セクロモンアツバ（沖縄島編37）

セクロモンアツバは前翅の内横線と外横線の間が前縁部を除いて黒く、このようにはねを閉じて止まっている状態でみるとまさしく種名の「背黒紋」にぴったりあてはまる。

アツバのHypena属は種類数が多くおまけに個体変異もあって同定しづらい。
これはそれらの中でフタコブスジアツバに似るが黒紋の特徴があり一目でそれとわかった。

前翅先端部は下が黒色の弧で囲まれた半月状紋があり、前翅中央付近に目だたないが「く」の字状の白紋がある。

沖縄本島、沖縄諸島、小笠原諸島、東南アジア、南太平洋諸島に分布している。
これまで数例しか発見された記録がない数少ない種である。
幼虫の食草や生態はわかっていない。

（撮影：国頭村　2009.4.23）