3月弥生にはいると、厳しい寒さも緩んで新芽の季節になり、赤福の朔日餅は
「よもぎ餅」となっている。都会のアスファルトの裂け目でも根を張る「ヨモギ」の生命力は素晴らしく、先人はヨモギの「気」にあやかりたいと薬効利用してきた歴史がある。その用途は、料理・薬味・餅・団子などの食物として、心地よい苦みを持つ大人の味わいを楽しめる。
このヨモギを引き立てているのは、赤福本舗では珍しい
「つぶ餡」の上品な甘みだった。もともと関西の「つぶ餡」関東の「こし餡」と言われ、小豆がシッカリしていてつぶれ難い関西では「つぶ餡」が当然のことで、逆に関東の小豆はつぶ餡にしようとしてもつぶれ易いので「こし餡」が主流となったように、地元小豆の性質が大きく関わっていた歴史があった。
ヨモギが薬効性ならば、実際にお伊勢さんに行くお友達に信仰心があるかと言うと案外そうでもない。午前零時から早朝にかけて賑わう「おはらい町」や「おかげ横丁」で楽しむ方達は、
「とうふやさん/朔日粥600円」などで、胃に優しい朝食をとって、帰りの安全運転への鋭気を養うようだ‥‥‥朔日詣りは?
■とうふやさんの9月朔日粥/600円「雑穀米粥」
■とうふやさんの10月朔日粥/600円「木の子雑炊」
■とうふやさんの3月朔日粥/600円「湯葉雑炊」
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