芸人さんの親族の生活保護の話が、世間をにぎわしていますが…
生活保護は申請してもなかなかもらえないものと思っていたので、次から次に受給者が現れるとそんなに簡単にもらえるんだと、びっくりしてしまいました。
私の知人の場合は、お兄さんがアルコール依存症で仕事も失い、しっかり治療させたいと思って生活保護を申請しましたが、母親や知人に扶養能力があるからと、却下されたそうです。
お兄さんは離婚して小学生の子供さんもいましたが無職で生活能力がないため、実質生活費の全てを別に暮らしている知人とお母さんが負担し、お子さんを養育されていました。
知人は40歳代の未婚女性、しかも癌で再発の可能性もあり、体調を見ながら働いている状態。
お母さんは70歳を超えても毎日パート勤めで頑張っておられましたが、収入は2人合わせても十分とはいえず、もちろん家は賃貸でした。
何度相談に行っても答えは同じで、“一体、どうすればいいんですか!死ねと言うんですか!”と思わず叫んでしまったと彼女は嘆いていました。
生活保護の申請があると、別居の親・兄弟まで所得が調べられ、扶養できるかどうか判断されるとか、ぜいたく品とみなされる家やエアコンも認められないとか…彼女から聞いていましたので、生活保護を受けるというのは大変難しいことだと思っていました。
ところが今回一人の芸人さんだけではなく、またすぐ続いてのことでしたので、びっくりしてしまったわけです。
何も知らない人ならば、生活保護は結構簡単に受けられるものと誤解しかねません。
知人のお兄さんの場合は生活に困窮し、入院することもできず、亡くなられました。
本当の意味で生活保護を必要としている人達に届くには、どうしたらいいのだろうと考えてしまいます。