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持続可能な漁業への取り組み「水産エコラベル」

2007年05月15日 | 食品業界トピック
みなさんは「水産エコラベル」をご存知ですか?

近年、マグロやタコなどの水産資源が減少してきていることがニュースにもなっていますが、水産エコラベルはそうした水産資源を、消費者の力を使って保全することを狙いとしたしくみです。

世界的なものとしては「MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)マーク」というエコラベルがあります。MSCは、独自の基準によって「持続可能な漁業」を認証する制度で、このラベルが貼られた製品を消費者が購入することによって、持続可能な漁業を推進していこうというものです。

ただ、水揚げ段階でMSCのラベルが貼られていても、その水産物が加工されたり、パッケージが詰め替えられたりした段階で有効性がなくなってしまいます。
そこで、MSCに認証された漁業の漁獲物から産まれた製品に付けられる「COC(Chain Of Custody Certification:加工流通過程の管理の認証)マーク」というものもあるそうです。

MSCのホームページによると、COC認証は、水産物の仲卸会社や水産物加工会社、水産物を販売するスーパー、魚介類料理を出すレストランなどが対象になっているそうです。

食品の安全・安心については、各食品会社が熱心にPDしていることもあり、一般の消費者の意識もかなり高くなっているように感じます。一方、今回ご紹介したような水産資源の保全という視点からのPRはまだまだこれからなのではないでしょうか。

今後、水産資源の枯渇の危機がますます叫ばれるようになると、「水産エコラベル」も消費者が企業・製品を選ぶ大きな基準になってくるかもしれませんね。

参考:
MSCホームページ
WWFホームページ
ゆるエコ!~食とくらしの環境経済学~

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