音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

原発廃炉推進地域交付金 と 原発立地交付金

2012年04月20日 | 日常雑感
原発が危険で不用の施設であると分りきっていても、廃炉を進められない要因に、原発立地交付金がある。

原発のある地方自治体は、これが途絶えると死活問題となる。

逆に国民からすると、半径100km以上の広範囲にわたる放射能汚染が懸念されるのに、原発立地自治体だけに莫大な交付金が支払われて優遇されることが、全く腹立たしくて、理解できない。

数千人ほどの人口しかない小さな村や町に、異様に巨大な施設が多数建設されて、ほとんど利用されていないという現状は、ほんとに奇妙な光景だ。

これこそ、金の無駄遣いの見本のようなものといえる。

原発立地自治体は今や原発が停止し、地元も生活が成り立たないと不安を隠せない。

だから原発再稼動を急ぐ、というのは全くの詭弁であり、これ以上の馬鹿げた論理もない。

小さな原発立地自治体の利益の為に、日本国全体を放射能の危険に晒すことほど馬鹿げた行為もない。

この先不用となる原発の維持の為の交付金を廃止して、それに変わる地域産業振興を支援する交付金に変えればいいことだ。

仮称「原発廃炉推進地域交付金」 原発を廃炉にし、それに変わる地場産業振興の為の交付金とすればよい。
その使い道が再生可能エネルギー産業の振興に使われるなら、なお地域の雇用も生むことだろう。

このさき不用になる原発の為に「原発立地交付金」を数千億から数兆円払い続けるのと、原発廃炉地域の産業振興の為に交付金を払うのとどちらが得策か。

一方は数兆円の「死に金」、一方は日本の未来を開く「活き金」になる。

数兆円の金の使い道について、国民はどう判断するだろうか。

それから「原子力村」の救済策も考えないと不親切かと思う。

これまで原子力研究で食ってきた科学者や学術界の人達が食い詰めないように、「再生可能エネルギー推進基金」を設置して、その方面の研究に助成金を出すというのはどうだろう。

もちろん、原発推進研究の助成金は大幅に削減するか廃止とする。

こうして日本の優秀な頭脳と技術を再生可能エネルギー開発に向けていけば、おそらく世界最高水準の「再生可能エネルギー大国」になるだろう。

これを、いつまでも過去の20世紀の遺物である原発に固執していれば、原発立地交付金を払い続けて、原発利権とともに日本は凋落の一途を辿ることだろう。

ここは経済産業省と政府の判断の見せ所だと思う。

国民は心して監視していきたいと思う。



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