映画と自然主義 労働者は奴隷ではない.生産者でない者は、全て泥棒と思え

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社会の、既成概念に囚われてはならない
周りの言うことに、惑わされてはならない

熊座の淡き星影 - VAGHE STELLE DELL' ORSA - (1965年 イタリア ルキノ・ヴィスコンティ)

2012年12月08日 05時40分11秒 | ルキノ・ヴィスコンティ
熊座の淡き星影 - VAGHE STELLE DELL' ORSA -
1965年 100分 イタリア

監督  ルキノ・ヴィスコンティ LUCHINO VISCONTI
製作  フランコ・クリスタルディ FRANCO CRISTALDI
脚本  スーゾ・チェッキ・ダミーコ SUSO CECCHI D'AMICO
    エンリコ・メディオーリ ENRICO MEDIOLI
    ルキノ・ヴィスコンティ LUCHINO VISCONTI
美術  マリオ・ガルブリア MARIO GARBUGLIA
撮影  アルマンド・ナンヌッツィ ARMANDO NANNUZZI

出演
    クラウディア・カルディナーレ CLAUDIA CARDINALE
    ジャン・ソレル JEAN SOREL
    マイケル・クレイグ MICHAEL CRAIG
    レンツォ・リッチ RENZO RICCI
    マリー・ベル MARIE BELL





生まれ故郷の家に戻ってきた彼女、上着を脱いで下着姿になって、この調子なら、きっと、もっと脱いで.....と思って観ていたのに、それまで.
なぜかしら、裸で胸を隠しながら夫と話をしている彼女、今度こそおっぱいが見えそうに思えたのだけど、でも、それまで.
くだらない、ヴィスコンティ、金返せ、と、思ったのだけど.
でも、この映画、描かれたものは、妻の過去を暴く行為だった.夫は、なぜ自分がこんなことをしたのかと恥じた、人の過去を暴くことは、描かれた通りくだらないことである.
夫は妻の過去を知った後も、妻に対する気持ちは変わらなかった.つまり、過去なんて、どうでもいいことだった.

過去の出来事に何時までもこだわっていても、どうにもならない事なのだが、けれども、姉弟は過去の出来事に固執し、近親相姦を正当化しようとしたのだった.彼らは、死んだ父親への異常な愛情によって、母親と義父への憎しみを正当化しようとしたのだけど、しかし、その行為は悲劇を繰り返すだけだった.
過去の出来事は、今となってはどうすることも出来ない事であり、過去に捕らわれて生きることは、くだらないことであったと言える.
事実は事実であり、どうすることも出来ないのだから、そのままほっておけばよい.そうすることしか出来ないのだ.


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