またしてもやってしまいましたよ、昨日・・・。
書き込み中に思わず違うリンクをポチっとな・・・。
気づいた時にはもう遅し。。。きれいさっぱり消えてなくなってました。
気を取り直して再編集です。
さて、今日は「生物の鎧」。
鎧といえば、亀の甲羅やカタツムリの殻、貝の貝殻、そして昆虫やカニなどの外殻部分。
亀の甲羅はカタツムリ、貝の貝殻の成分は主に炭酸カルシウム。
(炭酸カルシウムといえば培地に入れて酸を中和してくれる役割としてのpH調整剤を思い浮かべる私)
今回焦点に当てたいのは昆虫やカニなどの外殻。
甲殻類の外殻は、炭酸カルシウム30%、キチン30%、タンパク質30%くらいの割合で含まれています。
キチン・・・実は私が注目したかったのはこの物質。
キチンと言うのは、糖が連なった形をとっている、いわゆる多糖類。
(もっと詳しく言うとN-アセチル-D-グルコサミンがβ1,4結合した重合体)
実は外殻を分解する時に、塩酸(酸性)で炭酸カルシウムを溶かし出し、水酸化ナトリウム(アルカリ性)でタンパク質を溶かし出し、最後に残るのがこのキチン。
キチンを分解した時にできるのが、一昔前に流行っていたキトサン。
キチンやキトサンは人間が分解できないもの。
同じ多糖類の食物繊維も分解できませんよね。
だから、いうなればキチンも繊維。
ちなみにキチンはイカやタコの軟骨の成分でもあります。
つまり硬いので、生物は自分の身体を支えるために(支持体として)利用しているのですね。
キチンを鎧として利用しているのは、何も動物に限ったことではありません。
実は藻類や、カビも利用しています。
カビの細胞壁はセルロースではなく、キチンなのです。
高等植物になるとセルロースになりますが、つまりは太古の昔から自分を守る鎧として使われていたもの。
次のブログでは、カビのキチンに焦点を当てた話題にしようと思います。
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そんな気落ちを乗り越えて、ちゃんと話をかいているspirillumさんに拍手!
それよりも響樹さんのように毎日書いているほうがよっぽどすごいですよー。
いつも影ながら応援しております。