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音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

民主主義を守る <衆院選無効判決>

2013年03月25日 | 日常雑感

自分は現政権与党も、また野党側を支持する立場でもない。

その上で、今日、広島高裁の「衆議院選無効」の判決を、民主主義の根幹を守る貴重な判断と受け止めている。

そもそも民主主義の根幹を成すのは<立法・司法・行政>の三権分立である。

国政選挙における1票の格差について、これまでも最高司法が違憲、または違憲状態の判断を下してきた。

つまり、これまでの国政選挙は違憲状態で行われてきたものである。
その状態のまま行われた選挙は疑うべくもなく「無効」である。

これを現政権が無視するのであれば、三権分立、民主主義を破壊する無法政権であると断定せざるをえない。

さらにいうと、最高司法に違憲状態と判断された「立法府」すなわち国会も無法国会であり、無効である可能性が考えられる。

さらにいうと、現政権のもとから「憲法改正」の声が高まっているが、民主主義を破壊する政権に「憲法改正」を口に出す資格は全くない。

なぜなら現政権は違憲状態の選挙の結果成立した「無効政権」であるとも考えられるからだ。

ここで現政権の憲法改正草案を見てみると、天皇を「元首」と定めるとある。
これで何が起こるかというと「政教一致」である。

天皇は神道の最高の位置におられる立場だからである。

現憲法が「政教分離」の原則を明確に定めているのは政教一致で生まれた「国家神道」の悪夢から信教の自由を保障する為である。

さらに「表現の自由」においても、現政権の改憲草案には「表現の自由」には、<公益に反しないこと>という但し書きが付されている。
これは国家、あるいは政権が「公益に反する」と認定すれば「表現の自由」が奪われることを意味する。

この「公益」という概念は国家・政権にとっては、いくらでも拡大解釈ができるものである。

これは「表現の自由、思想・信条、結社の自由、信教の自由」を奪う危険なものだと考えられる。

それはともかく。

最高司法が「違憲」と判断を下した状態を是正しない現政権が、正常な政権かどかが疑わしい。

民主主義を守る為にも、<衆議院選挙の無効>の判断を下した広島高裁の良識を高く評価したい。





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