2017年4月30日 千葉県
旧御子神家住宅 重要文化財
千葉県成田市大竹字申内1451番地千葉県立房総のむら構内
南房総市(旧丸山町)に、安永9年(1780)に建てられた中規模農家です。御子神家は、安房郡丸山町石堂で代々農業を営んできた旧家で、この住宅は、昭和46年(1971)に「普請入用覚帳」、「屋根替覚帳」とともに千葉県に寄贈され、昭和48年(1973)に県立房総のむら(旧県立房総風土記の丘)敷地内に移築公開されている。
この建物は、4室の部屋と土間からなる。炉を切った板の間の「ざしき」と、板の間の「なんど」、8畳敷の「しもでい」、6畳敷の「でい」の4室があり、でいには床を設け、ざしきには仏壇を設ける。客座敷のまわりに縁側をまわしてあることや引違いの板戸の内側に一枚の障子がつけられていること、土間からの入り口には戸棚を設けていることなどが特徴で、床を張った部分と土間が一つの屋根となっている安房地方の直屋形式をとる古民家の例として貴重である。
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