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電力不足

2012年05月15日 09時59分38秒 | 日頃考えること
GWが終わったと思ったら、今度は夏の電力不足が心配されています。
特に関西電力管内は深刻で、2010年並みの猛暑の場合は14.9%の電力不足が予想されています。

ところが大飯原発再稼動で試算すると電力不足がゼロまで改善するそうです。

年々電力の消費量は増え続け、1980年 4850億kWh → 2009年 9565億kWh と倍増しています。しかもその電力のうち原子力によるものは、1980年に17%だったものが2009年には37%と、こちらも倍増し、主力の発電源となっています。


昨年の津波による原発事故で、改めてその存在を問われている原子力発電。
現在は日本の全原発が停止している中、上記のような試算がなされました。



原発再開 本当に難しい問題です。


私が学生時代だったでしょうか、反原発を問う“東京に原発を!”という本がありました。
センセーショナルなタイトルでしたが、時とともに原発推進に傾き、忘れておりました。
その内容は

(1) 原発が絶対に安全なら、東京のそばに作ればよい。そうすれば送電設備や送電ロスが大幅に節減できる
(2) もし原発が危険だから東京の近くに作れないと言うなら、原発が建設される地方の人の命は東京の安全のために犠牲になってよいのか。これは差別そのものではないか。

というものでした。
原発を必要としているのは大都会で、安全神話を元に地方の犠牲の上に成り立っているという図式で進められる原発推進に一石を投ずるものでしたが…


ところが、昨日大飯原発の地元、おおい町議会で再稼動容認の議決が下されたとのこと。しかも議員12人のうち11人が賛成。「福島第一原発事故を踏まえて国が示した安全基準で、原発の安全性は確保されている」「原発停止の長期化で関連税収などが減り、地元経済に影響を与える」という意見のようです。


ふだん特に意識することなく、ふんだんにその恩恵を受けていた電気。
今ここで、あらためて考えてみる必要がありそうです。