文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

二人の少女。

2010年08月19日 18時11分27秒 | 未分類
今朝、いつもと同じ道をタクシーに乗って通った時のこと。

大阪の一等地に近いこの場所に、所謂、公団の建物が在ったことを知ったのはつい、この間。不動産業に携わって来たのですから…今の今まで知らなかった事に本当に驚いた。

日本が奇跡的な復興を遂げた一つの祈念碑が、この、今は超一等地と言っても過言ではない場所に在る、低層の鉄筋コンクリート住宅3棟。

その間から小柄なお婆ちゃんと、同じように年老いた娘さんが
道路に待たせていた老人介護の車に向かって歩いてきたのでした。

二人で手に手を取って 太陽の様な笑いを浮かべて
二人は まるで少女の様に輝いていた

有名で在るとか無名で在るとか、そんなこととはなにもかんけいがない
ほんとうのしあわせ とうきょうにはない ほんとうのしあわせを

けさ この少女ふたりは ぼくにおしえてくれた



貴方たちの手

2010年08月19日 18時07分00秒 | 未分類
貴方たちの手はどんな手ですか?
貴方たちの首には日に焼かれた皺が刻まれていますか?

僕は貴方たちの手が本当の労働者の手、土を耕したり、魚を取ったり、
木を切ったり、工場の機械を動かし続けた手でない事を願う。

吸血鬼達の様に、真っ白な手であってほしい。
何処にも皺のない首であってほしい。



知性の浪費の裏に

2010年08月19日 18時05分37秒 | 未分類
今、こうしている時も死んで行く事を選ぶ人たち。

1時間当たり4人弱なのだから。


貴方は海を見ているのか?山を見ているのか?森を見ているのか?

僕は、こう思うのだ。

エネルギーの無駄、知性の無駄としか言いようがないほどの凄まじさで、
東京に集中したマスコミ、特にTV6社。

そのエネルギーの無駄遣い 知性の浪費の裏に 疲弊した国 地方が在り
貴方たちが死んで行くのだろうな、と。

此処に群がる者たちが法外な報酬を得て 下らない事を山ほど言っているのに
貴方には 明日をほんのちょっと楽しくするだけの お金も無い

そうして 本当はこんなに豊饒で素晴らしい 生きて在る喜びを失い
誰にでも訪れる 死に行く日を待つための余裕も失い
その日が来るまで生き続け 考え続ける それが人生なのに
ただそれだけが人生なのに

生きている事は 本当に素晴らしい事なのに ほんのちょっとの お金と
ほんのちょっとの愛情を 笑顔を振り向けてくれる誰も居なくなったと感じて
貴方は死んで行くのですね

東京に居る吸血鬼たちに全てを吸い取られて

でも僕は貴方に言いたい

この東京に居る吸血鬼たちも本当はもっと大きな吸血鬼に命と知性を吸い取られている大馬鹿野郎たちなんだから、死ぬ事を選択する必要はないのだ、と。

貴方が生まれた海や山や森に、ただ抱かれて死にたいと、そう思ったのでしたら
僕は貴方の前で涙を流すだけですが



エゴイズムの克服とは「世界精神のひとかけら」を持つこと。

2010年08月19日 18時03分05秒 | 未分類
D君が弁護士を辞めて、日々研究、技術の革新に努める…そうしなければ衰退する日本の大企業の北米担当責任者という職を選んだ理由は、僕は聞かなくても分かる。

日本に文明のターンテーブルが廻って…何度も言うように焼け野原に成ったから、あの400万人が死んでくれたから、頑張った奇跡の復興の結果…
日本が繁栄のチャンピオン国になった時、様々に米国に投資を開始した。

彼は所属していた有名法律事務所で、立場上、日本マターを扱う事が多かったはず。最初は日本人として気力を感じる仕事だったはず。

前述した、北新地での偶然の、信じられない再会の時は、どうだったか。

彼の細君が、僕の声の響きで状況を感じたように、彼もまた、日本勢の敗戦処理だけの仕事の日々だったはず…覇気を失った後ろ向きの仕事ほど、人間の心を蝕むものはない。

例えば、決してキャリア組としてではなく銀行員としての人生を選択した人の人生は、この20年、楽しいものではなかったと想像する…無論、大半の人は、その時に労働者層である自分は、己の幸福、家族の幸福だけを考えてい良い事に気が付き、違う幸せを生きて来たのだと思うが。

今のエリート層の罪は本当に深く、わたしたちの国は、20年を経た今もなお、危機から脱却できない…何故?当の本人たちが、今もなお、支配層=エリート層に居て、毎日、阿呆な情報、阿呆な番組ばかりを流しているからだ。

僕は今、本当に思う。あなたたちは天国には行けない、と。

ラクダが通る穴より貴方たちが通る穴は狭い、と。

何故?国を、地方を疲弊、衰退させ、多くの若者が搾取され続けるのを横目に、毎年30,000超の人間…一次産業=漁業、農業、工業等=従事者が多い…が自殺し続けているのを横目に、精神年齢13歳の番組を作り続け、お茶らけ倒し、ふざけ倒し、別嬪のお姉ちゃんをはべらせて。

それでいながら、政治については、自分が、正義の、民主主義の代弁者の様な顔をして…東京に6局も集まって情報の東京1極集中を推進し、中央集権国家を完成させながら…民主主義の守護神の様な顔をして…権力闘争劇を煽り、その様に仕向け、TV映りが良い、センテンスが短い等の、政治家の在るべき本質とは何にも関係ない所で人気を煽り…正に衆愚政治そのもの。

この20年を作った張本人たちが、今もなおエリート層に君臨しているのだから、
尚更、僕の舌鋒は鋭くならざるを得ないのだ。

松下政経塾の洟垂れ小僧と言うのも、そういうマスコミの間で、鼻息荒く、物を言う者が多い貴方たちも、18年前に、あの正義感の大合唱に加わった者たちではないのかと僕は思うからだ。蓮舫だって、そうではなかったかと思うからだ。

マスコミなんぞの事を意識している暇はなく…難儀だと思う、この愚か者たちのマイクや視線に常に晒されるのは…貴方たちが思っている以上に、遥かに深い所から
思索を続け、考え続ける事以外に、貴方たちが贖罪に至る道はないと僕は思う。

真実は貴方たちが思っているほど甘くないし、とても重大…世界に繋がっている問題だからだ…僕が洟垂れ小僧と言うのは、己と周りの日本だけを考えていて、

言わば「世界精神の一かけら」と言うのものが、これまでの所では、貴方たちから感じた事がないからだ…常に世界を見ている眼差しを貴方たちから僕は感じた事が無い…この国のマスコミを意識した眼差しだけは常に感じるが。

蓮舫氏を論難した訳ではなく、彼女が人気を博しているのは…彼女が出自的に自然に持たざるを得なかった…世界を見やる眼差しが彼女の中には宿っているからだろうと僕は思う…18年前は彼女はまだ学生に等しかったでしょうし。

僕は周囲の人に、時々、こう言う事を言うのです。…○○さん、ハーフってなんで美女、美男子に成ると思う…僕の知ってる限り、出会った限り、ハーフで不細工と言うのは見た事がない…一番凄かったのは、だいぶ前に、ハワイ、アラモアナの靴屋で見かけた親子…お母さんは多分フィリピン人…申し訳ないけどジャガタラ芋の様な顔だった…所が娘さんの美しさたるや、もう最高だった…体つきもお母さんとは正反対の、スラリとした超美人…

2,000年前に、キリストは何て言ったか?人類を救うのは家族愛なんかではない、隣人愛なのだ…汝の隣人を愛せよ…そう言ったのです…パゾリーニが「テオレマ」で「王女メディア」で描き、高橋和己が王土愼か誰かについての、目の覚めるような本の中で書いたように。

国際結婚と言うのは、ただそれだけでエゴイズムを相克している…だから神様がご褒美を与える…その結果としてハーフの人たちは皆美しい…。

日本でも「東男に京女」って言うでしょう。人間は離れれば離れるほど美人、美男子は言うに及ばず、優秀な人間が生まれてくる。狭い場所、狭い地域に在るものは何か?エゴイズムなのです。エゴイズムが支配するのです。

だから狭い場所、狭い地域に居る者はロクな者じゃないんです。

日本のマスコミとは、同じような連中…早稲田政経や東京六大学出身者が集まって
凝り固まって、同じような事を言っているんでしょう?

官僚とは、同じような連中が…東大出…近年は純粋培養型=小学生から東大志向=も多く成っているはず…霞が関に集まって凝り固まって。同じように考えるんでしょう?

皆、エゴイズムにからめとられて雁字搦め。

その事に気が付かなければ日本は終わる。変わったはずの時代も止まる。

が、貴方たちが止めようとしても、僕は絶対に止めさせない。
残りの後半生を死ぬまで書き続けるぞ。
私たちの国から愚かしさのかけらも無くなるまで、
僕は書いて書いて書き続けてやる

己の事のみを考える馬鹿野郎どもが1人も居なくなるまで。



日本が真似るべきだったアメリカの本質。

2010年08月19日 18時02分36秒 | 未分類
翌日、D君と僕は、オークラから全日空に向かう坂道を歩いていた。

「芥川よ、娘が大学生になったら腕を組んで歩くのが僕の一番の夢だっだのだが、それは全くの空夢…高校生の時から、家に帰ってきたら、彼氏の話ばかりでガックリも良いところ」

「おまけに、この間なんか、大学入学祝にパソコンをせがまれたから買って上げたのだが、何と2,000ドルだぜ、2,000ドル!」

彼の幸せな落胆(笑)とは裏腹に、僕は思っていたのでした…

日本の家庭で…帰宅した高校生の娘が口を開けば新しい彼氏のことを話せる様な家庭が、一体どれ位有るだろうか?数えるほどしかないだろうな、と。

日本は、こういうアメリカを真似るべきであって、形としての、バースデー・パーティ(お誕生会)等と言う事を、プチブル臭ふんぷんで真似るべきではなかったのだと。

読者諸兄の中に「うちはそうだよ」と言う家庭が有ったら、それは本当に御同慶の至り…僕は、90%以上の家庭が本当の対話は無い家庭だと知っているつもりだから。



人間の縁とは本当に不思議なもの。

2010年08月19日 18時01分13秒 | 未分類
O大学法学部を出て或る商社で仕事をしていた前述のD君と、既述したように荒野に向かった僕が…人生の仕事として不動産を選択することとなった大手デベロッパーに居た時…僕は同級生達の間では所在不明の人間で在ったのです…再会したのは地下鉄淀屋橋駅のプラットホームだった…。

NYで弁護士をしていた彼と日本で再会したのは、愈々、日本が不良債権の山で、大変な状況に成っていた時…お互いに1人だった…北新地の路上でバッタリ。

あまりの事に、最初は幽霊かと思ったほど…その後で爆発的な嬉しさが訪れたのは言うまでもなく、当時、行きつけの店だった北新地有数の割烹で食事。

彼が携帯で細君に僕と出くわし一緒に食事をしている事を伝えた後、僕と電話を代った…結構長い空白の時間の後なのに、彼女は寸鉄人を刺すが如くに、僕の声に、こう言った、「どうしたの、情けない声をして」 米国暮らしが日常と成って、何のてらいもなくストレートに感じたことを言った訳ですが…経営者として本当の苦境に立たされ出した僕の心が声に出ていたのでしょうね。日常に会っている人が誰も気が着かないのに。

さて、

縁は異なものと、更に思ったのは、
翌日は、お互いに東京で仕事。
おまけに宿泊のホテルは、彼は全日空、僕はオークラ。
坂を挟んで目と鼻の先。

翌日、東京で昼食の約束を交わし、なんとも不思議で、この上なく楽しい夜を終えたのでした。
この夜、僕が招待した割烹と、
その後に、彼が、僕の歌を聴きたいと言うので向かった店の事は後日。



今、アメリカで暮らしている3人。

2010年08月19日 18時00分11秒 | 未分類
前述の親友は、今、日本の某大企業アメリカの社長をしている。
日本に居た時、何度か食事を御馳走に成った細君(別嬪です)は、日本に居た時より遥かに伸び々した雰囲気で本当に自由と幸福を満喫している…

小さかった娘さんは米国最高の女子大、ジョン・ホプキンズ大学を卒業して、今頃は米国で素晴らしい活躍をしているはず。

既述のテキサス、オースティンに住む早稲田出の本当の紳士も、日本に居る私たちには持てない、伸び々した雰囲気と笑顔で人生を送っている。

ハワイ、ラナイ島のマネレ・ベイで、フルバックから打ち合いをした、S商事出身で、
一緒だった米国人のパートナーと、米国で会社を設立、長い米国暮らし。

皆に共通している事は、何の曇りもない知性のままに、のびのびと自由に生きて居る事。勿論、仕事に於いては、皆、すこぶる付きの有能だが。



ちょうど、この頃。

2010年08月19日 17時59分20秒 | 未分類
同級生にして親友のD君が…彼が米国に向かう時、自宅を有名大企業の社宅として契約、後顧の憂い無く送り出したのも僕だった…ニューヨークで弁護士をしていた…

当時、ゴルフフリークだった事も有り、頻繁にハワイに行っていた僕に、手紙を寄こした…誰にも言った事は無いのだが、実は、後半生はハワイの様な所で暮らしたいと考えていた…ハワイでも弁護士を続ける気はないが、継続するとしたら、ハワイで弁護士資格を取り直さなければならないが…僕も貴君の様に海とゴルフが大好きだから…

芥川君、ニューヨークにおいでよ。夏のニューヨークはHumid!だが。
一日に4種類のスポーツが出来るから、おいでよ。良いよ、ニューヨークは。

それから何度か誘いを受けたのですが、ハワイ一辺倒だったのと、当時、ニューヨークは明日の東京、と周囲に言い、行く必要はない等と広言していたもので…何よりも、休みに都会には居たくなかった…海育ちの僕は、ただひたすら海辺に居たかっただけのことですが。

この時、僕がシンガポール、バンコクに向かわずに、彼の誘いに応じてニューヨークに向かっていたら、僕は、今頃、日本に対して3倍返しを達成していただろうな、

こんな愚かな国を離れて、今頃は世界の何処かで人生をエンジョイしていただろうなと思う。

日本に、為替のリスクなく投資できるのは、昨今の中国本土勢(為替に殆ど変動がないのだから何の問題もない)と欧米勢…為替を動かしているのは、彼らなのだから、自分達が得をするように動かす事は有っても、損をするように動かす訳がないのは自明のこと。

彼の人脈で、十二分なウォール・ストリート、マネーと忽ち直結して日本有数のファンド会社を運営して居たでしょう…日本の不動産を見る目に関しては、人後に落ちない、自負と自信を持っている僕なのですから。


この20年、円の変動の大きさは尋常ではなかった。

2010年08月19日 17時57分19秒 | 未分類
僕は、これを書きだしてから、しきりに思い出す事が有るのです。

平成2年4月1日の総量規制以降、不動産業に携わる者に取っては、資本主義が突然終了したに等しかった…金融が無くなったのですから。

朝から晩まで馬車馬のように働き売買仲介手数料収入だけで年間平均5億円弱の企業グループを率いて、単店舗当たりでは日本有数ではないかと言われていた頃、
唯一の息抜きは夏、冬、春にハワイに行く事でした…此処にだけは電話も掛って来ませんから。

日本中が窒息し出し、ハワイに行く気にも成れなかった年末年始、銀行が全て倒産したに等しい様な状況で不動産を続けるにはファンドを形成するしかないと考え、

関連の書籍4冊を買い込んで、「千里の湯」と言う毎日TVが経営していた天然温泉・露天風呂にも持ち込んで読み続けたのです。

結論は、これでは日本中で不良債権化した不動産問題を解決する事は出来ない…一流のテナントが入った一流のビルを、一流の証券会社や信託銀行を介在して証券化する…不良債権の90%は雑居ビル…建築基準法違反のビルも多数含まれる…

それでも、この年の1月末に、僕は大蔵省から分かれた金融庁でしたかの管轄省に、電話を入れたのでした…ファンドの定員50人を、せめて100人位にしてもらわない事には、どうにもできない…当時、日本の家庭は平均500万円の貯蓄を持っていたはず…一口当たりの募集金額が大きく成るからファンド形成は難しい…

東大出の担当課長を出して下さい、として…この20年に反比例するようにして、官庁や大企業は、まるで要塞の様に閉じこもり出したのですが、この頃はまだ、従前通りでした。

1時間半ほど、笑いも交えて話をしました…ポイント、ポイントで「社長の考えに同感します」との応えも入れてくれたりしながら…とにかくファンドを組むしか不良債権の山を解決する方法は無いのだが、何故?ファンドの定員が50人なのか?

これは、お金を集めるのは国の仕事、下々が、お金を集める事はまかりならんが、
かつて赤穂浪士47人が国に反逆をした事が有ったが、何事もなかった…50人なら何の問題もないだろう…お上の発想ではないのかと問い正したら、笑いながら、

当たらずと言えども遠からずだと思う…誰かが起業を考えた時に、一族郎党から資金を集めようとした場合、50人は居るだろう、と言うのが、50人とした理由ですから。

平成18年の朝日新聞を筆頭にした正義感の大合唱で、たった8,500億円の投入で、お茶を濁させ、問題解決を先送りした事が今日の国家的な危機を招いていると、

僕がマスコミ批判をすると…待ってましたとばかりに、「全く同感です、マスコミが悪い」と言うものだから…遅過ぎて急進的過ぎた総量規制を発令したのは貴方がたなのだから、貴方がたも責任は免れない…。

それから暫くして、日経新聞の小欄に「ファンドの定員、50人を100人に」と言う記事が載りました。

いずれにしても日本のお金では、もう無理だな、と思った僕は、既述したシンガポールの大富豪を紹介してくれた弊社の顧客Aさん…彼は中堅貿易商社で長年、バンコク、シンガポールの華僑さんの会社を相手にビジネスをして来た…若い時にはシンガポールに5年超滞在して…と一緒に、シンガポール、バンコクの華僑さん達を訪問する旅に出たのです。

既述したように1,000万円の費用を掛けて東京都内日経購読全世帯に折込の形で打った意見広告が功を奏しスーパー重課税は廃止されたのです。

ならば不良債権の処理は大きなお金のファンドを形成出来れば解決でき、尚且つ、大きな利益も産み出せたのです
…言うまでもなく日本はアジアの一員なのだから、どうせならアジア勢に儲けてもらう方が良いとして…投資先は僕が人生の舞台として選択した大阪…当時、東京を上回る高利回り物件の宝庫だった…が、大阪に拘ったのもミステイクだったのは、後日、バンコクの大老との事を書く時に。

僕は500億円のファンドを形成すべく先ずシンガポールに向かった…既述のシンガポールの富豪G氏は僕の意図を瞬時に理解し、シンガポールで、1,2の大富豪を紹介してくれ、彼と彼の妻、長男、紹介者のA氏、僕、そして素晴らしい貴婦人であった大富豪と、彼らにしか分からない場所に在る、とても美味しい中華料理店で僕の人生でも最高の夜を過ごした…

Gさんの「芥川さんは歌が上手だから、何か日本の歌を歌ってよ」リクエストに応えて、僕がオペラ歌手の様に島倉千代子の「からたち日記」を歌ったのを契機に、Gさんが、立て続けに、とても良い中国の愛の歌を歌い出し、奥さんまで(あんなに可憐な声の持ち主だったとは)

そして愈々、幼少の頃からピアノを嗜んで来た、大変な美人でもある貴婦人が歌い出したのが、なんと僕の大好きなアリア「ある晴れた日に」 途中から一緒に唱和し出した僕…本当に楽しい晩さん会が終わって、店を出る時も、僕と貴婦人は…彼女は英語で、僕は日本語で、このアリアを歌いながら店を出たほどに。


どんなに素晴らしい夜だったかは…僕より年上な事と、横道に逸れた僕は、言わば能ある鷹は爪隠すタイプで長年生きて来ましたから、時々、僕に対して兄貴の様な態度を取っていたのですが…シャングリラホテルに帰る帰りの車中で…「あの人は、私が、この25年間、会いたくても会えなかった人。それを貴方は一晩で虜にした…私は、これから貴方を最高の魔術師と呼ぼう」…等と訳のわからない事を言ったほどに。

この後、バンコク有数の華僑さんの会社を訪問し、中国の本当の大人と形容するしかない、総帥のお爺さんに受けた歓待は、後日の機会に書きますが。

標題に、冒頭に戻りましょう。バンコクの気鋭の華僑さんと話をするたびに…この人とは、年齢が近い事もあり、非常に親しいゴルフ友達にもなり、何度も、お会いする事に成ったのですが、「芥川さんの話だから100%信用しているのだが…日本に投資するのは為替が…円は変動が大き過ぎて…ジェスチャーも交えながら、何時も彼が言っていた事なのです…当時は不動産一本やりだったから、彼が言っている真の意味が漠然としか分からなかった…ま、仕事の話は仕方がないや。友情を楽しもう、と。

今は、当然ながら明瞭に分かるのです…当時の大阪の不動産が利回り15%超だと言っても…投下するのは億円単位ですから…円がしょっちゅう、20%も、30%も動くのでは、怖くて、日本の不動産には投資が出来ない。

彼らに勧める優良不動産で利回りが20%や30%のものなぞある訳がないし、在ったとしても彼らから見れば、利回りは無いに等しい…ならば華僑さんの人脈で、近隣諸国や、オーストラリアや米・欧に投資している方が良い…これは今だって彼らの根本的な考えだと思う。



問題は。

2010年08月19日 17時56分07秒 | 未分類
松下政経塾勢と小沢勢のどちらが「失われた20年」を回復する、国を繁栄させるグランドデザインを持っているのか?それを実現する実行力を持っているのか?…20年もの大停滞…ウォールストリートジャーナルが言った通りの世界にとっても日本人にとっても悲劇的状況を打開するのですから、官僚が作った、その場しのぎの、小手先の案なぞではない事だけは誰にでも分かるはず。

若し、分からないとしたら日本だけが分かっていないのだと世界に広言するに等しい

無私の心で頭脳の限りを尽くし僕の提言に勝るグランドデザインを描き、どれだけ大きな内需拡大に繋げられるかの知恵の比べ合いで首相を決めるべきでしょう。

それで首相が代わっても「日本は失われた20年を回復する、莫大な内需拡大を図る。そのグランドデザインに於いて勝利者の案の方が優秀だった」と世界に宣言すれば良い事。これまでのマスコミの大騒ぎやあげつらいの結果ではない。

「日本は、真の自由と最高の知性の完成=民主主義の完成=を、後170年、成し遂げ続ける」と、世界に宣言すれば良いのだから。

「米国に屹立、補完する、実質的に世界第二の経済超大国として、これまで欠けていた金融大国の道も目指し世界に対する役割を果たし続ける」と宣言すれば良い事。

松下政経塾の洟垂れ小僧たちのエゴイズムや官僚etcのエゴイズム、様々な権力慾等は何にも関係ない!ほどの悲劇の20年なのだから。

貴方たちが分かっていなかったのは、それでも裕福な側のエリート層にいたから、という本当に許せない醜いエゴイズムに、ピリオドを打てるか、打てないか…それだけが唯一の争点だろう。



日本のマスコミの政治番記者の報道は。

2010年08月19日 17時55分10秒 | 未分類
朝日を筆頭にした、ありとあらゆる日本のマスコミの、所謂、政治番記者たちの、
前述の様な記事、報道は、以下にも勝るほど愚かなことだと僕は思う。

「女性自身」が、抱かれたい政治家、抱きたい政治家などと言う阿呆な記事を掲載した事について、北原みのりなる女性が書いていたのだが…20代のような小泉の息子と亀井静香!を並列してアンケートを取った結果発表。

僕は親友と大笑いしたものだが(亀井静香と比べるか!…彼も勘弁してくれよ、と思うだろう)それと同じぐらい、愚かなことだと僕は思う。

もう政治番記者のゴシップ記事なぞを掲載するのは止めた方が良い。
そんな暇は誰にも残っていないのだから。紙面にだってないはずだ。
全員が頭脳の限りを尽くしてグランドデザインを提言する。それこそがマスコミの仕事だろう。

注:勝手に亀井静香氏の名誉のために言えば、彼だって若い時は結構モテたはず



中国と日本。

2010年08月19日 17時54分41秒 | 未分類
前述のGDP関連の記事の冒頭は中国商務省報道官の記者会見記事。

…「GDPは一国の経済の実力の一面を表しているにすぎない」…日本との生活水準の差はなお大きいとの認識を示した。そのうえで「中国の経済発展は遅れているのが現実だ」…中国の1人当たりGDPが約3,800ドルで、日本の10分の1しかないことを強調した。

「人民の生活の質や科学技術、環境保護などの分野で中国は(先進国まで)まだ巨大な距離がある」と繰り返した。

今朝の朝日「政談ニッポン」中。
芥川賞作家・楊逸さんに聞く、から…-中国の民主化をもっと進めるべきですか。
「中国は人口が多過ぎる。おなかいっぱい食べられるようになるまでは、強い力で抑えて行かないとちょっと危ないところがある。今の中国にとって一番大事なことは、安定した国内情勢の中で政治を少しづつ変えていくことだと思う。中国ではいきなりの民主主義は難しい。

ー日中の政治家をみていて一番の違いは何ですか。
「首相の座というのはあんな軽いものなのか。一度、首相になればいいと思っているんじゃないか。中国人の感覚だと政治家は命がけです。失脚すると自分の命だけでなく家族みんな大変なことになるから」

ー日本の政治家には覚悟がないと思いますか。
「…国民も選挙で民主党が勝ったら、いちいち文句を言わないで4年ぐらい任せる覚悟が必要でしょう。日本は戦後復興して経済的な基礎ができたのに、こんなことをしていたらすべて壊れていきます」

隣に、次世代の「顔」、菅氏支持 脱小沢を歓迎 出番見極め
等と言う記事が大見出しで載っている。

貴方たちの順番なんか「失われた20年」を回復する事に何の関係もありはしない。
貴方たちも作った20年だ。手前の事なんか何にも関係ない。
貴方たちの己なぞ、正に「国難」の今、何にも関係ない。

20年を真摯に反省して本当の無私の心で、この国難を解決する、克服する、
元に戻す事だけに専念する事。そうすれば答えは見えるはずだ。

朝日も、いつまでも、こんな政治番記者の記事をデカデカと載せる真似をしている場合か!
貴方の所の経済部記者が音頭取りをした正義感の大合唱がもたらした国難だぞ。
こんな下らぬ記事を書いている場合か!
そんな戦後60年…自民党の田舎政治家に追従して来た60年は、とうに終わった。
自分たちだけは何も変わっていない事を証明したいのか?

こんな事を書く暇に、誰が、国難を克服するグランドデザインを考えているのかを検証すべきだろう。

貴方方は阿呆か?



市場は「どうせ日本はなにもしない」と思っている。

2010年08月19日 17時53分19秒 | 未分類
今日の日経一面、「成長鈍化 今何が必要か」シリーズの2回目、

三井住友銀行頭取がー日本だけの単独介入には限界がありますーとの記者の質問に標題に続けて答えた…そういう先入観念に対し、日本の断固たる姿勢を示すべきだ。単独介入でいいし、1回限りの介入でもいい。市場の暴力から国や企業をどう守るかが試されている…

20年前、弊社のメインバンクは住友銀行で一番大きな支店だったが、当時の住友は、行動力、切れ味、流石、関西NO1で日本を代表する銀行だった。

20年振りに住友の声を聞いた気がする…僕は20年前から銀行は男児一生の仕事ではなくなったとの偏見を持ち続けていたのですが。

この記事の大見出しは 円高阻止 強い姿勢示せ。

管首相は僕の殆ど同年代なのだが、今、世間は「首相がこれ以上ころころ変わるのはどうも」という気分で、民主党の党内事情である代表選で政治が停滞しているのを我慢している所でしょうが。

若し、彼が「日本の失われた20年」について根本的回復をもたらすグランドデザインを描く能力がなく、この20年を作ったのは官僚も、或いは自分も、その一員なのだとの認識も持てず官僚や、それに同調する学者等の意見を拝聴するだけの能力しか持ち合わせていないのであれば、その時は、だから替えるのだ、と世界に広言して替えれば良い。

日本は21世紀型の資本主義を構築する、安定した市場を構築すると宣言して
20世紀資本主義に対して断固たる姿勢を示せば良いと僕は思う。

中国GDP、4~6月日本抜く…日経、国際2面の記事から
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は17日付で「ナンバー3の日本」と題する記事を掲載。「生まれもって豊かな国はない。繁栄とは、国民の潜在力を引き出す健全な経済政策を通じて毎年毎年、もたらされるものだ」と論じた。その上で、今日の中国が底力ある自信に満ちた国になった一方、日本の20年来の停滞は世界にとっても日本人にとっても悲劇的状況だとした。
15日付のニューヨーク・タイムズ紙は「この一里塚は中国の上昇が本物だと示す、これまでで最も顕著な証拠である。世界は中国を新しい経済超大国ととらえなければならない」と主張。日本ではあきらめの空気が漂っていると報じた。
今週の週刊朝日は特別会計に在る埋蔵金は300兆円超であると検証している。

松下政経塾勢と小沢一郎勢の争い?そんな事はどうでも良いのです。
誰が「日本の失われた20年」を元に戻すグランドデザインを描けるのか?
誰がそれを世界に示せるのかだけだろう。
マスコミに依る彼らの勢力争い記事なぞは不要・無用。

誰がグランドデザインを示せるのか、だけを注視すれば良いだけの事。
その事だけを待ったなしの厳しさで注視する。それが本来のマスコミの有り様だし、
帝王のごとくに振舞って来たマスコミが一流の知性の持ち主なのかどうかも、
私たちは今こそ判断すべきだろう。