のーりーの茶の湯日記

茶道教室を開催する傍ら、関連する勉強を通して感じたことを記します。

2023.11.18のお稽古(七事式)

2023-11-18 15:40:02 | 茶道

花 山茱萸・白侘助・野紺菊

花入 萩焼掛花入(陶兵衛)

 茶カブキ之式と壺荘付花月の稽古です。

初めに、壺の飾り紐の結び方を練習します。

一年に一度の稽古ですので、忘れています。

 茶カブキ之式

掛帛紗はわさを手前にして掛ける。

亭主は掛帛紗を畳んだら、茶カブキ盆の向こうの棗を二、三度置き換える。

竹田の棗を水指正面に。

大折据三枚の上に名乗紙を乗せて正客の前に運び出し、点前道具を運びます。

執筆は茶道口に控えて、総礼と同時に一礼して文台を持ち出します。

試茶二服の後、本茶の希望があります。

執筆は、記録を書き始めます。

「茶カフキ之記」と書きます。

本茶三服目(白湯)を飲み、茶碗が帰ると仕舞になります。

茶名・詰・仕舞の挨拶はありません。

盆を回し始めた頃、記録の準備をします。

菓子 「山路」

菓子鉢 萩(金子信彦)

 壺荘付花月

八畳で壺の拝見をします。

拝見が終わって、亭主が水屋に壺を持ち帰る時に四畳半につめます。

点前の準備が出来、初花が点前座に進んで総礼をしたら、「月」は紐を結び始めます。

順次、点前が進みます。

「月」は紐を結びながら、折据が回って来たら手を休めて折据を送ります。

この様に結び、床に飾って自席に戻ったら「待つ」と言って花月に参加します。

間に合わなければ、お茶をいただくことは出来ません。

「月」を引いたら大変ですね。

薄茶が二服点つ間に結び終わるのが理想だそうです。


大学のサークル活動が再開した

2023-11-17 14:30:41 | 茶道

12年ほど前に、特別講師として茶の湯の体験学習を依頼されたのをきっかけに、熱心な学生さんと出会いました。

大学の授業以外に、4人の学生さんの為に初歩の茶の湯を教えることになりました。

三年の活動で、サークルとして認められ、学園祭に呈茶席を持って三年の実績を積んできました。

やっと活動が軌道に乗ってきた矢先の「コロナ」による活動休止です。

学校は休校となり、部員との連絡も途絶えていたのですが、4年半ぶりに顧問の先生から再開の打診があり、引き受けることになりました。

当時の学生は全員卒業していて、何もかも以前のまま放置されていて、新たなスタートとなります。

昨日2回目の稽古に行って来ました。

準備のしかたから一つずつ指導してまいります。

床 「紅炉一点雪」

盆略点前

四年生なので、卒業までの短い時間しか有りませんが、熱心に取り組んでいます。

菓子 亥の子餅

薄茶運び点前

ただ一人の茶道経験者は、初めて炉の点前をしてみます。

盆略点前と立礼の経験しか無いそうなので、初めてを楽しんでもらいたいと思っています。

稽古時間の設定に一考を要します。

道具は一通り揃っているので、何とか継続出来たら良いと期待します。

 


日帰りバス旅行

2023-11-16 20:56:32 | 旅行

11月14日(火)昔の仲間たちと日帰りバス旅行に行ってきた。

山梨の昇仙峡ー昼食はほうとうーワイナリー見学ー勝沼ハーブ園と巡る旅です。

雲一つない秋晴れに恵まれて、ちょっと雪をまとった富士山は、相変わらず美しい。

写真は昇仙峡の頂上から撮影したもの。

そこには5分の上り坂で、息を切らしている80歳が居た。

山梨と言えばほうとう鍋でしょう。

観光バス会社が選んだ昼食処は「小作」

ワイナリーでは、製造工程を見学してワインを試飲する。

何度目かの事なので、サラリとやり過ごして売店で目的のワインを購入する。

重くなるので二本だけ

ハーブ園の温室に有った「胡蝶蘭」

100本植わっているそう。

見事でした。

声の大きな、やたらと元気の良いお兄さんがハーブ園を案内してくれたが、化粧品を買わせるのが目的で、時間の無駄使いだった。

ウイークデイなのに高速道路が渋滞して、帰着したのは予定を1時間も過ぎていた。

おまけに、集合場所から自宅までの交通機関が人身事故でさらに遅れてしまい、ラッシュアワー並みの混雑。

でも、自然を満喫した1日でした。


2023.11.11のお稽古(四カ伝)

2023-11-12 14:09:43 | 茶道

一気に冬が到来しました。

常であれば、皆さんが見えてから下火をおこすのですが、急に寒くなったので早めに釜を掛けて待ちました。

四か伝ですので、三種の菓子を縁高に用意します。

菓子 薯蕷饅頭(松茸)・亥の子餅・次郎柿

四か伝

 五角盆にて盆点(I)・和巾点(O)

ここで、たっぷりと入れた炭が燃え尽きそうになり、後炭手前をしてもらいます。

 茶通箱(K)

大津袋の点前座

濃茶器に棗を使用しているので、棚上の薄器には棗以外のものを乗せます。

干菓子 麩焼き煎餅(式亭)・州浜の吹き寄せ(京都伊藤軒)

菓子器 梅花盆(吹き寄せにふさわしい干菓子器を選んで欲しいものです。)

水屋で道具を選ぶ時は、自身が亭主になったつもりで組み合わせを考えて、おもてなしをするように常に言っているのですが、不十分な道具では無理ですかね。

特に季節が合わないのは要注意です。

替え茶碗付での薄茶点前です。

正客が主茶碗で一口飲んだら、帛紗を腰に付けて「お替えで失礼します」と正客に断り、替え茶碗を二手で取り込みます。

 

 


2023.11.04のお稽古(小習) 炉開

2023-11-05 19:00:52 | 茶道

待合の短冊 「開門落葉多」(かいもん らくよう おおし)

風炉から炉へ、諸道具の入れ替えを済ませて、炉開きを迎えました。

軸 「関 南北東西活路通」

   福代洋道 筆

花 芒・藤袴・ツワブキ

花入 唐銅鶴首(真)

薄板 矢筈板(真)

 初炭手前

釜 万代屋釜

炭斗 瓢

羽 野雁

香合 織部焼ハジキ

初炭の後、恒例の「粟善哉」を用意しました。

自家製浅漬けと次郎柿を添えて。

 濃茶運び点前

茶入 備前緋襷(伊部)の肩付き

茶杓 玄々斎(写し) 銘 「和敬」

仕覆 苺裂緞子

 開炉の道具組では、三部(瓢・織部・伊部)を取り合わせることが多いようですが、決まりでは無いようです。

 薄茶の干菓子 吹き寄せ

    菓子器 箕焚火絵

干し柿練り切り(米屋製)

 薄茶運び点前の点前座

水指 瀬戸の一重口

茶碗 喜寿祝茶碗

茶杓 春慶塗り茶杓

薄器 住吉蒔絵の面根来中次

薄茶棚点前(替え茶碗付)

炉に切り替わったばかりなので、濃茶・薄茶共に平点前です。

炉開きは茶の世界では正月に当たります。

その年の新茶をいただき、茶室も改めて、気持ちも新たに精進します。