映画と自然主義 労働者は奴隷ではない.生産者でない者は、全て泥棒と思え

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社会の、既成概念に囚われてはならない
周りの言うことに、惑わされてはならない

ベニスに死す - MORTE A VENEZIA - (ルキノ・ヴィスコンティ 1971年 131分 イタリア/フランス)

2012年12月05日 22時08分06秒 | ルキノ・ヴィスコンティ
ベニスに死す - MORTE A VENEZIA - (1971年 131分 イタリア/フランス)

監督    ルキノ・ヴィスコンティ
製作    ルキノ・ヴィスコンティ
製作総指揮 マリオ・ガロ
      ロバート・ゴードン・エドワーズ
原作    トーマス・マン
脚本    ルキノ・ヴィスコンティ
      ニコラ・バダルッコ
撮影    パスクァリーノ・デ・サンティス
音楽    グスタフ・マーラー

出演    ダーク・ボガード
      ビョルン・アンドレセン
      シルヴァーナ・マンガーノ
      ロモロ・ヴァリ
      マーク・バーンズ
      ノラ・リッチ
      マリサ・ベレンソン
      キャロル・アンドレ


美少年と、醜いホモのお爺さん
美少年が、ベニスの美しい街並みを現すとすれば、醜いホモのお爺さんが化粧をする好意は行為は、ベニスの当局者は伝染病の発生を隠そうとした、その行為を現している.

この映画で描かれた化粧とは、美しいものをより美しく見せる行為ではなく、自分の都合の悪い部分を隠そうとする行為だった.主人公自身がベニスに向かう船で、化粧をした老人を見て、醜くて気持ち悪いと思ったのだけど、彼はその気持ち悪い化粧を真似たのだった.

美少年にとって、ホモのお爺さんはコレラ菌と変わらない.勝手に死んでくれて良かった、良かった.ついでだから伝染病の発生を隠した、街の役所の人間も、コレラにかかって死んでしまえ.

人間て本当に愚かなもの.トーマスマンとヴィスコンティ、二人の名前によって映画を考えてしまい、描かれた事実を素直に理解しようとはしないらしい.

制作者はヴィスコンティである.そりゃそうだ、正気の人間が、こんな映画にお金を出すはずがない.
伝染病の発生を隠そうとした、ベニスの当局者の行為は、聞くに耐えかねる醜い行為だったので、観るに耐えかねる醜い映画で、ヴィスコンティは表現した.


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