5月25日 いよいよ広州花の旅の最終日がやってきました。四連泊したホテルの部屋も今日が最後です。四泊で720元(9000円強)という料金で、コストパホーマンスに優れ、居住性も全く問題ありませんでした。

ホテルをチェックアウトし、お馴染の点心レストランで飲茶モーニングを摂ることにしました。

此処でも、顔馴染みの店員のお姉さんが笑顔で迎えてくれます。今朝は餃子を溶き卵で炒めたような一品。朝食としてはこれで十分です。ポットに溢れる花茶が美味しい。

地下鉄の陳家祠駅から1号線と2号線を乗り継いで越秀公園駅に向かいました。目的地は広州蘭圃です。地下鉄の駅から2~3分も歩くと蘭圃の玄関口が見えてきました。

入園料8元を払って門を潜ります。

この場所は鉄道広州駅に近く、解放北路という交通量の多い通りに面しているのですが、一歩園内に入ると、緑に包み込まれるような錯覚を覚えるほどの静けさです。園内を奥に進んで行くと、池の上に迫り出して建つ瀟洒な建物がありました。

水面空間を室内に取り込むかのよう設えたテラスに並べられた背の低い椅子は、過ぎ行く時を豊かに味わう術に長けた、成熟した文化の香りを見せてくれます。

この建物のテラスの内側にはゆったりとした居間が二つ設けられていて、その間を仕切るガラスには、どのような技法なのか、緑色に植物が描かれています。

外周りにも心安らぐ、目に優しい空間が配置されていました。

予想外に出会えた、閑静な佇まいと、味わい深い情景に魅せられながら、池を廻り込み、裏の斜面の階段を上って行くと、そこにも周囲に水を配した東屋が姿をみせます。

広州に来て、初日は下町と租界、二日目は植物園、三日目は香港、四日目はマカオと巡ってきましたが、振り返えれば、中国旅行の最終日となった今日、初めて、古来からの中国としての情景に出会えたことになります。

不思議な、静かな情感が湧き上がってきました。
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