仕事柄、顕微鏡で写真をとることが結構あるんです。
本来は顕微鏡にカメラを固定し、ピントを合わせるためのレンズをかませて設置します。
そうしないと綺麗に焦点の合った写真というのは取れないわけです。
ところで、うちの仕事場では、そんなに綺麗な写真はいらないが、取引先に説明するときに写真が欲しい程度で顕微鏡の写真をとりたがっていました。
ある時ふと思いました。
目で見える→レンズにカメラ近づける→写真撮れる(単純)
顕微鏡の接眼レンズにデジカメを近づけ、目で見るように取れないかなーなんて近づけたり遠ざけたり。
レンズの丸い視野よりも黒い影が中まで入り込まないような距離まで遠ざけるといい感じ。
デジカメのプレビューの解像度が低いのでピントが合ってるか定かではないし、自動のピントあわせもどうやら効かない模様。
まーいいや、と思いながらシャッターを切って、パソコンで見てみたら、……撮れてる。
なーんだ簡単じゃん。
その方法で顕微鏡カメラセット(最低20万円ほどする)を購入せずにすんでいます。
ちなみに、11/26のブログの菌の顕微鏡写真はそうやって撮ったものです。
ところが、この方法は案外思いつく人が少ないようです。
職場の上司にも驚かれ、出入りの業者の方にも驚かれ、更にはその業者さんのお客さんまでがこの方法を詳しく知りたいと言ってきました。
…私以外には、単純馬鹿がいないってことね…、と己の無邪気さというか頭の足りなさというか凹みます。