今治西甲子園へ

　「県大会優勝おめでとう！お祝の乾杯だ」と夫は夕方から上機嫌。
　私と息子たちの母校、今治西高校が４年ぶりの甲子園出場権を得た。

　嬉しくないと言えば嘘になるが、夫ほどには大袈裟に喜んでいない。
　私は野球に関心がない上に愛校心に欠けているらしく、どうでも良い。

　夫は香川県人なのに我事のように大喜びでオメデトウを連発している。
　私が反応を示さないのがつまらないらしく赤い顔して散歩に行った。

　散歩中にコンビに寄ったらしく新聞社の号外２枚を手にして帰って来た。
　愛媛と朝日新聞の２社が発行、選手たちの活躍ぶりが派手に載っている。

　「今夜は今治中が沸いているよ」全国大会ならいざ知らず浮かれすぎ？

　

果物の配分

　「今年は山梨の桃が来ないねぇ」とメロンを食べながら夫が言った。
　夕張メロンはお裾分けで頂いた物、これも毎年続く夏の風物詩。

　「そう言えばサクランボは？俺はあんまり好きでもないが…」と続く。
　お生憎様！サクランボはもらったけど既に全部、私のお腹の中だよ～。
　
　値打ちの分る者が食べるべき、文句言いながらでは食べる資格はない！
　サクランボの件は聞こえない振りをしていると、具合良く宅配便屋が来た。
　
　「桃が来たよ、以心伝心だったわねぇ」二人でニコニコしながら箱を開けた。
　立派な桃が鎮座して贅沢な香りを発散させている。眺めるだけでも幸福！

　桃は公平に分けてあげるから…しばらく桃の話で盛り上がりそう？
　　
　

的違いの失敗

　サークルの暑気払いと称して仲間たちと昼の食事会に行った。
　予算は倹約の１人2千円、1年ほど前に開店した創作和食の店。

　どんな料理が出てくるのか分らないままの予約、幹事としては少し不安。
　テーブル席での日替わり定食は食べに来た事はあるが、他のは知らない。

　お料理は1品ずつ運ばれてくる、器も綺麗、座敷も落ち着きがあって上等！
　味は人によっては好き嫌いがあるかもしれないが手間隙かけた玄人の味？

　ほとんどの人が完食、最後のデザートとコーヒも上々で機嫌よく解散した。
　会計をしながら店主にお礼を述べた。「特に最後のコーヒが大好評でした」

　しまった！料理を褒めるのが筋なのに…自分の間抜さを悔やんだ。

　

お世辞

　お客様が来られたので部屋にお通しした。
　玄関に入った所でその人は下駄箱上の壷を褒めてくれた。

　「良い物を置いてますね。さすが○○さん宅、素敵！」とベタ褒め。
　「有難うございます」と返事をしたものの、ごく平凡な壷なのに？

　座敷に通ると今度は「庭も素敵ですね緑が綺麗！」と言い出した。
　これも全然褒めるに値しない庭、狭い上に手入れも不十分なのに？

　そこで思い出した。前回来られた時は敷物を大袈裟に褒めてくれた。
　座敷では活け花をだった。その時は素直に喜んだが、どうもおかしい。

　褒めなきゃあとお世辞を言っている？無理なお世辞は止してくれ！

　

余は満足！

　夫の誕生日だったので約束していたアサヒビール工場に付き合った。
　私は飲めないから分らないが、出来たてのビールは味が違うそうだ。

　適量で止めるのなら何時でも付き合っても良いが、それが難しい？
　馬鹿飲みして泥酔してしまう確率が多いから私はあまり乗り気じゃない。

　でも誕生日の特別大サービスと考えて機嫌良く付き合うことにする。
　「行きは良いよい帰りは怖い」にならなければいいけど？

　「アルコールが一番のデブの元よ」車中言い聞かせながら走った。
　到着すると見慣れた接客嬢が笑顔で迎えてくれたので夫は上機嫌。

　ほろ酔いの4杯で「余は満足！」と言いながら帰宅、いい誕生日だった。　

　　

台風の爪あと

　車で市内を走っているとあちこちの道路が枯葉で散らかり放題。
　秋の落葉時みたいに道路一面を落ち葉が覆っている所もある。

　この間の台風の際、強風が吹いたからだろうと単純に思っていた。
　お掃除が大変、しかしもう1週間過ぎているのに片付いていないとは？

　その内、尋常でないほど立ち木が茶色っぽく弱っているのに気がついた。
　銀杏並木などは風が当たったと思う部分、樹の半分側だけがひどい弱り様。

　葉がバサバサ落ちる。痛み方はひどくこのまま枯れやしないかと心配する。
　田の稲も先端が傷つきやはり茶色っぽい、収穫に差し障りなければいいが？

　風向きで何ともない所もあるが、広範囲でこんな光景は見た事がない！

はなみずき

　「空を押し上げて～♪」　朝起きた時、突如この1節が頭に浮かんだ。
　これ何の歌だっけ？　花の名がつく歌と言うのは分るが題名が分らない。

　朝食時、夫に聞いてみるが食い気が先走って「知らん！」と素っ気無い。
　女性が歌っている姿も浮かぶ。歌詞は先頭部分だけしか出てこない。

　気持ち悪いなぁと思いながら昼、近所の中華店に冷やし麺を食べに行った。
　家に篭もりがちの夫に付き合ってあげただけで行き先はどこでも良かった。

　店に入ると偶然、その歌がＢＧＭで聞こえてきたがメロディの繰り返し。
　店員さんに題名を聞こうかと思ったが、忙しそうだったので遠慮した。

　夜、「はなみずき」だと思い出した。歌詞も出てきたのですっきりした。

　

血圧が上る

　駐車場でゆっくりバックしていた筈なのに急に猛バックし始めた。
　「わぁ～どうなった！」宇宙がひっくり返ったようで顔が引きつる。
　
　瞬時に思い切りブレーキを踏みこんだが状態は変わらない？
　「壁に衝突！」と身を縮めた時、隣にいた車が出て行く後姿が見えた。
　
　「あれ？何ともない」　目の錯覚だったと気がついたのはその時。
　私が首を後に向けてバック中に、停車していた隣の車が前向きに発車した。
　
　両方の車が反対方向に進んだ事による目の錯覚。相手の急発進が元凶？
　汽車に乗ると同じような体験をする。相手が動いているのに自分の方と思う。
　
　今回はまさか錯覚とは思わなかったから、肝を冷やした。怖かった！

不親切な対応

　最近体操に目覚めた私、今度はヨガ教室に参加しようと思いついた。
　市営体育館で行う分だから費用も安いし、来月開講だから時期的に好都合。

　申し込みに行くと大勢の人が来ていて書類の受付しかしてくれなかった。　　
　「希望者が多い時は抽選、○○日に発表ですから掲示します」と言われた。

　発表日に「今日は抽選日ですよね、結果を知りたいのですが」と℡してみた。
　すると「抽選はありません」との答え、「エッ？確か本日の筈ですが」と粘る。

　「本日の抽選はなくなりました」と相手、「延期になったのですか」と私。
　やりとりを重ねて気づいた。受講希望者が定員に満たなかったようだ。

　最初からそう言ってくれれば良いのに、不親切な対応にムッとした。

勝手年寄り

　外食でスパゲティーが出て来たがファークでは上手に食べれない。
　周りを見ると皆、ツルツルとフォークに巻きつけスマートに食べている。

　不細工な作法はかえってみっともないと思ったので勇気を出した。
　「すみませんがお箸を下さい。年寄りだから慣れなくってね…」

　こういう時は年寄りを盾にしている自分がおかしい。
　普通65歳を過ぎれば老人と呼ばれる。私は押しも押されぬ老人！

　でも内心ではまだまだ年寄りを否定している自分がいる。
　中学生が子供と大人を使い分けるように私もその場の都合で選択している。

　「年寄り」の言葉を使う時は照れ隠しや弁解の場合が多く、本心は中年？

さすがプロ！

　テレビが不調だったので電気屋さんに修理を頼んでいた。
　約束の日、係りの人が来たが１時間以上の遅刻で気をもまされた。

　今はテレビとクーラー関係が特に多忙でてんてこ舞いと弁解していた。
　４０代の人で技術屋らしい実直そうな人、怒るわけにもいかない。
　
　早速テレビの点検を始めてくれたが、私の予想を超えて大変そう？
　裏側をいじりながら調整するだけかと思っていたら、分解し始めた。

　ほとんど全部バラバラにしたので後の組み立ては大丈夫かなと心配する。
　接触不良らしく部品交換をするとか、仕事とは言え細かい作業が続いた。

　２時間で終了、各種ネジ多数を間違えなく付け終えた。さすがプロ！

台風6号

　昨夜から雨はたいした事はないが、風がひどい状態。
　台風6号が20kｍの遅い速度で西日本を通過中、明日の昼頃まで油断大敵。

　2階に居ると家が悲鳴をあげているかようにきしんで気持ち悪い。
　築40年近いボロ家だから少々は仕方無いが、早く通過して欲しい。

　外に出ると車庫の屋根（波板）が1枚引きちぎれて道の方に飛んでいた。
　近所のゴミバケツなども散乱状態、どうかこれぐらいで収まって欲しい！

　庭に回るとゴーヤのネットが倒れていた。朝顔も同様で無残な姿。
　折角、緑のカーテンが出来上がりつつあるのに残念、修復は可能かな？

　怪我するといけないのでそのままにして台風通過を待っている。

百合の花

　下駄箱の上の花壷に大輪の百合を活けた。その香りが漂って心地よい。
　５年前、まとめ買いだと割安と言う事で友人たちと花の球根を共同購入した。

　チューリップや百合が大半、数箇所に分けて地面やら植木鉢に植えてみた。
　最初の年は予想通り綺麗に咲いて感激したが、まあ当然かなと思っていた。

　翌年は球根を取り出しておいたのを時期が来た頃に植え直しておいた。
　地植えなどのはそのままのもあったが、両者ともそれなりに花をつけた。

　３年目はもう咲くまいと思って、放ったらかしで半分忘れていたぐらい。
　ところが梅雨時になればニョキニョキと伸びてきて勝手に咲くではないか。

　こうして本数は減りつつあるが今年も自然に咲いていた。生命力に乾杯！
　

アナウンサー

　テレビを見ていてこの春、交代したアナウンサーの事が気になる。
　NHKではニュースナインの女性の雰囲気が以前の人によく似ている？　

　天気予報士も、交代したがどの人も外見が同じタイプで区別がつかない。
　昔からNHKの人は優等生タイプで安定感がある人で占められている。
　
　男性のアナウンサーも特に中堅の人は似たようなタイプの人が多い？
　個性がありすぎるのも問題だが、無色透明で無害なのも面白くない。

　民放のタレントまがいのアナウンサよりはましだけれどメリハリがない。
　昔と違ってアナウンサーは原稿を読み上げるだけではなく難しい仕事。

　それをこなせる人は限られようが、同じ色ばかりだと退屈で仕方無い！

　

気まぐれテレビ

　「アナログ終了まであと８日」毎日うるさく宣伝しているから分ってる！
　デジタル化に備えて準備は終了、不本意ながらテレビも買い替えた。

　それで安心していたのに、この間から居間のテレビの調子が不安定。
　アナログは映るのにデジタルでは急に画面が出なくなったりする。

　日によってご機嫌斜め状態は違って、映ったり消えたりの気まぐれ状態。
　このままではアナログ終了時に夫の悲鳴が聞こえるのは目に見えている。

　ヤマダ電機に修理の電話をかけたが混雑していてなかなかつながらない。
　やっと用件を伝えたと思っても「ここにかけ直して欲しい」とかややこしい。

　何回かのやりとりの末、近々来てくれる事になった。直りますように…。