SUBARUのラトビア便り。

ラトビアの伝統・人・自然・暮らし、全てが大好きな店主がお店のことや自身の活動、ラトビアについて綴っています。

ミグラテールにて連載中!





*お知らせ*
◇2016.03.15 『持ち帰りたいラトビア:SUBARUとめぐる雑貨と暮らしの旅』誠文堂新光社より出版しました。→
◇2017.07.28 駐日ラトビア共和国大使より感謝状を拝受しました。→
◇2017.10.25 ウズマニーブ1stミニアルバムをリリースしました。→
◇2018.09.20 ラトビア投資開発庁のパンフレットを執筆しました。→
◇2018.09.26 関西日本ラトビア協会の常務理事を拝命しました。→
◇2022.11.14 『ラトビアのミトン200』誠文堂新光社より刊行!→
◇2023.08.04 ミグラテールにて連載「SUBARU店主 溝口明子のラトビアの手仕事をめぐる旅」が始まりました!→

2015年春 ラトビア買付日記 その4

2015年04月07日 | 《15'春 ラトビア滞在》
この時期のラトビアはLieldiena/イースター一色でした。

中央市場ではイースターの必須アイテム“ネコヤナギ”と
この時期にしか飲めない春を告げる飲み物、白樺のジュースが沢山並んでいました。
ちなみにネコヤナギの使い方は・・・、イースター前の日曜日の朝一番に
日本の節分の「鬼は外、福は内」に近いかけ声と共にこの猫柳でお尻を叩くのです。可愛い!


中央市場や他のお花屋さんはイースター風フラワーアレンジでいっぱい!
ふわふわのヒヨコやタマゴがデコレーションに使われていて愛らしすぎます。


〔中央市場で撮影した他の写真はFacebookページのアルバムにアップしました。 → 


街を歩いていてもショーウィンドウや店内のデコレーションのほぼ全てに
イースターの要素が取り入れられているので見飽きません!


滞在していたホテルのレストランの朝食テーブルは日に日に装飾が増えて行きました。


〔イースター関連ディスプレイの他の写真はFacebookページのアルバムにアップしました。 → 


伝統的にはラトビアでは春分の日に同じように“Lielā diena ”としてお祝いをしますが、
この“Lieldiena”の方は伝統的な風習にキリスト教がプラスされています。
(↑・・・言葉の選択が正しくないかもしれませんが。)
またイースター休暇となるので、とても賑やかで楽しい雰囲気でした。
ということで4月3日~6日はイベントだらけ!
色々な場所で開催されていたお祭りを巡ってきました。


まずは旧市街でパレードが開催されるというので出発地点のSv. Jēkaba教会へ。
あ、屋外に人だかりが!
特設ステージではイースターのミサが催されていました。
リガのイベント情報案内で見つけたパレードだったのでエンターテイメント用と勘違いしていましが、
キリスト教の厳粛なセレモニーでした。
このあと十字架をかついだ一団が旧市街を回って大聖堂に向かう行進を始めたのですが、
観光がてら物見遊山で見るものでもないと思い、会場を後にしました。


この日はコンサート3本をハシゴ!(いずれも無料!)
まずは小ギルドホールであった "Dzīvības koks/The Tree of Life"というコンサートへ。
ヴァイオリンやチェロ数本の弦楽器と合唱の組合せでした。うっとり♪


2本目はSv. Jāņa教会での"Lielās Piektdienas koncerts/Good Friday concert"へ。
"Windstream"という春の音楽イベントを兼ねたこのコンサートは
吹奏楽団とラトビアを代表する合唱団Ave Solにソリストを迎えた編成で
バッハの曲を中心に演奏されました。
教会内全体に美しい音色が響き渡り、素晴らしかったです!


3本目はSv. Marijas Magdalēnas教会でのコンサートへ。
バロック調のオーケストラに合唱とソリストという編成。
21:00開始ということもあり、ついうとうとと・・・。
うとうとしながら最高の贅沢やなぁ!と本当に心地良かったです。



翌日は毎週土曜のファーマーズマーケットで人気のKalntiema ielaへ。
毎回テーマが異なるのですが、今回はイースター特集でした。
会場中央では民俗継承団体によるステージが。




舞踊団も来ていてフォークダンスも鑑賞できました。
私はラトビアのフォークダンスが本当に大好きで、
見ているだけで楽しさと高揚感と(勝手に)誇らしい気持ちとが入り交じります。
もっとずっと見ていたかったなぁ!!


ラトビアのイースターではブランコも必須アイテム!
「夏にウマバエに刺されないように」大人も子供もこぎます。
この会場にも特設ブランコが。


マーケットに並ぶ商品もすっかりイースター仕様でした♪






〔Kalnciema ielaで撮影した他の写真はFacebookページのアルバムにアップしました。 → 


そしてそしてイースター当日。まずラトビア野外民俗博物館へ。


イースターにまつわる慣わしを体験できました。
これが無いと始まらない、イースターエッグ作り。


上手く出来ました!本当はこのあとこのタマゴをぶつけ合う“卵の戦い”をします。


マーケットも立っていました。




そしてもちろんブランコ!私も初挑戦しました。
森で乗るブランコは歩くのとは別の意味で視界が楽しく、
漕ぐごとにふんわり匂う自然の香りが心地良かったです。


タマゴを滑らせて距離を競う遊びや竹馬等の昔ながらの遊具が
多数用意されていて、大人も子供も楽しんでいました。


そしてイベントを盛り上げていた民俗継承団体。


一般の来園者も一緒に踊ったり、遊んだり、心が和む時間でした。


〔野外民俗博物館で撮影した他の写真はFacebookページのアルバムにアップしました。 → 


野外民俗博物館を出て、イベント会場2箇所目の“LIELDIENU TIRDZINS”へ。
森林公園に向かうまでの間にある普段あまり行くことのないエリアでのイベントでした。
もちろんブランコはここでも大人気!


ここはマーケットがメインのイベントでした。


背景には工場と煙突・・・!斬新ですがリガにはこういうエリアもあります。



この日もハシゴ3箇所目。
Mežapark/森林公園で開催されていた“Raibie pavasara svētki” へ。


ステージでは「ラトビア」の枠に留まらず、近隣諸国からの団体による合唱が続いていました。


陽気な司会のおじさんとウサギちゃんと子供達♪


しつこいですがブランコは必須です。


この森林公園ではアーティスティックなワークショップが充実していました。


巣箱作りまで!作りたかったなぁ!


〔森林公園で撮影した他の写真はFacebookページのアルバムにアップしました。 → 


こうしてイースターを堪能して私のラトビア滞在は終了しました。
買付や調べ物はもちろんですが、会いかった友人達と再会出来て本当に充実の毎日でした。

最後の夜に見た夕焼けです。




半年ぶりのラトビアは私にとってやっぱり最高の場所でした。
どうしてこんなにたまらない気持ちになるのか・・・。
名残惜しさ一杯の帰国でしたが、次は6月に行きます。
それまでに日本で出来るだけのことはしようと思います!
Uz redzēšanos!
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2015年春 ラトビア買付日記 その3

2015年04月02日 | 《15'春 ラトビア滞在》
順調に買い付けを進めています。
新しくお取引をお願いしたところも・・・♪

フェルトの加工から全て手作業のビーズ刺繍のブローチ。
ラトビアっぽい着こなし(着けこなし?)が出来る一品です。


先日ご紹介した作家さんとは別のビーズ織り作家さんとも打合せしてきました。
テイストやバックグラウンドが異なってどちらも素敵です。


春夏に活躍しそうなリネンの手織りストール、
一点ずつ全て異なる織り柄・色を選んできました。


木製台所用品もオーダーしています。
出来上がり次第送ってもらうことになっています。


そして、ラトビアの音楽が大好きな私・・・。音楽レーベルの方とも打合せを行いました。
フォークソングを中心に日本にご紹介する予定です!乞うご期待!!



買い付けの合間もしっかり楽しんでいます♪
昨日は以前通っていたオーナメント教室に行ってきました。
穏やかな人達ともくもくと何かを作る時間は本当に楽しい!
写真は今回作った鈴と太陽のオーナメントです。


友人達との食事や外出・・・。本当に毎日を楽しんでいます。
あ~どれだけ時間があっても足りないっ(>_<)
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2015年春 ラトビア買付日記 その2

2015年03月29日 | 《15'春 ラトビア滞在》
この時期にラトビアに来ようと思った理由の一つであるイベント
“Satiec savu Meistaru!”へ行ってきました。
「職人さんに会いに行こう!」と意味のこのイベント、
3日間に渡りラトビア全土の多くの工房が一般に開放され、
ハンドクラフトに触れて体験できるというラトビアらしいイベントでした。

私が回った工房や職人さんをご紹介したいと思います。

伝統的なミトンの編み物について。




バスケット職人さんに・・・


オーナメント作りを体験させてもらいました。




タティングレースに、


フェルト小物作り。
ユルすぎて可愛すぎますが、作っているおばあちゃんはもっと可愛かったです。


織物、


レザークラフト、


またまたバスケット職人さん達。


腰紐織りのマイスター!


9種類の技法があるそう!


カード織りと・・・、


あと2つの技法を体験させてもらいました。




昔は腰紐を並べて縫いあわせてマットにしたそうです。美しい!


イースター用のオーナメント教室では、


卵入りプズリスと、


鳥に見立てた玩具作りと、


毛糸の小鳥作りを教えてもらいました。


この毛糸の小鳥はとっても簡単!
均一の長さの毛糸を並べて・・・


ヒモで縛って形を整えていくと・・・


完成!くちばしも忘れずに☆


ノールビンドニング。
昔は骨の針一本で編み物されていたそうです。


もう一度カード織り!


パターン図から毛糸を準備して・・・・


皆さん、ひたすら織っています。


私ももう一度・・・


じゃじゃ~ん、完成!!


出来る限り回ったのですが、3日間では全然時間が足りず、
あれもしたかった、これもしたかった・・・と心残りが。
ですが、あぁ本当に楽しかった!


終了後友人達と工芸博物館へ行ってきました。
目的はこの日が最終日だったラトビアのモダンデザイン展。
琥珀から作られた糸!


旧ラット紙幣がお皿に!


常設展もじっくり見学。




この博物館にはずっと行こうと思いつつ・・・、ようやく今回初めて行くことが出来ました。

“Satiec savu Meistaru!”の他の写真はFacebookアルバムでご覧下さい。→ 


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2015年春 ラトビア買付日記 その1

2015年03月26日 | 《15'春 ラトビア滞在》

半年ぶりにラトビアに戻ってきました!
久しぶりのリガですが、街を歩いているだけで小さな発見があり、嬉しい再会があり、
私にとってやっぱりとても居心地のいいところです。
買付やイベントなど、体験したことを少しずつお伝えしたいと思います。

秋冬のイベントの為にミトンを選択・・・・。
新しい色合いのものもあって、どれもこれも可愛くて選べない!


1949年の3月25日、旧ソ連によって大量のラトビア人がシベリアの地へ流刑されました。
この日は犠牲者を偲ぶイベントが各所で開催されたのですが、
私は一番好きなコンサート会場である小ギルドホールのコンサートへ行ってきました。
国立オペラ座のソリストを迎えて行われたこのコンサート、
タイトルの『Dievs, Tava zeme deg!/神よ、あなたの大地が燃えている!』が表す通り
ものすごい気迫に観客全員が呑み込まれるほどの素晴らしいものでした。


いつもお世話になっているバスケット工房へ。
ランチ休憩を挟んで、春夏の外出のお供になりそうなバスケットを選んできました。


そしてそして・・・・ラトビアの春と言えばコレ!
採れたての白樺のジュースもいただいてきました。
ほんのりとした甘みと爽やかな風味でとても美味しかったです。


新しくお取り引きをお願いしたビーズ織り作家さんと打合せ。
これまたどれもこれも素敵で選べない!


木製デコレーションアイテム製作のデザイナーさんとも新商品開発の打合せを。
ここには写っていませんが、ユニークでお洒落でラトビアっぽい実用品が生まれそうです♪


時間がいくらあっても足りないですが、買い付けや打合せも進めつつたっぷりあれこれ楽しみたいと思います!
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