のらさんのうだうだ日和

ドラマ・映画の視聴率情報中心

「PLUTO(プルートゥ)」の話

2006年04月04日 11時11分12秒 | 音楽/コミック
本日は、鉄腕アトム「史上最大のロボット」より、PLUTO(プルートゥ)/浦沢直樹×手塚治虫のお話です。

先日、PLUTOの003(3巻)を読みました。

手塚治虫は日本漫画界の神様であり、その手塚治虫の最高傑作が鉄腕アトムである。
その鉄腕アトムで最も人気があると言われているのがPLUTOのモチーフとなっている「史上最大のロボット前・後編」だと言われています。
私は鉄腕アトムの世代ではありませんが、この「史上最大のロボット」は読んだ記憶があり、そしてとても分かり易く面白かったのを覚えています。
この作品に目を付け、新しい作品へと昇華させた浦沢直樹という漫画家は凄いの一言に尽きるでしょう


主人公はアトムでは無く、ユーロポールの特別捜査官ゲジヒトです。
見た目は人間そのものなのだが中身は高性能のロボットで、この話の核となる秘密を持っている。
そしてプルートゥの標的となる7体のロボットの1人です。(話の中で7人と数えられているのでロボットですが1人としました。)

他には物語の冒頭で破壊されてしまうスイスのモンブラン
スコットランドの盲目の天才音楽家ポール・ダンカンの秘書をしているのが、ノース2号
ロボット同士が格闘用スーツを着用?して戦うパンクラチオンのヨーロッパチャンピオンがトルコのブランド
同じくパンクラチオンのチャンピオンでブランドとは四戦全無効試合のギリシャの闘神ヘラクレス
女性と見違えるような容姿で光子エネルギーを纏っているのがエプシロン
そしてどうみてもただの小学生なのが日本のアトムです。

ロボットらしい姿形をしたモンブランと戦闘用の禍々しい姿のノース2号
その他の5人は見た目は人間と何ら変わりません。
1巻の終わりで登場したアトムが普通の小学生の男の子だったのには少なからず衝撃を受けました。
この7人が人間から大量破壊兵器とされている辺りが面白い。

この7人の共通点は第39次中央アジア紛争に参加したこと。
エプシロンは徴兵を拒否して紛争後の処理をしている。)
そして彼らの全てが戦争を心良く思っていない事。

あと重要なキャラクターとして史上初めてで唯一人を殺したとされているブラウ1589がいます。
人間たちはブラウ1589を徹底的に調べたにも関わらず異常が発見されず、その恐怖故に壊すことも出来ずに建物の奥底へと閉じ込めるに止まった。
槍が刺さったその姿はアトムに出てきた、とあるロボットを思い出させる。
知りたくない人の為に詳しくは書かないが興味がある人はネットで色々検索してみてください。

ベルナルド・ランケ・田崎純一郎らを殺害したのは人間か?ロボットか?
ランケ殺害時に捉えられた人ともロボットとも付かない影は何者か?
第39次中央アジア紛争で調査団が見たおびただしい数のロボットの死骸は?
トラキア合衆国の背後にいるDrルーズベルトとは?
ボラー、ゴジ博士とは?
プルトゥーの真の姿は?
ゲジヒトの消された記憶に隠された真実は?
とにかく謎が沢山容易されています。
予測の付くものもあれば、付かないものも。
インターネット上で色々交わされている予測も深くて楽しい。
そんな面でも好きなんですよね。

まだ読んでいないという貴方。
特にアトム世代の方には、また格別な面白さがあると思いますよ。
この漫画はお勧めです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「スカイハイ 劇場版」の話 | トップ | 「初春に見たスペシャルドラ... »

コメントを投稿

音楽/コミック」カテゴリの最新記事