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バイオ・微生物実験好きな管理人による、研究仕事、日常、実験技術や理科系ネタのブログ

脳と心と現実問題

2005-11-11 07:53:22 | サイエンストピック
今日でとりあえず一週間が終了ですなぁ。
ということで見かけたトピックス。


求愛の相手性、遺伝子が決めていた ハエで確認
2005年11月10日(asahi.com サイエンス)
一つの遺伝子が脳の中で働くか働かないかで、オスに求愛するかメスに求愛するかの行動が変わることを、北海道教育大の木村賢一教授(発生遺伝学)らがショウジョウバエで確認した。そのまま人間に当てはまるわけではないが、ハエでは、ある遺伝子のオン・オフで脳の神経回路網そのものがオス型になったりメス型になったりすることを初めて明らかにしたという。10日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

 ショウジョウバエには「フルーツレス(実らない)」という、オスだけで働く遺伝子がある。この遺伝子が壊れたオスはメスへの関心を失い、オスに求愛したりする。 木村さんたちは、脳の中でフルーツレスが働いている細胞を調べ、オスとメスは一部で神経回路パターンそのものが異なることを見つけた。メスの遺伝子を操作してフルーツレスが働くようにすると、オスそっくりの回路ができ、行動の面でも他のメスに対して迫るようになった。

 木村さんは「フルーツレスは哺乳(ほにゅう)類では見つかっていない。人間の性行動は、多くの遺伝子や環境などの要因が複雑に絡み合っているのではないか」と話している。



優陽 の響樹さんに関連するニュースですね。
前の記事にもそんな感じのことが書かれていたような気がします。

科学で最大の謎である、脳と心の関係に一歩一歩近づいています。
心が科学的に解明され、理論付けられることが可能になったら、人間は生きていくのがつまらなくなるかもしれませんね。


はあー今日一日頑張ってこよー!
今日はちょっと論文とかデータとか見るだけ見てまとめてないから、ちょっとまとめの作業に入ろうかな。

何も邪魔が入らなければの話なんですけど。



微生物輸出入制限にも限界

2005-11-02 19:39:04 | 様々な微生物
しょうゆ・みそ作る好塩菌、黄砂に乗って飛来 (読売新聞) - goo ニュース

しょうゆやみそなどを作るときに活躍する「好塩菌」の仲間が、黄砂に乗って中国奥地から日本に飛来している可能性の高いことが、東洋大工学部の宇佐美論教授(応用微生物学)らの調査でわかった。
 「好塩菌」は、ふつう塩分3~15%の土などに生息する微生物。東京周辺の畑や道ばたなど360か所から土を採取したところ、ほとんど塩分がないにもかかわらず、132か所で好塩菌が見つかった。

 好塩菌は、菌20万個に1個程度の割合で含まれており、硬い殻で覆われた胞子状になっていた。本来は日本におらず、中国内陸の塩湖周辺など海水より塩分濃度の高い場所で生息している種類で、黄砂に乗って飛来したとみられる。

 中国は生物資源の国外持ち出しを厳しく制限しており、近ごろは菌であっても入手困難になっている。同大大学院生の越後輝敦さんは「中国奥地に行かなくても、好塩菌を採取して研究できるのは素晴らしいこと」と話している。


10月31日のニュースでした。

このニュースによれば、砂などの支持体があれば、一緒に微生物がくっついて飛ばされてくる可能性があるわけで、例えば植物病原性のカビなんかも一緒に飛んでいるかも。
現在は植物に有害な微生物は、外国から持ち込まないという制限がされています。
でも、人が制限していても、自然現象は待ってはくれないのですね。
外来植物も厳しく取り締まられていますが、実際は飼料に混じっていた種が道端にこぼれ、普通に育っている例があったりします。
これは人の取り締まり方が充分ではなかったことが原因でもあります。

だからってどうしろ、どうしなきゃいけない、ってわけではないんですが。

ただ、SARSとか鳥インフルエンザとか、今私たちを脅かしている微生物達は、来るべき時が来たら蔓延してしまうんだろうな、と。




なんか話題がクライ・・・・・orz




えーっと、4日に有給取って学会行くつもりだったんですけど、いけなくなっちゃいました!(T∀T)
代わりに上司が行きますよ!
行きたかったですよ!
えーん・・・・・・・・・
moakoさんにも会いたかったのに・・・・。
頑張ってくださいね、moakoさん!