そゆる日記

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愛妻弁当

2008年09月11日 | 日々のあれこれ
某会社の社員食堂で食事をしました。

定食のトレーを持って席に着くと
正面の男性は手作りのお弁当を食べていました。

「愛妻弁当ですか」と声をかけると
「 …。」黙ったまま、軽くうなずく男性。
「愛されてますね」と言うと
「いや、別に愛されてませんよ」との答え。
「いいなあ。うらやましいです」と言うと
また「 …。」

その後も、男性は黙々と食事を続け、
私は知人と会話をしながら食事していたのですが
なんと、食事を終えるまでのわずか15分くらいの間に
実に5、6人の人が、彼のそばを通りしなに
私が言ったのとまったく同じセリフを口にしたのでした。
「いいなあ、うらやましい」ってとこまで同じ。(笑)



そのたびごとに、彼は軽くうなずいてやりすごすか
「いや、子供の弁当のついでなんだよ」とか
「ローンがきつくて昼飯代を節約されてんだよ」と
仏頂面のまま返事していました。

そりゃ3分に1回(!)同じセリフをきかされたら、
正直うんざりして、思わず仏頂面になってしまう
気持ちもわかります。

でも、彩り豊かなおかずや、
ふりかけを3種類も使ってあるご飯を見たら、
ていねいに作られていることは誰もがわかるお弁当。
だから、みんな思わず声をかけたくなったと思うんです。

声をかけた人たちに
からかうような調子はひとつもなく
みんな、ほんとうにうらやましく思っていることが
伝わりました。



「こどものついで」「節約のため」と答えていた彼は
お弁当を食べ終わると、私に、
「愛されてなんかいませんよ、会話もないんだ」と言いました。

家族のことを思っている奥さんの気持ちを
こんなに雄弁に語っているお弁当なのに
周囲がうらやましがる気持ちを
彼だけが、本気にしていないように見えました。

ところが、彼がそう言い終えた瞬間、
彼の両隣の人がそろって、手をかけた食事のありがたさや
自分がどれだけ愛妻弁当をうらやましく思うかを
語り始めてびっくりしました。

ここまでの成り行きを、じっと見ていて
黙っていられなくなったのかもしれません。(笑)



急に説得されて、面食らった表情の男性は
空になったお弁当箱をかわいいバンダナで包むと
言われたことに特に返事をするでもなく
席を立っていきました。

奥さんの思いを、
ちょっとはわかってくれてたらいいな
みんながどれだけうらやましいかを
感じてくれてたらいいなと思いました。

食事の支度って家族への思いが
一番あらわれるものかも知れませんね。



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