね。


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