2021年12月15日 奈良県
元興寺(世界遺産)
奈良県奈良市中院町
前身は6世紀末蘇我馬子によって開かれた法興寺(飛鳥寺)でしたが、平城遷都に伴い現在地に新築移建され、名も元興寺と改められました。かつては南都七大寺の一つとして威勢を振い、現在の奈良市街の南東部を占めていました。広大な寺域には、金堂・講堂・塔・僧房などが立ち並んでいましたが、平安時代半ば、その勢威も衰えてしまいました。現在では僧坊の一画が唯一現存しています。極楽坊はかつての元興寺僧坊の一部で、鎌倉時代に極楽堂〔国宝〕と禅室〔国宝〕に改築されました。
▼東門 重要文化財
元興寺「東門」は、世界遺産「元興寺」の現在の正門として機能している門
この門は、かつて存在した東大寺塔頭「西南院」の山門であったものを、室町時代の応永年間に元興寺極楽坊の正門として移築したものとされている。門自体は鎌倉時代らしい雰囲気の漂う重厚な建築となっている。
▼極楽堂(極楽坊本堂・曼荼羅堂) 国宝
東室南階大房(僧坊)の三房(室)分を寄棟造、本瓦葺六間四面の聖堂に改造されたもの、僧坊の一室(極楽坊)の身舎部を内陣とし、東妻を正面として前面向拝とした鎌倉時代新和様の堂々たる建造物です。
▼禅室 国宝
元興寺旧伽藍の東室南階大房(僧坊)遺構、四房(室)分を伝えています。切妻造、本瓦葺四間四面の簡素
▼五重小塔 国宝
高さ約5、5m 奈良時代 この小塔は建物内部に保存されている。撮影禁止。
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