共生の第3回です。(1回目(2月15日)、2回目(2月18日))
今日は昆虫と共生する細菌の話題。
昨日のゴキブリフェロモンといい、昆虫続きですね。
昆虫は全くの専門外なので、もしも間違っていたら、是非ご指摘ください。
昆虫は微生物と共生している場合が多いことは、結構有名な話です。
面白い記事としてあげておきたいのは、2004年、アブラムシが吸汁する植物を決めているのは、その内部に共生している細菌PALSUであるという発表です。((独)産業技術総合研究所 詳しい記事についてはここを参照)
さて、一番有名なシロアリの例を。
シロアリというのは、樹を食い荒らす、害虫と思われがちですが、実は、森林にとって重要な役割を担っている昆虫です。
シロアリは、分解されにくい樹の成分、セルロースを分解して、無機物にしてくれるという大役をこなしています。
しかし、シロアリ自身はセルロースを分解する能力は持っていません。
…この流れ、このブログではおなじみになってしまって、とってもわかりやすいですね。(笑)
そうです、セルロースを分解しているのは、シロアリと共生している多鞭毛虫という原虫なのです。
シロアリと共生する多鞭毛虫は現在まで8属に定義されていて、その中でもセルロースを分解する主役といわれているのはTrichonymphaという原虫(原生動物)。
シロアリは、Trichonymphaが消化したセルロースをエネルギーとして利用し、反対にTrichonymphaは、シロアリのホルモンを耐久性のある細胞に変化する時に利用しています。
そしてなんと、ここでも共生のカスケードは存在しています。
多鞭毛虫は、自身の共生細菌であるスピロヘータ(螺旋(病原)細菌の総称。ちなみに私のハンドル名、spirillumは螺旋型の菌という意味)にセルロースを分解してもらっているのです。
こういうことを考えていくほど、地球環境と言うのは、微生物の力がなければ支えていられないんだな、と思わせてくれます。
まだまだ色々な微生物が未発見で残されていると予想される状況の中、どんな微生物があったら面白いのか想像してみるのも楽しい。
結構これ面白そう、と思うと意外と発見されいたりするものですよ。
驚きますけどね。(笑)
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今日の話題も結局微生物に終わったなぁ…と感じたあなた、正解です。(笑)是非にポチっとお願いします。
今日は昆虫と共生する細菌の話題。
昨日のゴキブリフェロモンといい、昆虫続きですね。
昆虫は全くの専門外なので、もしも間違っていたら、是非ご指摘ください。
昆虫は微生物と共生している場合が多いことは、結構有名な話です。
面白い記事としてあげておきたいのは、2004年、アブラムシが吸汁する植物を決めているのは、その内部に共生している細菌PALSUであるという発表です。((独)産業技術総合研究所 詳しい記事についてはここを参照)
さて、一番有名なシロアリの例を。
シロアリというのは、樹を食い荒らす、害虫と思われがちですが、実は、森林にとって重要な役割を担っている昆虫です。
シロアリは、分解されにくい樹の成分、セルロースを分解して、無機物にしてくれるという大役をこなしています。
しかし、シロアリ自身はセルロースを分解する能力は持っていません。
…この流れ、このブログではおなじみになってしまって、とってもわかりやすいですね。(笑)
そうです、セルロースを分解しているのは、シロアリと共生している多鞭毛虫という原虫なのです。
シロアリと共生する多鞭毛虫は現在まで8属に定義されていて、その中でもセルロースを分解する主役といわれているのはTrichonymphaという原虫(原生動物)。
シロアリは、Trichonymphaが消化したセルロースをエネルギーとして利用し、反対にTrichonymphaは、シロアリのホルモンを耐久性のある細胞に変化する時に利用しています。
そしてなんと、ここでも共生のカスケードは存在しています。
多鞭毛虫は、自身の共生細菌であるスピロヘータ(螺旋(病原)細菌の総称。ちなみに私のハンドル名、spirillumは螺旋型の菌という意味)にセルロースを分解してもらっているのです。
こういうことを考えていくほど、地球環境と言うのは、微生物の力がなければ支えていられないんだな、と思わせてくれます。
まだまだ色々な微生物が未発見で残されていると予想される状況の中、どんな微生物があったら面白いのか想像してみるのも楽しい。
結構これ面白そう、と思うと意外と発見されいたりするものですよ。
驚きますけどね。(笑)
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今日の話題も結局微生物に終わったなぁ…と感じたあなた、正解です。(笑)是非にポチっとお願いします。
>まだまだ色々な微生物が未発見で残されていると予想される状況の中
そういえば、四年ぐらい前ある大学の農学部ではたまたま学内の土から新種の微生物を発見して、それがもつ酵素のおかげで稀少糖の生成が可能になったのだとか。微生物を扱ったVenture企業ってのもこれからでてきたりして。
もう少しわかりやすい文章を目指しましょう。一応コンセプトは「生物の面白さをわかりやすく」なので…。
さて、お困りの小バエですが、お使いになっている土が原因だと考えられます。土に幼虫あるいは卵があり、羽化したものでしょう。
ですから、野外から土を持ってきているのであれば、日当たりのいい場所に薄く広げて完全に乾燥した「日光消毒もの」を使うか、お店で土を購入してきてお使いになるのがいいかと思います。
いずれにせよ、カブトムシが卵になっていない時期には土を頻繁に交換するのがベストのようです。
微生物の能力と言うのは本当に千差万別。実は色々な医薬品は菌やカビが生産しているということを、どれだけの割合の人がひしひしと感じているのでしょうか?(笑)
稀少糖ですかー。懐かしいですね。
私の学生時代はレクチン関連で専門はタンパク質DNAでしたが、レクチンと糖は密接なつながりがあって、恩師の専門はglycobiologyでした。
その当時はまだglycobiologyは始まったばかりの分野で、植物にしかない糖鎖を作り出す酵素をみんな必死になって探していました。
もしかしてそれかな?なんて。
それにしても必要な微生物は身近にいるものなんですね。
私が企業で環境ホルモン分解菌をスクリーニングしていた時は、その企業の研究所の土に高能力のヤツがいましたよ。(笑)
>もしかしてそれかな?
プシコースからD-アロースをつくる酵素っぽいです。
>プシコースからD-アロースをつくる酵素っぽいです。
合成酵素ではなくて分解酵素なのですね。
微生物ってすげー!と思うのはこういうときですね。