前のブログにも書きましたが、カトマンドゥは個々の地域に特色があるので、ぶらぶら歩きが本当に楽しいのです。
もっともこの日は、お土産探しという目的もあって、これはと思う店に入って品定めをしたり、値段の交渉をしたりと、コツが分かった買い物を存分に楽しむことができました。
タヒティー・チョーク(市街図青△1)から北西に進み、六本の道が交差するチェトラバティ・チョークへ出て、そこから北へ進みました。
バス通りを歩いていると突然、通りを隔てた店先に飾られたポスターに目が導かれました。
あれ?と思い、カメラのズームを利かせてシャッタを押しましたが、それは間違いなく深田恭子です。
まさかこんな所で深田恭子さんに再会できる(バーチャルな話ですが)とは思ってもいませんでした。
美人の評価は日本もネパールも世界共通なのでしょうか。
そしてその後、以前から気になっていた、ネパール餃子の店「ニュー・エヴェレスト・モモ・センター」(市街図青〇1)へ向かいました。
ご覧下さい、この店構え。
入口は、人がやっと通れる程の幅しかありません。
しかも、ドアは無く、店内は申し訳程度の灯りが灯るだけです。
そして店先の道路は、ひっきりなしに通り過ぎる車が埃をモウモウと巻き上げます。
こんな風に、飲食店として最悪下の条件でも、この店がネパール人に大人気というのですから、絶対にそれなりの理由があるだろうと信じました。
店内で、深田恭子さんみたいなお姉さんが接客する、なんてことは絶対にあり得ませんから、味に人気の秘密があるのは間違いない筈です。
道路の反対側から店の様子を暫く窺い、客が頻繁に出入りし、営業中であることを確かめると、勇気を奮って「ニュー・エヴェレスト・モモ・センター」に入ってゆきました。
ええ、本当に大袈裟に書いている訳でなく、「ニュー・エヴェレスト・モモ・センター」は、日本人の感覚からすれば、勇気無くしては入れない雰囲気に満ち溢れていました。
席に付くけばメニューは一種類だけで、一皿10個のモモが60Rs(約60円)です。
飾り気のないアルミ皿に盛られた熱々のモモは、シンプルな味付けで、胡椒の利いたスープがヒタヒタに絡み、客はそれを黙々と食し、残ったスープを飲み干します。
客は一人か二人連れの中年男性ばかりでしたが、食べ終わった客は、皆言葉少なに会計を済ませ、席を立ち店を出てゆきます。
まるで、池袋辺りに流行るラーメン屋を見るかのようでした。
「ニュー・エヴェレスト・モモ・センター」。
もしかするとカトマンドゥB級グルメのチャンピョンかもしれません。
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