ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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杉本彩とアニマルポリス

2015年03月17日 | Weblog

 2月11日に、国立駅前・一橋大学でシンポジウム「日本と海外の動物法を徹底比較する」(主催:動物法フォーラム)があり、行ってきた。朝10時から17時40分までという長丁場だったが、そのなかで、特に印象に残ったのは、杉本彩の話だった。

 杉本彩は女優で公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」(以下、Eva)を立ち上げ、動物愛護の講演や動物虐待防止の活動などをしている人物。

 この日、杉本彩は、15時40分から50分間、パネリストとして出席することにプログラム上はなっていたが、10時から一般参加者に交じって聞き入るほど熱心だった。

 杉本彩はパネリストとして登壇すると、Evaで最近相談がきた、屋外で虐待されて放置されているとみられる飼い犬の話や、動物病院に虐待されている動物が持ちこまれた、といった動物虐待事例を深刻に語った。

 そのあと、杉本彩は、こういう場合どうすればよいでしょうか、と他のベテランのパネリストの面々に聞いた。

 すると、弁護士でペット法学会の初代事務局長(現副理事長)、元帯広畜産大副学長でもある吉田眞澄氏が、インスペクターを導入すればよいのではないか、という意味のアドバイスをした。その話を杉本彩は熱心に聞いていた。

 「インスペクター」とは、査察官、調査官という意味。それはパネリストの一人で、午前中に講演した山口千津子氏の話を念頭にした言葉だった。山口氏は、「アニマルポリス」で有名な英国のRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)でインスペクターをしていた経験があり、その話を午前中にしていたのだ。

 吉田氏が、「インスペクター」のことを杉本彩に話したのをみて、実は筆者も同感だった。

 筆者は、昨年12月6日、川崎市内で、杉本彩が動物愛護について講演したのを聞きに行ったことがあった。そのとき、杉本彩は、アニマルポリスが日本にも必要だ、行政がアニマルポリスを設置する必要がある、という趣旨のことを言っていた。それを聞いた筆者は、杉本彩こそ、アニマルポリスをつくる必要があるのではないか、と思ったのだった。

 というのも、筆者は、昨年11月29日、英国のRSPCAの国際部長ポール・リトルフェアー氏の講演を、都内渋谷のヤマザキ動物専門学校で聞いたことがある。

 そこでわかったのは、英国RSPCAは、創立190年の歴史で、政府からの助成は一切なく、独立して活動しているということだった。RSPCAは現在、職員数1600人で英国の民間の慈善団体のなかでトップ5に入る大規模な団体。それを支える年間208億円もの収入のうち、実に50%は、英国人の遺作相続。これは英国の民間団体では典型的な収入という。

 要するに、アニマルポリス発祥の地である英国では、アニマルポリスは行政が設置しているわけではない。

 もちろん、日本で民間団体がアニマルポリスを実施するとなると、財源が要る。それが日本でできるとすれば、講演をするとすぐに満員になる動員力のある、著名人の杉本彩くらいではないか、と筆者は常々思っていた。もちろん、杉本彩と同等以上の活動をしている人は全国各地にいるわけだが、動員力という一点で、アニマルポリスをつくれるのは杉本彩くらいのものではないか、と筆者は考える。

 写真は、杉本彩。2月11日撮影。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-01-25 15:25:38
大阪にアニマルポリス作ってくれ~TT
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