今更ですが・・・、きちんとブログで書いたことがなかったので、『ラトビア』と『リガ』について紹介しておきたいと思います♪
正式名称 :Latvijas Republika/ラトビア共和国、EU加盟国、公用語はラトビア語、通貨はユーロ。
北ヨーロッパ、バルト三国の中央に位置し、北海道の約77%の国土に200万人弱の人々が暮らす小さな国です。
国土の半数以上を森が占め、河川や湖が点在する自然豊かな土地で、稀少な動植物も生息しています。
最高峰でも標高312mしかないため、少し高いところへ登ると美しい大地がどこまでも広がるのを感じることができます。
北海道を彷彿とする四季があり、新芽が芽吹く緑眩しい春、花の咲き誇る色鮮やかな夏、黄金色に輝く紅葉の秋、白と黒のコントラストが眩い白銀の冬と季節はめぐります。
ラトビア人はこうした四季の移ろいに添った生活の楽しみ方を熟知しており、春先は白樺の樹液ジュースを採取し、夏はベリー摘みに出かけ、秋はキノコ狩りへ出かけます。
多くの人が田舎に別宅を持っていて、都会で暮らす人々も時間があれば自然の中で過ごします。
緯度が高く、夏と冬で日照時間が大きく異なる為、古来より太陽の動きを重要視し、その節目に祭祀を行ってきました。
特に夏至祭は民族衣装を身に纏って盛大にお祝いする代表的なお祭りです。
こうしたお祭りで欠かせないのが「歌」で、ラトビア人は「歌う民」と呼ばれています。
日々の生活、年中行事、冠婚葬祭の全てが詰まった民謡「ダイナ」は100万篇以上あると言われ、その自然観や伝統の結晶です。
ユネスコ無形文化遺産でもある「歌と踊りの祭典」は5年に一度開催され、フィナーレでは何と15,400人の大合唱が空気と一体となって深夜まで響き渡ります。
また、その豊かな自然や穏やかで忍耐強い国民性を背景にして、ミトンに代表される編み物、麻やウールの織物、樫や林檎の木などから作られる木製品、柳編みのバスケットなど美しい手仕事でも溢れています。
首都 Rīga/リガ。
リガは中心部にある旧市街全体が世界遺産で、ハンザ同盟時代から残る建築群が中世の雰囲気を今に伝える情緒ある街です。
馬車の轍の跡が残る細い路地や、時間をかけて丸くなった敷石からは歴史の積み重ねを感じ、「城通り」「職人通り」といった通りの名前からは当時の様子に思いを馳せることができます。
夜の街灯に照らされたり、雨に濡れて輝く石畳にはまた別の美しさが。
西側を流れるダウガヴァ川の対岸から旧市街を眺めると、教会の尖塔が立ち並ぶパノラマ風景を楽しめます。
また、頻繁に花束を贈る習慣があるラトビア人にとって花は生活の一部。
世界トップレベルのオペラやオーケストラなどの音楽も身近で楽しめる環境にあるので、旧市街はただ中世の面影を残すだけではなく、花や音楽、滲み出るラトビアの奥深い伝統文化が重なり合って独特の雰囲気を作っています。
更には世界最多の棟数を誇るアールヌーボー建築群やラトビア独特の木造建築群がリガの街に色を添えており、これらも世界遺産の一部を構成しています。
クリスマスツリー発祥の地というとっておきの一面もあります。