ロットアドバイザー

「ロットマイスター」のスタッフブログ。食品業界のトピックや在庫管理・ロット管理に関する情報を発信します!

価格競争に巻き込まれない「価値」ありますか?

2007年05月23日 | 食品業界トピック
先日、「加糖はちみつ」を「純粋はちみつ」とうたって販売していたことが
発覚して問題になったニュースが大きく報道されていました。
(加糖はちみつとは、水あめや異性化糖の混入されたはちみつのこと)

今回の事件は、価格競争が原因だとする意見もありますが、
値下げのためにこうした不正をおこなったとしたらとても残念なことです。

値下げ競争に巻き込まれるのは、食品に限らず様々な業界であることだと思いますが
そういった中でも、価格を下げるのではなく、サービスの質を向上させて
勝負をする会社も注目されつつあります。

たとえば、日本交通の「黒タク」https://www.nihon-kotsu.co.jp/taxi/lineup/
先日あるテレビ番組で、日本交通株式会社の「黒タク」についての話がありました。
黒タクは、価格で勝負するのでなく、運転手の言葉遣いやサービスの質を
向上させることによって売上を伸ばしているとのことです。
(通常の黄色タクシーと比較して、6000円程度売上が違うそうです)

「黒タク」以外にも、製品そのものの価値や付加サービスなどを向上させることで、
お客様を満足させている会社・商品はいろいろとあると思います。
自分が消費者の立場に立って考えてみても、価格はもちろん大切な選択基準ですが、
価格だけで選ぶということはないですよね。
たとえば食品なら味はもちろんのこと、信頼性・安心感が高いとか、良い材料を使っているとか、パッケージが素敵であるとか、営業マンまたは店員さんがとても親切…などなど価値を生み出せる部分は無限大にありそうです。

「自社の商品の強みを何にするのか」という視点は、価格競争に巻き込まれないためにも
今後よりいっそう重要になってくるのかもしれませんね。