1955年、香港を舞台にした映画が上映されました。
その映画の題は「慕情」。
中国の内戦で、大陸から香港に逃れ来た英中混血の女医と、米国人新聞記者の恋物語です。
その主題歌が love is a many splendored thing.

香港映画といえばブルース・リーが代表的なイメージかもしれませんが、筆者の年齢だと香港は絶対に「慕情」です。
但し、筆者もまだ幼かったので、恋物語の中味は良く覚えていませんが、大人になって酒を覚えたころ、酒場に設置されたカラオケの中には必ずこの映画の主題歌が入っていました。
そんな場所で英語で歌うのは気恥ずかしいので、その頃は歌うことはめったにありませんでした(今は恥じも忘れて歌っておりますが)が、酔えば、ラブロマンスのシーンとメロディーがよみがえります。
その主題歌のおおよその内容は、
愛は輝きにあふれる
4月にバラが早春の花を咲かせるように
愛は生きることそのもの
人生の王者へと誘う金の冠
風そよぐ朝霧の丘で、恋人達は口付けを交わし、
二人の時間は止まる
貴女の指が私の胸をなぞり、私は喜びを奏でる
そう、真実の愛はそんな煌きに満ちあふれている

残念ながら、この時期、香港に薔薇は咲いていませんでした。
しかし、主題歌のように摩天楼は霧の中でした。
私は「慕情」の主人公が見たであろう光景を十分に堪能し、二階建てバスで愛の丘を下ったのです。
一人で。

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