2023年2月28日 神奈川県
春草廬(重要文化財)
神奈川県横浜市中区(三渓園内)
織田信長の弟・織田有楽の作とされる江戸時代初めごろの茶室で、月華殿とともに大正11年・1922年に京都・宇治の三室戸寺金蔵院から移築されました。かつては「九窓亭」と呼ばれ、三畳台目、すなわち3枚の畳と約4分の3の大きさの畳を合わせた小さな空間には、その名のとおり九つの窓が美しく構成されています。その三畳台目の小間に付属する水屋と広間は三溪園に移築の際に原三溪が加えたものです。かつては臨春閣の裏手に白雲邸と接続して建てられていましたが、第二次世界大戦の際に空襲の被害を避けるため解体され、戦後、現在の場所に再築されました。
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