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室内に発生するカビ

2010年02月20日 09時46分11秒 | 日頃考えること
昨日、お電話頂いたお宅へ店長がお伺いしたところ、壁と天井の際にカビが発生していたそうです。
鉄筋コンクリートのマンションで、入居後に大量のカビが同じ位置に発生したので、壁に断熱材を入れてもらったとのことですが、それでも、コーナー部分にカビがついていたとのと。
機密性の高い鉄筋コンクリートの建物では、良く見られるケースです。
外壁側の、北向きの部屋ではカビが発生し易いのです。

原因は、やはり結露です。
カビは結露が多い壁に発生します。

冷たい空気は、下へ流れて行きますが、湿気を帯びた空気は軽いのでお部屋の温度が一定なら天井付近に上ります。
そのため、床付近と天井付近にカビが発生します。

結露がなるべく起こらないようにするためには、室内の湿気を下げること、室内外の温度差を極力小さくすることがポイントです。

カビの好む環境としては
・室温:20~25℃
・湿度:80%以上
・光:暗い場所

と言う条件があります。

カビの発生を抑制するには、風通しを良くし、カビの胞子、埃などを含んだ汚れた空気を室外にだすこと、室内の温度を下げて、湿気を外部へ出して、湿度を下げることを考える必要があります。(雨の日は、外の湿度が高いのでダメですよ)

一般家庭の必要換気量は、居住者一人当たり1時間に30m3と言われており、2~3時間に1回程度、室内の空気が入れ換わるくらいが目安となります。

冬場の暖房使用期は、どうしても換気の回数が少なくなりますが、1時間に5分程度は窓開け換気をしたいものです。
低温の外気は乾燥していているので、暖まりやすく比較的早く元の室温に戻ります。

室内の温度と湿度を適度に保ち、暖房機器の設定温度を上げすぎないようにするために、扇風機を使って部屋の温度を平準化させるというのも効果があります。

換気扇を回して、暖かい部屋の空気を外に出し、寒い部屋側から乾いた空気を取り入れることで、結露を抑制することもできます。ただし、温度の低い部屋側で換気をすると、暖かい空気が流れ込み、逆に結露の原因となってしまいますので、注意して下さい。
室内に干した洗濯物も水蒸気の発生源となるので、結露とカビの原因になります。

カーテンを締め切りにしておくと、窓とカーテンのあいだは結露が発生しやすい状態になるので、使っていない部屋のカーテンも時々開けた方が良いです。
各部屋のドアを時々開けると、部屋毎の温度差が減りますので、これも効果があります。